YCU 受験生ポータルサイト 横浜市立大学

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大学の仲間たちと連携して命をつないでいく


現在の主な業務内容について、教えてください

横浜市立大学附属市民総合医療センターの初療室で、救急車で運ばれてきた患者さんの初期対応を行っています。日々、重症度や緊急度の高い患者さんと関わり、心肺蘇生や生命維持を施しながら入院へとつなげるのが主な役割です。また、心筋梗塞や脳卒中の患者さんに対しては、血管撮影室での初期のカテーテル治療にも携わります。


業務において、「大変なこと」や「やりがい」を教えてください

患者さんの病状は幅広く、年齢も疾患もさまざまで、同じ症例はありません。数秒の判断の遅れが命に関わることもあり、忙しいなかでも、集中力を切らさず、スピード感をもって動くことが必要なので大変です。
初療室では初期対応のみを担当し、その後のケアは病棟の看護師さんに引き継ぎます。そのため、患者さんと長く関わることはありませんが、後日、外来で元気な姿を見せてくれたり、同期から「あの患者さん退院したよ」と聞いたりすると、「あのとき頑張って良かった」とやりがいを感じます。


必需品いろいろ。患者さんの呼吸の音などを聞いて状態を確かめる聴診器。銀色のはさみのようなものは、点滴を締める器具。白い柄のはさみはテープや包帯を切るためのもの。そのほかは点滴の針、身体用のテープ、患者さんの状態をメモするお気に入りのペン


YCUを選んだ経緯について、教えてください

小学生の頃からテニスや剣道をしていたためケガが多く、病院に行く機会がたくさんありました。不安や痛みを抱えるなかで、看護師さんがどんな状況でも受け入れ支えてくれる姿を見て、自分もそんな風に人に寄り添える存在になりたいと思い、看護師を目指すようになりました。
YCUの看護学科を選んだのは、幼い頃から横浜に住み、将来は地元に貢献したいと考えていたからです。また、2つの附属病院がある大学なので、最前線の現場の空気を感じられることも魅力でした。実習先が後の勤務先になることが多く、学生の頃から将来を見据えて学べることも、決め手になりました。


学生時代、特に力を入れた学びは何ですか?

卒業論文で研究した、「家族看護」です。 さまざまな実習を通して、患者さんだけでなく、その家族にも目を向けることが大切だと実感したのがきっかけで、この研究テーマを選びました。例えば、小児科では、付き添いの母親と子どもの関係に注目しがちですが、病院へ一緒に来られなかった父親ももちろん家族の一員です。そんな父親に、どのようにアプローチできるかといったことをテーマに研究を進めました。

看護師は、患者さんにケアを提供するだけでなく、取り巻く環境やその後の支援まで考えることが大切です。研究を通して、それができる看護師になりたいと強く思いました。


YCUでの経験が、現在に役立っていると感じることはありますか?

大学の附属病院で、将来働くことをイメージしながら実習ができていたので、
日々救急の対応に追われて忙しい現場ですが、慣れ親しんだ環境で仕事を続けられています。厳しい実習を仲間と乗り越えた経験が、今の仕事の支えになっています。 そして、その仲間たちが同じ病院で活躍する姿を近くで見られることが、向上心やモチベーションにつながっています。実際、多くの同期が附属市民総合医療センターや附属病院で働いているので、職場に知り合いが多く心強いです。救急ではさまざまな診療科と関わるため、「この科にはあの人がいる」、「この先生は知り合い」という安心感があり、コミュニケーションも取りやすいですね。
今後も看護師としての経験を積みながら、長い目でキャリアを築いていきたいです。


学生時代、課外活動などは行っていましたか?
硬式テニス部の同期は、今も仕事の相談に乗ってくれる大切な仲間です。病院内で見かけると元気が出ます!(中島さんは右から2人目)

学生時代は硬式テニス部に所属し、看護部の主将を務めました。 部活動は週2回の全体練習がありましたが、個人練習は週5日行い、熱心に取り組んでいました。看護学科だけでなく医学科のメンバーも多く、全体で100人を超える大きな部活だったため、学科を超えた交流ができたことがとても楽しかったです。上下の交流も非常に盛んな部活でした。部活で知り合った顔見知りの方が現在の職場にも多くいるので、仕事をするうえでも安心できています。


高校生や受験生に向けて、メッセージをお願いします!

YCUの看護学科では、実習の時から最前線で働く先輩を近くで見ることができるので、自分の将来へのモチベーションにつながります。また、部活動も盛んで、友人や先輩後輩が多くできることで、就職後も同僚となり味方が多くて安心して働くことができています。大学の授業では専門性の高い知識を提供してくださいます。本当に多くのことを学べますので、ぜひ頑張ってください。

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