YCU 受験生ポータルサイト 横浜市立大学

YCU 受験生ポータルサイト

世界各国の大学・研究所等と国際的な交流を推進するYCU。今回は、交換留学プログラムでオーストリアに留学した西尾奈津実さん、スペインに留学した渡辺菜月さん、そしてセメスター留学プログラム※ でアメリカに留学した中島寛登さんを紹介。留学先での体験についてインタビューしました。

※セメスター留学プログラム:1セメスター(半期)または1アカデミックイヤー(1年)の間、世界トップレベルの大学で、教養科目や専門科目を受講し、単位を取得する高度な学びができるプログラムです。
※本インタビューの交換留学参加学生は、新型コロナウイルスの影響で冬季出発となりましたが、通常は秋季に出発するプログラムです。

未知の文化や価値観に触れ、視野が広がる


「長期留学プログラム」参加のきっかけと、体験内容を教えてください。

子どものころから海外での生活に憧れがありました。そこで、YCU入学後に第2外国語として学び始めたドイツ語のさらなる上達を目指して、ドイツ語圏であるオーストリアへの留学を決意。ピアノを習っていたこともあって、音楽や芸術の都といわれるウィーンの大学を留学先に決めました。大学には日本を専門的に学ぶ日本学部があって、そこに友人もでき、交流を通して充実した日々を送ることができました。


留学先の講義や活動で、興味深かったことは何ですか?

ヨーロッパにおける経済政策に興味があったため、留学中はアメリカやEU各国の経済政策についての講義を履修しました。決して得意ではないドイツ語での講義は大変でしたが、YCUで学んでいた同じ分野について、ヨーロッパの事例で勉強することができたのは収穫でした。また語学学校では、日本で学んでいたドイツ語ではなく、オーストリアで独自に発展したとても滑らかな発音のドイツ語を学習しました。まるで新しいドイツ語を学び直しているようで、その違いはとても興味深いものでした。


学校以外で、思い出に残っていることは何ですか?

ウィーンには音楽を志して留学している学生も多く、そんな人たちとも知己を得ました。交流する中で、ある時、世界的に有名な日本人ピアニストとお会いすることができ、鍋料理を食べながら日本とオーストリアのクラシックの違いなどの音楽談義を聞かせていただきました。こうした音楽文化に触れることができたのも、ウィーンに留学したからこそだと思いました。

留学先で知り合った仲間たちとの食事風景

ハンガリーのブダペストを訪れた際の一枚


参加後の変化について教えてください!

オーストリアは地理的にヨーロッパの中心に位置していることもあり、さまざまな国から来た人々と出合いました。EU各国の人々のほか、移民も多く、ヨーロッパ情勢を肌で感じることができました。それまで知らなかった文化や価値観に触れる機会が多々あり、自身の視野を広げることができたと感じています。現地では私自身がマイノリティのアジア人であり、悩むこともありましたが、だからこそ多様性を認め合うことの大切さについても学ぶことができたと思います。


留学で学んだことを、これからどのように活かしていきますか?

コロナの影響もあって半年という短い留学期間でしたが、今回の経験は私にとって何ものにも代え難いものになりました。留学は未知との遭遇の連続で、自身の力で解決しなければいけないことも多々あります。そのような経験こそが、確実に成長につながると信じています。もし海外留学することにためらっている後輩たちがいるのであれば、この記事が一歩を踏み出すきっかけになればと思います。

受験生へのメッセージをお願いします!

YCUには数多くの留学プログラムが用意されています。また、キャンパスには海外からの留学生が数多く在籍しています。海外に関心を持っている学生のための機会も多く、それを積極的に活用することができます。大学受験は楽しいものではないかもしれませんが、YCUでの楽しい学生生活を夢見て、頑張ってください!





何事も自分で乗り越える力が磨かれる

「長期留学プログラム」参加のきっかけと、体験内容を教えてください。

大学に入ったらスペインに留学したい、という思いを高校のころから持っていました。YCUも、スペインに留学提携先があったことが決め手となって志望しました。入学後は語学勉強など留学の準備を進め、晴れて2年次の冬から交換留学生として渡航を実現!留学先はもちろんスペインですが、観光関連の研究に関心があったので、観光について学ぶことができるマドリード・コンプルテンセ大学に決めました。


留学先の講義や活動で、興味深かったことは何ですか?

私が日本で受けていた授業のスタイルとは、まったく違っていたことに驚きました。例えば、講義形式の授業はあまりなく、逆にグループワークやプレゼンテーションはほぼ毎日あったのです。授業はすべて英語。もともとグループワークが得意ではなかったので、コミュニケーションに苦労しました。また、講義に出席することでの加点はないに等しく、成績は毎回行われる講義でのプレゼンや期末テストで決まるという成果主義。そこは戸惑ったところでもあり、面白かったところでもありました。


学校以外で、思い出に残っていることは何ですか?

住んでいたのはマドリード。地元サッカーチームのレアル・マドリードがヨーロッパチャンピオンズリーグで優勝した時には、街中が歓喜に包まれて、まったく眠ることができませんでした。スペインはサッカー大国のイメージがありますが、まさにその通り。本当にみんなサッカーが大好きで、サッカーに対する熱烈な愛を感じました。サッカーにはあまり興味がなかったのですが、こういうのってなんだかいいなーと思ったことが印象に残っています。

留学先であるマドリード・コンプルテンセ大学のキャンパス風景

夜のマドリードの街にて


参加後の変化について教えてください!

周りには日本人が1人もいない環境で、日本語を話す機会もありません。わからないことも多かったのですが、だからこそ、自分で考えたり、調べたりして問題を解決しなければなりませんでした。おかげで、何事も自力で乗り越える力が付いたと思います。また、現地ではさまざまな国籍やバックグラウンドを持つ友達ができました。交流を深める中、英語などの言語はあくまでもツールにすぎず、大切なのは核であるコミュニケーションそのものなのだと気づくことができました。


留学で学んだことを、どのように活かしていきたいですか?

今回の留学で身につけることができた環境適応能力や自発的な行動力を、社会に出てからも活かしていきたいと考えています。また、留学中は、本当にたくさんの人に支えてもらい、周りの人の温かさを身に染みて感じました。当時いただいたいっぱいの優しさを忘れず、それを糧に、今後は私が人に寄り添い、支えられるようになりたいです。


受験生へのメッセージをお願いします!

どの大学を選ぶのか、進路選択に迷っている人は多いと思います。大学を選ぶ観点は人それぞれで、どれが正解ということはありません。ぜひ、いろいろな大学に実際に足を運んでみたり、先輩たちの話を聞いてみたりしながら、自分がどんなことがしたいのか、どのような大学に行きたいかをじっくり考えてみてください。皆さんが充実した大学生活を送ることを、心から願っています。





留学の経験がこれから目指す道を照らす

セメスター留学プログラム参加のきっかけと、体験内容を教えてください。

言語学的な視点からのメディア分析が所属するゼミの研究テーマなので、その研究に役立てるためにジャーナリズムを学びたい、と思ったのが参加のきっかけです。YCUにはジャーナリズムを深く専門的に学ぶ授業はありません。そこで、留学先の大学では、ジャーナリズムの授業から知見を得て、もっとメディアを深く分析したいと考えました。私が留学したカリフォルニア州立大学チコ校では、10ヵ月間ジャーナリズムを中心とした講義を受講できます。最初は短期留学も考えていましたが、部活の先輩のすすめなどもあって、2セメスターの留学を決意しました。


留学先の講義や活動で、興味深かったことは何ですか?

ジャーナリズムの授業では、プロのジャーナリストのアドバイスを受けながら、実際に取材をし、記事を書いて、ほかの学生と相談しながら新聞記事などを制作します。地元で起こった事件を記事にするため、警察へのコンタクトも学生たちで取るなど、報道を経験することができました。また報道機関で実際に働く人たちの講義を受けながら、学生たちで社会にとって魅力ある報道機関にするためにはどうすればいいのか、といった議論もしました。第一線の現場で活躍するジャーナリストの意見を数多く聞くことができ、帰国後の研究にもつながるいい経験になりました。

元プロのジャーナリストであるアドバイザーと。手にしているカップは、毎週頑張って記事を書いた人に贈られる記念のカップ

オライオンという、レポーターに必要な知識を学びながら、地元の事件を取材してニュース記事を書く実践的な授業で、一緒に学ぶ仲間たちと


学校以外で、思い出に残っていることは何ですか?

アメリカの車社会の徹底ぶりには本当に驚きました。渡米前にある程度知ってはいましたが、まさか歩道を通行する人がほとんどいないとは予想していませんでした。留学当初は、車が多くて留学生にとっては暮らしにくいという印象を持ったものです。しばらくすると、ルームメイトが食事などに連れて行ってくれるようになり、アメリカ社会における車の重要性を実感しつつ、楽しく生活できました。


参加後の変化について教えてください!

留学を経験したことで、物事を幅広くとらえられるようになったと感じています。アメリカでの生活を通して日本との違いを理解し、これまでの自分の価値観が180度変わったと実感しています。特に、日米の大学の授業が大きく違っていたことは印象的でした。アメリカでは多くの学生が日本よりも自主的に学んでいて、自分の取り組み方を見つめ直すいい機会になりました。


留学で学んだことを、これからどのように活かしていきますか?

留学で学んだジャーナリズムの学びを活かし、メディアや広告関連の業界への就職を希望しています。留学で、Webデザインにも興味がわきました。今後はジャーナリストだけでなく、国内外を問わず、興味のある仕事や分野に向けて、積極的にインターンシップに参加していく予定です。研究面では、言語学的な視点だけでなく、ジャーナリズムの知見を取り入れて研究することで、より幅広い視点からメディア分析できるのではないかと考えています。


受験生へのメッセージをお願いします!

受験生の皆さんは勉強で大変だと思いますが、受験は通過点にすぎません。私は、YCUの授業や部活を通して、多くの人と出会うことができました。将来、やりたいことを見つけることができたのは、留学の経験によって視野を広げることができたからです。自分が何をやりたいのか。この思いが大学では重要であることを忘れず、頑張ってください!

「ヨコ知リ!」アンケート(締め切りました)

ご回答いただいた方の中から抽選でYCUオリジナルグッズをプレゼント! 当選者の発表はグッズの発送をもって代えさせていただきます。
※グッズの指定はできません。

(2023/9/29)

PAGE
TOP