部門の概要

放射線部は、病気やケガの診断・治療に必要な画像情報や技術を提供する部門です。放射線部は、本館4階・地下2階および救急棟1階・地下2階で業務を行っています。
放射線部に訪れる1日の患者人数は、病院の全患者数の約20%(500人以上)を占め、混雑時間帯でも、できるだけ待ち時間を短くするように努力しています。撮影に際しては、医療事故防止のため、患者さんの氏名をご自身でおっしゃっていただいていますのでご理解とご協力をお願いいたします。

放射線部組織図放射線部組織図

本館4階

一般撮影

一般撮影の様子一般撮影の様子

一般撮影は、胸腹部X線撮影、骨部X線撮影、歯科用パノラマ・CT撮影、乳房撮影や骨塩定量検査を計9台の装置で行っています。検査部位に応じて検査着に着替えていただきます。乳房撮影は女性の技師が担当しています。

透視検査

透視検査機器透視検査機器

透視撮影は、消化管透視装置1台と多目的透視装置2台で、造影剤(バリウムなど)を使用した消化器検査(胃・大腸・肝臓・膵臓など)や泌尿器検査(腎・尿管・膀胱など)、透視下内視鏡検査などを行っています。検査によって食事制限がありますので、医師の指示に従ってください。

CT検査(画像解析を含む)

CT検査機器CT検査機器

CT検査は320列CT装置1台、2管球64列CT装置1台、64列CT装置1台で行っています。
撮影時間は数十秒程です。造影剤を使用して検査を行う場合もあります。また、専用の画像解析室を備えており、撮影したCT画像をコンピュータで処理することにより、様々な角度や断面で表示したり3D画像で表示したりできます。

MR検査

MR検査MR検査

MR検査は1.5テスラの装置2台で行っています。検査時間は15分から25分程で、検査中は大きな音が発生します。また、MR室内は強力な磁場が発生しているため、体内金属のある方は検査ができない場合があります。事前にご記入いただく問診票に申告をお願いいたします。

血管撮影

血管撮影機器血管撮影機器

血管撮影は、Hybrid手術用血管撮影装置1台、心臓専用装置1台と頭部・腹部血管撮影装置1台で行っています。Hybrid手術では、外科的手術を行える清潔環境を整備し、カテーテル治療と外科的治療の利点を融合した手術を行います。主な治療としては大動脈瘤に対するステントグラフト治療や、経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)、経皮的僧帽弁クリップ術(Mitra Clip)などを行っています。

本館地下2階

核医学(アイソトープ)検査

核医学(アイソトープ)検査機器核医学(アイソトープ)検査機器

核医学検査は、SPECT-CT1台、ガンマカメラ1台、甲状腺摂取率測定装置1台で行っています。核医学検査は放射性同位元素を含んだ薬を体内に投与し、体内臓器の形態や機能をみる検査です。SPECT-CT装置はガンマカメラとCT装置が一体となっており、核医学検査による機能情報とCT検査による形態情報を融合できるメリットがあります。

放射線治療

放射線治療機器放射線治療機器

放射線治療は、高エネルギー放射線治療装置2台、治療計画用CT装置1台で行っています。高エネルギーX線や電子線を体外から照射し、目的とした腫瘍などを消失(縮小)させる治療です。
当院では、高精度治療である強度変調放射線治療(IMRT)や、強度変調回転放射線治療(VMAT)、定位放射線治療(SRT)も行っています。

救急棟1階

初診CT初診CT

主に高度救命救急センターの患者さんの撮影に備え、単純X線撮影装置、透視撮影装置、CT検査装置や血管撮影装置を装備し、24時間365日、救急撮影に対応しています。
救急棟1階血管撮影室では、急性心筋梗塞の治療や外傷患者に対する血管塞栓術の他に、新型コロナウイルス感染症重症者に対するECMOの挿入等を実施しています。

救急棟地下2階

地下MR地下MR

MR検査を1.5テスラ1台で行っています。外来の予約患者さんのMR検査だけでなく、高度救命救急センターの患者さんの緊急MR検査に24時間365日対応しています。