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NMR装置群共用利用

NMR装置群共用利用

本学では、鶴見キャンパスにある超高磁場超高感度NMR装置(核磁気共鳴装置 Nuclear Magnetic Resonance)のうち、5台の利用時間(マシンタイム)を一部開放します。この取り組みにより、広範な分野における幅広い産業利用を促進し、人材育成を含めたNMR技術の普及・発展を目指しています。これまでNMRを利用したことがない利用者・利用分野を対象にして、ニーズの掘り起こしを含め、NMRの産業利用を促進することを目的としています。

 本学独自の有償利用は随時募集しております。また、年度ごとに正会員・特例会員も募集しております。NMRの利用経験は問いません。利用に係る様々な支援もありますので、ぜひご利用ください。

 あわせ
て文部科学省の先端研究基盤共用促進事業の支援を受け、「NMR共用プラットフォーム事業」を実施しています。

会員制民間共用について

 横浜市立大学鶴見キャンパスでは世界最高クラスの950MHzNMR装置と800MHz及び700MHzNMR装置を民間企業の会員制共用装置としてご利用頂いております。
 950MHz
装置は通常のクライオプローブ付き溶液NMRとして世界最高クラスの感度を誇るだけではなく、フロー型クライオプローブ付きLC-NMRとしても最高クラス感度での測定が行われており、また新設したCP-MASプローブ付き固体NMRとしても世界最高クラス感度の測定が可能となりました。
 さらに最高480本のNMR試料管オートサンプラー付き800MHzNMR装置と、通常の溶液測定や16本のNMR試料管オートサンプラー自動測定やLC-NMR測定が可能な700MHzNMR装置も民間企業共用装置としてご利用頂けます。

正会員/特例会員利用・・・年会費のお支払いによる包括利用
利用可能な施設

950MHzNMR: 溶液感度12,270 (0.1%EB)世界最高クラス(1990500MHzの感度の約27)、世界最高感度のLC-NMR装置付き(測定例0.03μg,8:700MHzLC-NMRの感度約100倍)、世界最高感度クラスの固体NMR装置付き(1.3mmφ,CP-MAS固体感度グリシン125,固体500MHzの約3,参考:900MHz固体グリシン感度108)
800MHzNMR: 480本オートサンプラー付き自動測定のみ可能
700MHzNMR: 16本オートサンプラー付き自動測定、LC-NMR等可能
 なお、ここで感度としている数字は標準物質の実測のNMRシグナルの感度であり、1990年当時の最高レベルの500MHzNMR装置は感度が450でその頃に比べて、950MHzの装置は約27倍も高感度です。

本民間共用の会員には、以下の支援が可能です。
・NMR測定の代行
・研究者の企業からのリモート操作
・秘密保持契約による情報の非開示
・NMR用標的タンパク質の生産から指導受託
・NMR装置の最新の技術指導、及び利用者講習会の無料参加

非会員(成果占有・成果公開)利用・・・1日単位での利用料お支払いによる利用
 会員制と同様に、1日単位からでも世界最高クラス感度の950MHzLC-NMR装置(感度12,270)、最大480本のNMR試料管をセットできる800MHzの自動測定NMR装置(感度10,068)、700MHzLC-NMR(感度7,975)、600MHzNMR(感度7,733)、500MHzNMR(感度6,146)の装置を皆様の利用に供しています。

NMR装置の利用方法・技術指導研究員のサポートについて
 正会員及び特例会員の企業様にはNMR装置利用の技術指導に加えて、NMR測定の代行など全面的な支援を行いますが、成果占有利用や成果公開利用の場合には、原則各企業様の研究員の方に本学のNMR装置を使用し測定していただくことをお願いします。技術指導研究員の手が空いている範囲で、これまでの利用形態のようなご支援をさせて頂くことは可能かと思いますが、保障するものではありません。

NMR共用プラットフォームについて

 NMR共用プラットフォームは、先端的なNMR施設と技術を有する共用事業推進4機関(国立研究開発法人理化学研究所、公立大学法人横浜市立大学、国立大学法人大阪大学、国立大学法人北海道大学(以下「4機関」という。)の連携により、最先端技術開発の基盤を作り、広く産業界やアカデミアに利用していただくためのネットワークです。また、最先端技術開発の促進、 NMR技術領域における産学官連携研究を推進する人材の育成などに取り組んでいます。
NMR共用プラットフォームは文部科学省の先端研究基盤共用促進事業の支援により実施してます。
 利用については、以下のNMR共用プラットフォームのページから申請可能です。
 ※利用誓約書のダウンロード

利用区分

(1)正会員/特例会員によるご利用
(2)成果非公開(占有)利用(有償利用)
(3)成果公開(非占有)利用(有償利用・割引)
※正会員は年度内で950MHzが3週間、特例会員は1週間ご利用可能で、優先的にマシンタイムを確保いたします。
また、NMR装置利用の技術指導に加えて、NMR測定の代行など全面的な支援を行います。

利用の申込み

利用を希望される場合は、取扱要領等をご確認の上、利用申込書をご提出ください。

≪利用に関する技術的な相談窓口≫
横浜市立大学鶴見キャンパス西村研究室
〒230-0045 横浜市鶴見区末広町1-7-29
西村(nisimura@yokohama-cu.ac.jp)
栗田、平尾(nmropen@yokohama-cu.ac.jp)
※ご利用にあたっては、事前にご相談ください。

≪申込書の提出先≫
〒236-0027
神奈川県横浜市金沢区瀬戸22-2
横浜市立大学研究基盤課 NMR担当
kenkyu5@yokohama-cu.ac.jp 

利用料

各装置、利用形態ごとの利用料は、下表のとおりです。
    正会員   特例会員 成果占有利用
 (1日あたり)
 成果公開利用
  (1日あたり)
950MHz     5,000,000円      2,000,000円    400,000円     120,000円
800MHz    300,000円     90,000円
700MHz    200,000円     60,000円
600MHz      —     —    150,000円     45,000円
500MHz      —     —    120,000円     36,000円

◆年度内使用可能日数
正会員950MHz相当分合計3週間(1日からの使用を認めます。ただし1週間は5日間ですが、長時間測定を土日にかけて行うことは可能で、その場合は7日間となります。950MHzNMR使用1週間分で800MHzNMR1週間分+2日分使用、700MHz2週間分使用が可能です。) 
特例会員950MHz相当分合計1週間(1週間のカウント方法は上記と同じで、800MHz700MHz使用に関しても上記と同じです。)
 ・保守費、維持費、測定補助、解析補助全て込み※
 ・その他、長期使用をご希望の場合の参加費は別途ご相談に応じます。 
  ※950MHzの固体プローブを使用する場合、別途保守料金が必要となる場合があります。

NMR装置の利用方法・技術指導研究員のサポートについて
 正会員及び特例会員の企業様にはNMR装置利用の技術指導に加えて、NMR測定の代行など全面的な支援を行います。

採択課題一覧

過去に採択された成果非専有利用、トライアルユースの課題一覧です。利用が終了した課題のうち、成果公開が可能な課題については利用成果報告書を公開しています。