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呼吸器外科

診療内容・特色・主な対象疾患

当院呼吸器外科は呼吸器内科と密接に連携し、様々な胸部疾患に対して最適な診断と治療を提供しております。経験豊富で高い技術を有する呼吸器外科専門医が複数在籍し、質の高い手術および術後管理を行っており、術後合併症も低率です。さらに、悪性疾患では手術待機時間を短くするよう努力しており、目安は当科初診から約1ヶ月~1ヶ月半です。

<最近のトピック>

(1)単項式手術の開始(写真B)
肺がんの新たな手術方法として約4cmの傷ひとつで行うものです。痛みが軽く、整容性に優れます。ヨーロッパ・中国で盛んに行われており、近年本邦でも広まりつつあります。
現時点では全ての疾患に適応出来るわけではありませんが、比較的早期の肺がん、気胸などの良性疾患の一部より適応を拡大しております。希望される方は担当医へご相談ください。
(2)ロボット支援手術のプロクター認定
当科の石川が日本呼吸器外科学会ロボット支援手術プロクター(指導医)に認定されました。神奈川県では二人目です。

<疾患別の診療内容・特色>

1 肺がん
肺がん手術においては安全性と根治性が最重要であり、当院ではそれらを高い水準で確保した上でさらに「身体に優しい」低侵襲な手術を行っております。
1.1 胸腔鏡手術(写真A、B)
進行期を除いた大半の肺がん患者さんに対して、胸腔鏡手術を行っております。胸に穴を1~4箇所開けてカメラや細長い器具を挿入して行う手術で、筋肉の損傷が少なく、肋骨を切らないため術後の痛みが軽く、速やかな日常生活への復帰が可能です。
1.2 ロボット支援手術(写真C)
当院は県内有数の実績と安全性を誇ります。胸腔鏡と同様に4~5箇所の穴を胸に開けて、器具と一体型となったロボットのアームを胸の中に挿入して手術を行います。胸腔鏡のメリットである低侵襲性と拡大視に加え、3D画像および多関節機能という独自のメリットがあり、複雑で細やかな手術手技が可能です。

単項式手術の開始

1.3 肺を適切に温存する区域切除と気管支形成手術
病状に応じて適切に肺を温存することも重要です。CTで「すりガラス陰影」を呈する肺癌や小型肺癌においては区域切除の成績が肺葉切除のものと比べて劣らないとされており、肺を残すことが出来ます。肺葉切除より技術を要する手術ですが、当院では得意としており、多くの区域切除を傷の小さい胸腔鏡・ロボット支援で行っております。また、肺門型の進行肺がんでは複数葉の切除が必要になることが多いですが、当院では気管支形成により極力肺を残すことにも積極的に取り組んでおります。
1.4 高齢者や併存疾患を有する方に対する手術
近年高齢者、とくに80歳以上の肺癌の患者さんが増えています。従来は手術が困難とされた高齢者の肺癌の患者さんも、術前評価・術後管理の進歩により安全に手術が行えるようになっています。当院での肺癌に対する肺葉切除の最高齢は89歳です。また、心血管・腎・代謝・神経疾患などを有する患者さんでも、内科や麻酔科と連携して入念な評価を行い、術後のケアも多職種が関わることで、安全に手術を行うことができます。
2 縦隔腫瘍(胸腺腫、奇形腫、神経鞘腫、甲状腺腫など)
縦隔腫瘍には発生する部位、疾患の性質など多様であり、様々な手術のやり方があります。当院では胸腔鏡、ロボット、胸骨切開手術のいずれも得意としております。他院で胸骨切開手術と言われた患者さんも一度ご相談ください。
3 重症筋無力症(胸腺腫非合併例も含む)
主に脳神経内科で治療する疾患ですが、病型と胸腺腫の程度により、手術(胸腺摘除)が必要となることがあります。当科では脳神経内科と連携して最適な治療を提供します。一般的には胸骨正中切開により拡大胸腺全摘が行われることが多いですが、当科では殆どの場合、胸骨を温存し傷の小さい胸腔鏡あるいはロボット手術で行っております。
4 気胸、胸膜腫瘍など胸膜疾患
若年者の気胸で脱気治療が必要なかたも、ソラシックエッグで通院治療も可能なことがあります。必要な方には適切な胸腔鏡手術を行います。高齢者、COPD、Birt-Hogg-Dube症候群、リンパ脈管筋腫症などに続発する気胸についても広く診療しております。また、胸膜腫瘍も適切な診断および治療を行っております。
5 胸壁腫瘍
肉腫など術前・術後の化学療法を要する腫瘍では、整形外科と連携して治療を行っております。また胸壁の再建を要する腫瘍も形成外科と連携しております。
6 悪性胸膜中皮腫
生検から術前・術後化学療法、さらに根治手術まで積極的に行っています。とくに上皮型では手術により予後の延長が見込めますので、積極的な治療を推進しています。当科では高侵襲な胸膜肺全摘術のみならず、胸膜全切除術(胸膜切除・剥皮術)も行っております。
7 膿胸、肺アスペルギルス症(アスペルギローマ)、非結核性抗酸菌症
呼吸器内科と連携して、適切な手術療法を行っております。
8 漏斗胸などの胸壁変形
現在は準備中ですが、漏斗胸に対するNuss法を開始する予定です。


主な治療実績・専門外来・検査等

治療実績

2020年1月~12月の手術数は以下の通りです。


紹介していただく時の留意事項

・初診受付日:火・木曜 午前8:30~10:30
・上記の間に患者サポートセンターにて初診受付をお済ませください。
・火曜・木曜以外も紹介状がございましたら、対応可能です。専門医による診察は当日にはできない場合がございます。受付時間外でも積極的に診察させていただきますので予めご連絡ください。

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