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【開催報告】平成26年度 第2回海外フィールドワーク合同帰国報告会

【開催報告】平成26年度 第2回海外フィールドワーク合同帰国報告会

11月18日(火)16:30~19:00、金沢八景キャンパス いちょうの館多目的ホールにて、平成26年度前期に海外フィールドワークに参加したグループによる合同帰国報告会を開催しました。1グループ約25分間のプレゼンテーションで、計5グループが発表しました。学生の真摯な取り組みの成果を発表する場である報告会には69名もの参加があり、大盛況に終わりました。

開会の挨拶として、重田副学長からは、「この海外フィールドワークプログラムを交換留学や語学学習のステップアップと考え、海外での研究交流会や国際会議の発表の一歩として次につなげていって欲しい」と激励のお言葉をいただき、五嶋副学長からは、「海外フィールドワークは実体験を通してグローバル化とは何かを学ぶことが出来るプログラムである」との総括をいただきました。

当日、資料として配布した全グループの合同報告書を金沢八景キャンパス4か所(いちょうの館エントランスホール、学生交流ラウンジ、シーガルセンターエントランスホール、学術情報センター1階)、福浦キャンパス3か所(基礎研究棟 渡り廊下掲示板、看護教育研究棟 掲示板、医学情報センター)の海外フィールドワーク特設コーナー及び鶴見キャンパスキャリア支援室、舞岡キャンパス木原生物学研究所事務室に設置しています。ぜひご一読いただくとともに、教職員で必要な方は、金沢八景キャンパス教務支援担当までご連絡ください。

発表グループは以下の通り(発表順)です。

学部・研究科 引率教員
(敬称略)
渡航先 参加
人数
コース・学科・専攻
生命ナノシステム科学研究科 野々瀬 真司

北 幸海
台湾
(台北)
16
物質システム科学専攻
第一グループ
生命ナノシステム科学研究科 橘 勝

関本 奏子

金 亜伊
台湾
(台北)
22
物質システム科学専攻
第二グループ
国際総合科学部 大西 純

吉永 崇史
タイ
(バンコク)
18
経営学
国際総合科学部 安川 文朗

吉永 崇史
マレーシア
(クアラルンプール)
17
経営学
医学部 菅野 眞奈 ブラジル
(南リオグランデ州)
5
医学科・看護学科
第二グループ

以下、発表の様子です。

生命ナノシステム科学研究科 物質システム科学専攻 野々瀬先生・北先生のグループ

物質システム科学専攻の第一グループは国立台湾大学を訪問し、物質科学を学ぶ現地大学院生や研究生、現地教員と研究内容の共有や積極的な意見交換を行いました。また、同大学研究室見学では、自分の考えや疑問に思ったことを質問する機会に恵まれ、台湾の最高学術研究機関であるAcademia Sinicaでは、研究発表会も開催されました。英語での発表やディスカッション等の体験を通じて最先端の物質科学研究に触れ、「自身の研究の再認識につながった」「世界を舞台にするためにはより積極性を持つことが重要だと感じた」「発表言語が違う相手に研究内容を理解してもらうにはどうすれば良いかを深く考えるきっかけとなった」等、このフィールドワークが国際的な視野や将来の研究の幅を広げる契機となったようです。

生命ナノシステム科学研究科 物質システム科学専攻 橘先生・関本先生・金先生のグループ

物質システム科学専攻の第二グループは、国立台湾師範大学・国立台湾大学・国立台湾科学技術大学とのミニワークショップを開催しました。質量分析器の使い方についてディスカッションを行った際は、台湾人学生、日本人学生混合で3グループに分かれての作業でしたが、英語が第二言語にもかかわらず、日本の学生よりも格段に発表能力が高い台湾人学生との共同発表作業を通じ、英語で自分の意見を述べる重要性を改めて確認することが出来ました。今回のフィールドワークでは、長い時間直接対話をし、深い議論を重ねたことで、国際学会では築けない関係性をお互いに築き上げられたと思います。帰国後も、共通の課題、技術交換の可能性を見出せるよう、現地の学生と研究の進捗状況の連絡を取り合っています。

国際総合科学部 経営学コース 大西先生・吉永先生のグループ

大西ゼミは目的別に3チームに分かれ行動しました。キャリアチームは、タイの日本語学校を訪問し、タイでの働き方についてインタビューを行い、文化チームはタイで浸透している日本文化がどのように進化あるいは相違しているかを知るため、伊勢丹やショッピングモールを訪れ調査し、日本語チームは、タイの日本語学校を訪問し、日本に対する意識調査を行いました。
吉永ゼミは、カセサート大学訪問による日本語を学ぶタイ人学生との交流を行い、同大学生の同行によるフィールドワークでは5つのチーム(日本語チーム、文化チーム、キャリアチーム、宗教チーム、市場からみる社会チーム)に分かれ、それぞれのテーマに基づきバンコク市内の調査を行いました。
これらの活動により、発展著しいタイの社会を多面的に観察することができたこと、あわせて同時に同年代のタイ人との交流を通じて、自身の持つ価値観を見つめ直す貴重な体験が得られました。

国際総合科学部 経営学コース 安川先生・吉永先生のグループ

安川ゼミ、吉永ゼミの海外FWでは、マレーシアの医療制度、民間病院の機能、外国人患者の受入等の視察を行い、マレーシアにおける医療サービスの現状と医療経営の実態理解に直結したフィールドワークとなりました。マレーシア医療観光協会での聞き取り調査においては、マレーシアにおける医療ツーリズムの政策的方向性や日本への応用の可能性を検討することを通じ、マレーシアの医療レベルの高さ、様々な文化とホスピタリティ、低コストの医療サービスなどに触れながら、今後の医療研究には国際化の視点が必要であると再確認出来ました。また、病院は病気ではなく、患者と向かい合う場であるとの認識が深められたことは、今回のフィールドワークで得た大きな気づきであると同時に、医療経営を見つめ直すきっかけとなりました。

医学部 医学科・看護学科 菅野先生のグループ

ブラジルフィールドワーク第二グループでは、(1)日系ブラジル永住者のヘルスリテラシー(以下HL)の実態を調査することで健康状態との関連性を明らかにし、今後の健康教育に活かすこと、(2)日系ブラジル永住者のHLと属性との関連や結果の活用状況を調査し、巡回診療健診の結果表の標記方法に活かすことの二つを目的にフィールドワークを行いました。その結果、HLの基本となる読み書き能力には教育が影響していることがわかり、移住先で現地の言語を学習できるような支援体制が必要であるとの結論に至りました。また、ブラジル日系高齢者の方々が健やかに過ごされるための支援について、生活満足度と発達課題の観点より検討することを目的に、ブラジル在住の65歳以上の日系高齢者を対象に家庭訪問を行ったところ、健康意識の高いブラジル日系高齢者に対し正確且つ実践的な健康知識を与えることは、自身の健康状態の認識を高め、生活習慣病予防行動につながるという結論に達しました。慣れない国での活動は不安でもありましたが、現地の日本人医師や温かく迎えて下さった日系人の方々に支えられ、日本では決して出来ない多くの学びを得ることができました。 

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