感染制御部
感染制御部は、患者さんだけでなく、来院される方や職員など病院にかかわるすべての人々を感染から守り、安全で質の高い医療を提供するために取り組んでいます。
感染制御部
部長 工藤 誠
(呼吸器病センター部長)
横浜市立大学附属市民総合医療センター感染制御部は、平成20年4月1日に、院内の感染対策を円滑に運営するために中央部門の一部門として新設されました。感染制御部は医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、事務職員で構成されています。それぞれの職種における専門領域の知識・技術を活かしながら協力し合い、院内感染の予防、職員の健康管理、感染症診療の質の向上を図り、患者安全の担保と安心できる医療を提供するため、また、地域の感染対策向上のため定期的カンファレンスや感染対策の助言を行えるよう体制を整備しています。に活動しています。日進月歩の医学的知見を取り込みながら課題に取り組んでいます。
業務内容
感染制御
・COVID-19対策
・感染症発生時の感染拡大防止(迅速な情報収集、リスト作成、エピカーブ解析による、感染経路の特定及び対策の立案など)
・サーベイランスの実施
・ICTニュースの定期発行
・感染対策マニュアルの作成および改訂
・院内ラウンド(1回/週)
感染症診療・支援
・感染症コンサルテーション
・血液培養陽性患者の迅速な診療サポート
・診療科カンファレンスへの参加・助言
・耐性菌検出時の抗菌薬選択や感染対策指導
・抗菌薬適正使用支援チームによる診療サポート、ラウンド
感染症教育
・院内外の感染症診療や感染対策に関する医療従事者(医師、看護師、研修医、新採用者、その他職員)、実習学生への教育および指導。
・病棟や診療科への講習会の開催
・N95マスクフィットテスト講習会の開催
・e-learningの開講
外来診療
・HIV感染症外来(現在は院内発生のみに対応)
・小児感染症外来(不明熱、周期性発熱症候群、結核接触者健診、B型肝炎、C型肝炎、梅毒など)
職業感染対策
・流行性ウイルス疾患(麻疹・風疹・水痘・ムンプス)、B型肝炎の抗体検査を実施し、陰性者に対するワクチン接種および指導。
・全職員を対象とした季節性インフルエンザワクチンの接種。
・実習を行う医学生、看護学生の流行性ウイルス疾患の抗体価の確認と指導。
・IGRA検査陽性の職員のフォロー。
地域貢献・医療連携
・県内医療機関からの感染症コンサルテーションの応需
・県内医療機関や医師会などの感染症講演会
・市民公開講座
・横浜市医師会(7区および大学区)との感染症フォーラム共催
行政連携
・感染症法該当疾患発生時の対応(結核、急性脳症など)
・時事問題的な輸入感染症への対応(エボラ熱を想定した訓練など)
研究
・インフルエンザ肺炎あるいはデング熱重症化を予測するバイオマーカー開発(平成27年より呼吸器病センターとも共同)(多施設)
・医療従事者に対する百日咳予防の為のワクチン接種の安全性及び抗体価に関する研究(単施設)
ご来院されるみなさまへのお願い
感染予防のためには手指衛生(手洗い)が効果的です。患者さん、ご来院される方、職員を感染症から守るため、手指衛生(手洗い)の励行をお願い致します。