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当院の婦人科 平田豪医師が日本子宮鏡研究会学術講演会で「カールストルツ賞」を受賞

当院の婦人科 平田豪医師が、2025年2月15日・16日に開催された第8回 日本子宮鏡研究会学術講演会で発表を行い、演題部門(演題:当院の細径硬性鏡による外来無麻酔子宮鏡下手術の疼痛評価~入院手術との疼痛の比較~)において「第4回カールストルツ賞」を受賞しました。

平田医師は横浜市立大学附属2病院が腹腔鏡下手術を導入した黎明期の頃から、熱心に低侵襲手術に取り組み、最近では子宮鏡下手術に対しても積極的に取り組んでいます。この度の受賞は「患者さんの負担をなるべく減らす」という視点を、多忙な日常の中でも忘れなかった平田医師の努力が実を結んだものとなりました。
横浜市立大学附属2病院では今後も、基礎・臨床問わず常に患者さんへの最適な医療の提供を目指した研究を進めて参ります。

「当院の細径硬性鏡による外来無麻酔子宮鏡下手術の疼痛評価~ 入院手術との疼痛の比較~」

研究の内容

無麻酔での細径硬性鏡手術の疼痛の程度と、入院子宮鏡下手術における器械的頸管拡張の疼痛の程度を調査したものです。結果、細径硬性鏡手術は子宮頸管拡張処置が不要で無麻酔で行っても多くの方で疼痛は軽度であり、むしろ、入院手術における器械的頸管拡張の疼痛が、予想よりも強いことが分かりました。海外では子宮鏡下手術に適応のある子宮頚管熟化剤があるため、子宮鏡下手術術前の器械的頸管拡張処置の痛みに関する報告はほとんどありませんでした。日本では子宮鏡下手術に使用できる保険収載された子宮頸管熟化剤がないため、子宮鏡下手術術前の頸管処置は器械的頸管拡張に頼らざるを得ません。日本では保険適応のある子宮頸管拡張剤が存在しないという問題点を提起するとともに、細径子宮鏡手術の低侵襲性を、日本国内のデータとして明確に示したものです。

カールストルツ賞とは
産婦⼈科⼦宮鏡⼿術領域の発展に向けた研究や、医療への貢献を主たる⽬的とした特別活動により、優れた研究成果を発表した医師を表彰し奨励する、あるいは⽀援を⾏うことを⽬的に、カールストルツ・エンドスコピー・ジャパン株式会社の協賛により創設された賞