膵癌
膵癌とは
膵癌は早期には自覚症状が乏しく、進行した状態で発見されることが少なくありません。しかし、近年では画像診断や薬物療法、外科治療の進歩により、治療成績は着実に向上しています。
当科では、膵癌に対して外科治療を中心に、化学療法や放射線療法を組み合わせた集学的治療を行い、患者さん一人ひとりに最適な治療を提供しています。
当科における膵癌治療
膵癌に対する根治治療は外科的切除です。当科では、膵頭十二指腸切除術や膵体尾部切除術などの高度な膵切除術を安全に実施しています。
切除可能膵癌だけでなく、切除境界膵癌に対しても積極的に術前治療を行い、根治切除率と長期予後の向上を目指しています。また、切除不能と判断された症例についても、化学療法を中心とした集学的治療により切除可能となる場合があり、治療の可能性を積極的に検討しています。
当科の特徴・先進医療
当科では、ロボット支援下膵頭十二指腸切除術およびロボット支援下膵体尾部切除術を実施しています。さらに、da Vinci Xi、da Vinci 5を導入し、患者さんの病態に応じた低侵襲かつ精緻なロボット支援手術を提供しています。
また、消化器内科、放射線診断科、放射線治療科、病理診断科などと密接に連携し、多職種による集学的診療を行っています。術後は栄養科、リハビリテーション科、嚥下ケアチームと協力し、栄養管理やリハビリテーションを含めた包括的なサポート体制を整えています。
診療実績
当科では毎年多数の膵癌手術を施行しており、膵癌切除件数は年々増加しています。
2008年以降の治療成績では、切除可能膵癌の生存期間中央値は72か月、5年生存率は52%と良好な成績を維持しています。また、切除境界膵癌に対しても術前治療を積極的に導入し、根治切除および長期生存を目指した治療を行っています。
2008年以降の膵癌切除症例の治療成績
