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駐日大使を招いての講演会 2023

【開催報告】フィリップ・セトン駐日フランス大使

横浜市立大学では、グローバルな視野を持って活躍する人材の育成を目的に、毎年各国の駐日大使など国際的に活躍する方々をお招きし、諸外国の動向や日本との関わりなどをグローバルな観点から語っていただく講演会を英語または大使の母国語で開催しています。

令和5(2023)年度は、横浜市にあるフランス政府の公式機関「横浜日仏学院」が毎年開催する「横浜フランス月間」の一環で、7月12日(水)にフィリップ・セトン駐日フランス大使をお招きしました。大使には「Dix ans de partenariat d'exception franco-japonais : enseignements et perspectives」(10年を迎える日仏の特別なパートナーシップ~教訓と展望~)をテーマにご講演いただきました。モデレーターは、本学国際教養学部の上村雄彦教授が務め、約240名の学生が参加しました。

本学とフランスとの交流は深く、リヨン第三大学との交換留学プログラムを、また医学部ではパリ・シテ大学およびストラスブール大学との交換留学(クリニカル・クラークシップ)を実施しています。さらに例年横浜市で開催される「フランス映画祭」に関連し、本学で(マスタ—クラスと題した)セミナー形式のトークイベントを行うなど、フランスとの交流を積極的に行っています。
 
講演会当日、大使はフランスと横浜や日本との古くからの関係について触れられ、特に2013年に日仏間で特別なパートナーシップが結ばれてから、ここ10年間における日仏の交流について語られました。昨今の不安定な世界情勢のなか、フランスと日本は自由、民主主義、人権といった両国共通の価値観のもと、二国間対話はもちろんのこと、今年日本が議長国となる主要国首脳会議(G7)のような多国間対話の中でも共同行動を促進しており、学生同士の交流の推進などの人的交流もその第一歩であることを示されました。

また、国際的な立場における日仏両国の役割として特に、政治的及び経済的に極めて重要なゾーンであるインド太平洋地域について、必要不可欠な海洋航行の自由の保護や海の防衛のために協力関係を強めていると言及されました。

質疑応答セッションでは、参加した学生から「様々な国際問題がある中、フランスが特に重視しているに問題について」の質問が寄せられました。これに対し大使は、世界的なガバナンスについて触れられ、法の支配による秩序の重要性や「多国間主義」によるグローバルな課題への対応の重要性について述べられました。
 
最後に大使は、長い歴史のある日仏関係が堅実で、今後も深まりゆくものであるとの見解を述べられ、学生対しては「是非フランスに留学してください!」と本講演を結ばれました。 
【フィリップ・セトン駐日フランス大使講演会】
日 時:2023年7月12日(水)14:30~16:00
会 場:金沢八景キャンパス 総合研究教育棟1階 カメリアホール
テーマ:「Dix ans de partenariat d'exception franco-japonais : enseignements et perspectives」
    (10年を迎える日仏の特別なパートナーシップ~教訓と展望~) 
講演者:フィリップ・セトン 閣下(駐日フランス大使)
モデレーター:上村(うえむら) 雄彦(たけひこ) 教授(国際教養学部)
 

駐日大使を招いての講演会