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第2回大倉山国際学生フォーラム

ハーバード大学と横浜市内3大学の学生が交流イベント

日本文化の体験を通した日米学生の交流会「第2回大倉山国際学生フォーラム」が6月28日(土)に大倉山記念館で開催され、横浜市内にキャンパスを置く東京工業大学、慶應義塾大学、横浜市立大学の学生とハーバード大学の学生が参加しました。ハーバード大学の学生は、今回インターンシップのために来日しました。
このフォーラムは、ハーバード・ライシャワー日本研究所と大倉陽子プロジェクトの主催で昨年から始まり、今回で2回目となります。今回は80年代に大ヒットしたアニメ「AKIRA」の音響ディレクターを務めた明田川 進氏によるアニメについての講演会に始まり、アフレコ体験、扇子づくり、懇親会と盛りだくさんのプログラムでした。以下、参加学生のレポートをお送りします。
第2回大倉山国際学生フォーラム 声優のアフレコ体験

日本のサブカルチャー「アニメ」を通じて国際交流

6月28日、大倉山記念館にて、第2回目となる大倉山国際学生フォーラムが開かれました。サマースクールの一環で、日本に短期間滞在中のハーバード大学学生と、横浜市内にキャンパスを置く横浜市立大学、慶応義塾大学、東京工業大学の学生が、共に楽しく日本文化を学びながら交流を深めました。

ハーバード大学の学生は、世界でトップレベルの大学で学ぶ天才というイメージがあり、どんな会話をしたらよいかとても不安でした。しかし、実際に会った学生たちは、とても明るくてフレンドリーで、彼らとの交流は本当に楽しかったです。日本語を話せる学生や日本文化に精通した学生が多くて驚きました。
初めは、日本が世界に誇るアニメ文化の先駆けとなった、「AKIRA」というアニメの音響監督であった明田川 進氏による講義を聴きました。日本は海外から入ってくる作品を吹き替える必要があり、声優という職業が発達したというお話や、AKIRAという独特な世界観を創り上げるためにこれまでの映画音楽を遥かに超えた、既存の音楽のどのジャンルにも属さない近未来の音楽を求めたりしたというお話はとても興味深く、ハーバード学生からも明田川氏にたくさんの質問が出ました。

次に、声優のアフレコ体験に挑戦しました。Tari Tariというアニメの現役の声優さんによるデモンストレーションを生で見て、彼らの実演のすごさに自分の耳を疑うくらい皆が驚いていました。私たちのアフレコ体験ではセリフは全て英語でしたが、セリフがずれてしまったり、言いそびれてしまったりと、ハーバード学生も苦戦していましたが、とても楽しんでいました。
第2回大倉山国際学生フォーラム 日本の扇子に絵を描き交流

扇子づくりで交流を深める

その後、日本の扇子に絵を描いて学生同士で交換し合う体験をしました。日本の学生は富士山や日の丸、漢字などを書いていましたが、ハーバードの学生たちはとても喜んでくれました。その時私は、一緒のグループになったハーバード学生と、日本文化やハーバード大学の学生生活など実に様々な会話を楽しむことが出来ました。
第2回大倉山国際学生フォーラム フリートーク
最後に、ビュッフェスタイルのパーティーで、2時間ほど様々なフリートークを楽しみました。私たちが、「ハーバードの学生ってどんな人たちなんだろう?」と思っていたように、彼らも私たち日本人学生についてとても興味を持っていたことが分かり、このような交流会がお互いの距離を縮め、お互いの文化を理解し合い、草の根レベルで日米の良好な関係が築けるきっかけになるのだと思いました。参加者全員が、交流会を楽しみFacebookなどで繋がることで、新たな友好関係が築けました。今回の交流会は非常に実り多いものとなりました。

(国際文化コース 2年 鈴木 裕美)

大倉山国際学生フォーラム