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第4回大倉山国際学生フォーラム

ハーバード大学と日本の大学生が交流イベント

日本文化の体験を通した日米学生の交流会「第4回大倉山国際学生フォーラム」が6月27日(土)に大倉山記念館で開催され、東京工業大学、慶應義塾大学、東京大学、横浜市立大学の学生とハーバード大学の学生が参加しました。ハーバード大学の学生は、今回インターンシップのために来日しました。
このフォーラムは、ハーバード・ライシャワー日本研究所と大倉陽子プロジェクトの主催で一昨年から始まり、今回で4回目となります。今回は東京大学教授のロバート・キャンベル氏と、レディガガの靴のデザイナーである舘鼻則孝氏による講演会に始まり、扇子づくりのワークショップ、懇親会と盛りだくさんのプログラムでした。以下、参加学生のレポートです。

ロバートキャンベル氏、レディガガの靴デザイナー舘鼻氏の講演会

6月27日、大倉山記念館にて第4回大倉山国際交流フォーラムが行われました。
慶応大学、東京工業大学、東京大学、横浜市立大学から国際交流に興味のある学生が集まり、市大からは10名の学生が参加しました。
このフォーラムは日米学生の交流を深める目的で、毎年あるテーマに沿ったいくつかのレクチャーと、白扇子に互いにイラストやコメントを書きあったりするワークショップ、最後のカジュアルディナーパーティーの3部で構成されています。
今年のテーマは、「日本の視覚文化はどこで生まれ、どうやって今日のように膨れあがってきたのか」という一見難しいものであり(笑)、東京大学で比較文学の先生をしていらっしゃるロバート・キャンベルさんと、世界的で人気歌手のレディーガガのユニークな靴を作る舘鼻則孝さんがゲストという、大変豪華なイベントでした。
舘鼻氏デザインの靴 舘鼻氏デザインの靴
特に舘鼻さんのレクチャーの中の「自分の人生のゴールが決まれば、あとは楽しい人生が待っている」という言葉がとても印象的でした。
大学生のうちに人生をかけて何を成し遂げたいかが決まっている人は非常に少ないことを想定した上でのお話で、今は先が見えないだろうけど、それが見えた時には達成する方法を色々と考える、建設的で楽しい人生になるよ、というエールは日米双方の学生に深く響いたようで、実際あとで「将来何やりたいかわからないよ~」と言っているハーバード学生もいました。

ハーバード大学生との交流を通じて感じたこと

レクチャーの後は、ハーバード大生との交流時間が始まります。私を含め多くの日本人学生が「ハーバードの大学生と何を話せばよいのかな、、、」と不安を抱えていましたが、なんでも好奇心旺盛で、明るくて優しい彼らと接してみるとそんな感情はすぐに吹き飛びました。大学寮の生活、大学での勉強の話、趣味の話、等々。固い話ばかりでなく、本当に何の話でも積極的に話しかけてきてくれ、勉学でだけでなく遊びもなんでも明るくポジティブに過ごせる彼らの姿勢にはとても感銘を受けました。
海外留学に行く日本人学生が年々減少し、政府が留学を後押しする政策をとるぐらいに「内向き志向」といわれる私たちの世代ですが、今回のイベントに参加し、互いの国の文化や背景に興味があり、交流をしたいと感じている学生は意外と多いのではないか、と思いました。
グローバル化がますます進むこれからの時代に、国内で外国人と働いたり、接したりする機会は間違いなく増加し、互いを理解する必要性はますます必要になります。たとえ海外留学に行かなくても、このような身近な機会を使って、オープンマインドで相手の国の文化、背景、価値観を理解する外向けの姿勢を身に着け、視野の広い豊かな人生を送りたいと思いました。

(経営学コース 3年 河原木 さやか)

大倉山国際学生フォーラム