脳神経内科
診療科部長/主任教授
田中 章景
診療案内
脳、脊髄、末梢神経、筋肉、全身臓器の病気に伴う脳・神経・筋の障害など幅広い領域の患者さんを診療しています。
・脳に病気がある患者さん
パーキンソン病、進行性核上性麻痺などパーキンソン病関連疾患、アルツハイマー病、レビー小体型認知症、前頭側頭葉変性症、各種の認知症、脊髄小脳変性症、多系統萎縮症、舞踏病、多発性硬化症、脳炎、髄膜炎、プリオン病、ミトコンドリア病、頭痛、てんかんなど
・脊髄に病気がある患者さん
筋萎縮性側索硬化症、球脊髄性筋萎縮症、脊髄性筋萎縮症、多発性硬化症、視神経脊髄炎など
・末梢神経に病気がある患者さん
顔面神経麻痺、ギラン・バレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎、フィッシャー症候群、アミロイドニューロパチー、各種の多発神経炎、原因不明のしびれなど
・筋肉に病気がある患者さん
筋炎、筋ジストロフィー、重症筋無力症、ミトコンドリア病など
・全身臓器の病気に伴い脳・神経・筋の障害がある患者さん
膠原病に伴う各種の神経障害、腫瘍に伴う各種の神経障害、糖尿病をはじめとする内分泌・代謝疾患に伴う神経障害など
・各種の遺伝性神経疾患
特殊検査・処置・入院・手術のご案内
名称:筋電図検査
所要時間:30分~2時間
説 明:神経伝導検査・針筋電図検査などにより、神経・筋疾患の診断をします。
名称:超音波検査
所要時間:30分~1時間
説 明:神経・筋の形態・動態を評価して、動脈硬化の評価や神経・筋疾患の診断をします。
当科の特徴
診療の特徴
特に、神経難病と呼ばれ、一般に診断や治療が難しい病気の患者さんを数多く診療しています。この中には、免疫学的治療など適切な方法で改善するものも多く含まれています。また、脳炎、髄膜炎など救命のために即刻治療を開始すべき救急患者さんが多いのも特徴です。遺伝性の病気については先進的な遺伝子解析手法に基づき、診断を確定するシステムを構築しています。一方、認知症やパーキンソン病、てんかんをはじめとする頻度の高い病気の診療も数多く行っています。当科の関連施設や地域の医療機関と密接な関係を築いており、いったん地域の医療機関に戻っても、症状の悪化時などには当科で対応するなど、連携システムが機能しています。
主な研究テーマ
臨床研究では、認知症や様々な神経疾患でみられる高次脳機能障害を先進的な脳画像と併せて解析を行っています。また、筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病およびその関連疾患、脊髄小脳変性症の臨床症状を先進的な機器を使って解析する研究も進めています。さらに、筋電図や超音波検査のデータを臨床情報と併せて解析しています。
基礎研究では、筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症をはじめとするポリグルタミン病、多発性硬化症などの神経難病に対する新規治療法開発を目指して、分子生物学的手法、生化学的手法、神経病理学的手法を用い、ヒト組織における解析、培養細胞モデル・動物モデルの作成・解析を行っています。さらに、当大学遺伝学教室とともに、脊髄小脳変性症をはじめとする様々な遺伝性神経疾患のゲノム解析を推進し、新規責任遺伝子や新規責任遺伝子変異の同定に数多く成功しています。
関連施設
横浜市立大学附属市民総合医療センター、横浜市立脳卒中・神経脊椎センター、横浜南共催病医院、横浜医療センター、藤沢市民病院、平塚共済病院、横須賀市立市民病院、足柄上病院、秦野赤十字病院、茅ヶ崎市立病院、パシフィックホスピタル、済生会横浜市南部病院、帝京大学医学部附属溝口病院、横浜栄共済病院、横浜市立市民病院、よこすか浦賀病院、東京新宿メディカルセンター、東京厚生中央病院、大和市立病院、横須賀市立うわまち病院などと密接な連携を持っております。
紹介していただく時の留意事項
脳神経内科で扱う専門性の高い疾患や病状が複雑で診断が困難な神経疾患を受け入れています。初診には紹介状が必要です。
専門外来・セカンドオピニオン
脳神経内科に関連するあらゆる疾患のセカンドオピニオンを実施しております。
名称:認知症外来
説 明:認知症疾患医療センターとして精神科と共同で、アルツハイマー病、血管性認知症、レビー小体型認知症などの認知症の患者さんを、専門医が診断しています。
名称:高次脳機能外来
説 明:脳血管障害、神経変性疾患、認知症などの患者さんの高次脳機能を専門的に診療し、詳細な評価を行っています。
名称:てんかん初診外来
説 明:てんかんが疑われる患者さんの詳細な評価・診断を行っています。
名称:てんかん結節性硬化症外来
説 明:てんかんを合併した結節性硬化症患者さんの診療を行っています。