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複数の医療機関を支援する遠隔ICUシステム「Tele-ICU」について

横浜市立大学では、複数の病院の集中治療室の医療情報をネットワーク通信でつなぎ、中心となる病院に設置する「支援センター」から集中治療専門の医師等が患者さんをモニタリングし、遠隔で現場の医師等に助言する「Tele-ICU」事業に取り組んでいます。

▲Tele-ICU支援センター

Tele-ICU事業の取組状況

Tele-ICU事業は、医療の質の向上や医師等の働き方改革の推進を目的としており、令和元年度に厚生労働省や横浜市の補助金を活用し、横浜市立大学附属病院、横浜市立大学附属市民総合医療センター及び横浜市立脳卒中・神経脊椎センターの間のシステム構築などを行いました。
令和2年度は、10月より平日・日中帯を中心(9:00~19:00)に、横浜市大附属病院に設置した「支援センター」から、横浜市立大学附属病院のICU8床・HCU8床、横浜市立脳卒中・神経脊椎センターのHCU6床の患者さんに対する診療支援を開始しました。

支援センターの業務内容及びTele-ICUシステムの機能

支援センターには、医師1名、看護師1名が常駐し、生体情報モニター、患者さんの映像、電子カルテなどの情報を参照しながら、ビデオラウンド※1による診療支援や連携先病院からの診療・看護ケアの相談への助言を行います。また、横浜市立脳卒中・神経脊椎センターに対する支援では、定期的にカンファレンスに参加し、アドバイザー的な役割を果たす取組も行います。

Tele-ICUシステムの機能には主に4つの特徴があります(下図参照)。

▲Tele-ICUシステムのイメージ


①ベッドの上に設置されたカメラで患者さんの映像を見ることができます。
②電子カルテや重症系システム※2等の部門システムを参照できます。
③データを自動的に抽出し重症度をスコアリングしているため、複数の患者さんの中から診療支援が必要な患者さんをトリアージできます。
④これらの情報を基に、現場の医師等のバックアップのため、Web会議ができます。

※1 Tele-ICUシステムにより、医師等が遠隔で回診を行い、患者さんの病状を確認すること。
※2 重篤な患者さんの治療に必要な指示や記録等に特化したICUなどの医師や看護師をサポートする情報システム。

Tele-ICU事業に期待される主な効果

Tele-ICUの導入効果として、医療の質の向上、労務効率の改善やタスクシフト・タスクシェア等による医師や看護師の働き方改革の推進が図られることが期待されています。また、新型コロナウイルス感染症のような新興感染症が発生した場合に、感染リスクがある患者さんを遠隔で観察できるため、医療従事者の感染リスクの防止や感染防護着等の消費削減などにつながります。
今後、事業効果の検証を行いながら、連携先病院の拡大に加え、少ない人員で稼働している夜間休日の負担軽減のために運用時間の拡大を検討していきます。併せて、集中治療領域において蓄積されるデータの利活用を進め、重症化予測などの医学研究の発展に寄与することを目指します。

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