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先進医療

新しい医療技術の出現や医療に対するニーズの多様化に対応して、昭和59年に始まった高度先進医療制度は、平成18年10月、健康保険法等の改正により、先進医療制度と一本化されました。
先進医療は、一般の保険診療と調整を図ることによって、先端的な医療を受けやすくする制度です。承認を受けるためには技術の他に、医療スタッフ及び施設・設備面等の要件を満たすことが求められます。
当院では、以下のものが承認されています。

自家骨髄単核球移植による下肢血管再生治療 バージャー病(循環器内科)

平成30年4月承認

症例:バージャー病(従来の治療法に抵抗性を有するものであって、フォンタン分類III度又はIV度のものに限る。)

バージャー病に対する自家骨髄単核球細胞を用いた下肢血管再生治療に関する臨床試験です。

膵癌に対するS-1内服投与並びにパクリタキセル静脈内及び腹腔内投与の併用療法(消化器外科)

令和2年4月承認

症例:膵臓がん(腹膜転移を伴うものに限る。)

 膵癌に対して審査腹腔鏡検査もしくは開腹手術を行い、腹膜播種や腹腔洗浄(腹水)細胞診陽性を病理学的に診断します。腹腔内投与ルート作成のために、腹壁ポートを留置する治療開始後21日間を1コースとし、S-1は80mg/m2を14日間内服、7日間休薬。パクリタキセルは第1,8日目に50mg/m2を経静脈投与、20mg/m2を腹腔内投与します。1週間休薬後、コースを繰り返します。病勢悪化、重篤な有害事象、患者の希望などのあるときにはプロトコール治療を中止もしくは終了します。試験期間中に治療が奏功した際は切除(手術)を検討します。

自家骨髄単核球移植による血管再生治療 全身性強皮症(血液・リウマチ・感染症内科)

令和3年7月承認

症例:全身性強皮症(難治性皮膚潰瘍を伴うものに限る。)

 全身性強皮症の皮膚潰瘍の原因は毛細血管の障害に伴う末梢循環不全であり、血流の改善が治療の目標となります。既存の治療として血管拡張作用のある薬剤や抗血小板薬の内服・点滴治療が実施されていますが、血管障害の程度が強いあるいは範囲が広い場合には十分な血流改善効果が得られないことがあり、難治性となります。
 血管再生療法は、自己の骨髄液中から血管内皮に分化しうる血管内皮前駆細胞を含んだ単核球細胞分画を取り出して虚血肢の骨格筋内へ移植することにより、新たな毛細血管を作りだす治療法です。
 本試験では、全身性強皮症に伴う難治性皮膚潰瘍に対して、既存の治療に追加する形で自家骨髄単核球移植による血管再生療法を行い、その安全性と有効性を多施設共同シングルアーム試験により検証します。

過去に先進医療として承認されたのち、保険適用になったもの

急性リンパ性白血病細胞の免疫遺伝子再構成を利用した定量的PCR法による骨髄微小残存病変(MRD)量の測定 (小児科)

平成30年4月より、保険適用になりました。

実物大臓器立体モデルによる手術支援 (整形外科)

平成28年4月より、保険適用になりました。

腹腔鏡下子宮体がん根治手術 (産婦人科)

平成26年4月より、保険適用になりました。

インプラント義歯 (歯科・口腔外科)

平24年4月より、保険適用になりました。

超音波骨折治療法 (整形外科)

平成24年4月より、保険適用になりました。

三次元再構築画像による股関節疾患の診断と治療 (整形外科)

平成24年4月より、保険適用になりました。

HDRA法又はCD-DST法による抗悪性腫瘍感受性試験 (耳鼻いんこう科)

平成24年4月より、保険適用になりました。

腹腔鏡下根治的膀胱全摘除術 (泌尿器科)

平成24年4月より、保険適用になりました。

内視鏡的大腸粘膜下層剥離術 (大腸ESD) (消化器内科)

平成24年4月より、保険適用になりました。

乳がんにおけるセンチネルリンパ節の同定と転移の検索 (臨床腫瘍科・乳腺外科)

平成22年4月より、保険適用になりました。

小児期の悪性腫瘍に対する18FDGを用いたポジトロン断層撮影による検査 (小児科)

平成22年4月より、保険適用になりました。

過去に先進医療として承認されたのち、選定療養になったもの

多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術 (眼科)

令和2年4月より、選定療養になりました。


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