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先進医療

新しい医療技術の出現や医療に対するニーズの多様化に対応して、昭和59年に始まった高度先進医療制度は、平成18年10月、健康保険法等の改正により、先進医療制度と一本化されました。
先進医療は、一般の保険診療と調整を図ることによって、先端的な医療を受けやすくする制度です。承認を受けるためには技術の他に、医療スタッフ及び施設・設備面等の要件を満たすことが求められます。
当院では、以下のものが承認されています。(令和2年8月1日現在)

LDLアフェレシス療法(閉塞性動脈硬化症) (腎臓・高血圧内科)

平成27年11月承認

症例:閉塞性動脈硬化症
(薬物療法に抵抗性を有するものであり、かつ、血行再建術及び血管内治療が困難なものであって、フォンタン分類IIB度以上のものに限る。)

閉塞性動脈硬化症では、脚の血管が狭くなったり詰まったりして血行が悪くなり、しびれや痛みなどの症状が現れます。薬では治らず、血管移植手術や狭くなった血管を広げる治療を行うことができない場合は、重症化して脚の切断に至ることがあります。
 「デキストラン硫酸を用いた吸着型血漿浄化器を使用した血漿交換(LDLアフェレシス)療法」は、公的医療保険が適応されない正コレステロール血症(コレステロール値が正常)の患者さんでも、動脈硬化を悪化させる原因(酸化ストレスの亢進、酸化型LDLコレステロールの増加、など)や血管内皮細胞機能障害を改善し、治療のむずかしい閉塞性動脈硬化症を長期的に改善できる可能性があり、全国でも本附属病院のみで行っている治療法です。
 LDLアフェレシス療法は、2本の留置針を使って患者さんの血管から脱血し、血漿分離膜で血球成分と血漿成分に分離し、選択吸着カラムにおいてLDLコレステロールなどを吸着除去します。一回当たりの治療時間は血管の状態などによりますが約2~4時間程かかり、ベッド上での安静が必要です。スケジュールは計10回の治療を予定しており、1週間に1回もしくは2回の治療を行います。

内視鏡下手術用ロボットを用いた腹腔鏡下広汎子宮全摘術 (産婦人科)

(※新規症例登録は終了しています)

平成29年7月承認

症例:子宮頸がん(FIGOによる臨床進行期分類がIB期以上及びIIB期以下の扁平上皮がん又はFIGOによる臨床進行期分類がIA2期以上及びIIB期以下の腺がんであって、リンパ節転移及び腹腔内臓器に転移していないものに限る。)

手術的には他の開腹手術に比べて出血量が多く、また侵襲性の高い子宮頸癌(但し、FIGOによる臨床進行期IB以上、IIB以下の扁平上皮癌、あるいは臨床進行期IA2以上、IIB以下の腺癌に限る、転移は認めない)の症例を対象に、ロボット支援広汎子宮全摘出術を施行し、従来の開腹術との間で有効性、安全性を比較する。(内視鏡下の子宮広範全摘術は2015年から先進医療Aにて試験開始となったところである)。全身麻酔・二酸化炭素気腹下に腹腔鏡を用いて広汎子宮全摘出術を行います。portの位置、本数、種類、小開腹創の位置は規定せず、「腹腔内の検索」はすべて内視鏡下で行い、「リンパ節郭清および主幹動脈の処理」、「併施手術」は原則すべてロボット支援下にて行います。
術中腫瘍の進展により他臓器合併切除が必要となった場合は、ロボット支援下続行か開腹手術に移行するかは手術担当責任医の判断に委ねられ、合併切除を行った場合は切除臓器をCRFに記載します。プロトコル治療完了後は新病変が確認されるまでは後治療を行わないません。ただし、術後再発リスク因子を有する症例に関しては、術後再発リスク評価(子宮頸癌の術後再発リスク分類:子宮頸癌治療ガイドライン2011年度版:日本婦人科腫瘍学会)にしたがって後治療を考慮します。また切除断端陽性が確認された場合又は子宮癌以外の疾患であった場合の後治療は規定しません。

自家骨髄単核球移植による下肢血管再生治療 バージャー病(循環器内科)

平成30年4月承認

症例:バージャー病(従来の治療法に抵抗性を有するものであって、フォンタン分類III度又はIV度のものに限る。)

バージャー病に対する自家骨髄単核球細胞を用いた下肢血管再生治療に関する臨床試験です。

ニボルマブ静脈内投与及びドセタキセル静脈内投与の併用療法(呼吸器内科)

(※新規症例登録は終了しています)

平成31年2月承認

・適応:進行再発非小細胞肺がん(ステージがIIIB期、IIIC期若しくはIV期又は術後に再発したものであって、化学療法が行われたものに限る。)
[1] 既治療の進行・再発と診断された非小細胞肺癌症例に対して文書同意を得た後、本研究
に登録をします。
[2] データセンターで、標準治療(A 群:ニボルマブ単剤療法)又は試験治療(B 群:ニボ
ルマブ+ドセタキセル併用療法)に無作為割り付けされます。
[3] 標準治療(A 群:ニボルマブ単剤療法)に割り付けられた場合、ニボルマブを2 週間毎
で投与を行います。
[4] 試験治療(B 群:ニボルマブ+ドセタキセル併用療法)に割り付けられた場合、ドセタ
キセルを4 週間毎、ニボルマブを2 週間毎で投与を行ういます。
[5] この治療を中止規準に該当するまで繰り返すします。

膵癌に対するS-1内服投与並びにパクリタキセル静脈内及び腹腔内投与の併用療法(消化器外科)

令和2年4月承認

症例:膵臓がん(腹膜転移を伴うものに限る。)

 膵癌に対して審査腹腔鏡検査もしくは開腹手術を行い、腹膜播種や腹腔洗浄(腹水)細胞診陽性を病理学的に診断します。腹腔内投与ルート作成のために、腹壁ポートを留置する治療開始後21日間を1コースとし、S-1は80mg/m2を14日間内服、7日間休薬。パクリタキセルは第1,8日目に50mg/m2を経静脈投与、20mg/m2を腹腔内投与します。1週間休薬後、コースを繰り返します。病勢悪化、重篤な有害事象、患者の希望などのあるときにはプロトコール治療を中止もしくは終了します。試験期間中に治療が奏功した際は切除(手術)を検討します。

過去に先進医療として承認されたのち、保険適用になったもの

急性リンパ性白血病細胞の免疫遺伝子再構成を利用した定量的PCR法による骨髄微小残存病変(MRD)量の測定 (小児科)

平成30年4月より、保険適用になりました。

実物大臓器立体モデルによる手術支援 (整形外科)

平成28年4月より、保険適用になりました。

腹腔鏡下子宮体がん根治手術 (産婦人科)

平成26年4月より、保険適用になりました。

インプラント義歯 (歯科・口腔外科)

平24年4月より、保険適用になりました。

超音波骨折治療法 (整形外科)

平成24年4月より、保険適用になりました。

三次元再構築画像による股関節疾患の診断と治療 (整形外科)

平成24年4月より、保険適用になりました。

HDRA法又はCD-DST法による抗悪性腫瘍感受性試験 (耳鼻いんこう科)

平成24年4月より、保険適用になりました。

腹腔鏡下根治的膀胱全摘除術 (泌尿器科)

平成24年4月より、保険適用になりました。

内視鏡的大腸粘膜下層剥離術 (大腸ESD) (消化器内科)

平成24年4月より、保険適用になりました。

乳がんにおけるセンチネルリンパ節の同定と転移の検索 (臨床腫瘍科・乳腺外科)

平成22年4月より、保険適用になりました。

小児期の悪性腫瘍に対する18FDGを用いたポジトロン断層撮影による検査 (小児科)

平成22年4月より、保険適用になりました。

過去に先進医療として承認されたのち、選定療養になったもの

多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術 (眼科)

令和2年4月より、選定療養になりました。


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