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当院の取組み

放射線治療装置「ETHOS therapy HyperSight」稼働

放射線治療装置「ETHOS therapy HyperSight」稼働

横浜市立大学附属病院では、バリアンメディカルシステムズ社製の放射線治療装置「ETHOS therapy HyperSight」を導入し、2026年4月より臨床使用を開始しました。
本装置は神奈川県で初の導入となり、最新バージョンの導入は国内初となります。

「ETHOS therapy HyperSight」の主な特長

高速回転による高精度治療

(図1)(図1)
(図1)

近年の放射線治療では、放射線強度に強弱をつけ、多方向あるいは回転しながら照射する強度変調放射線治療(IMRT)や強度変調回転照射(VMAT)が広く用いられています。これらの手法により、腫瘍へ線量を集中し、周囲の正常組織への影響を低減することが可能となっています。
「ETHOS therapy HyperSight」は、従来のCアーム型とは異なるリング型構造(図1)を採用しており、高速回転照射が可能です。これにより、IMRTやVMATにおける治療時間が短縮可能です。また、治療時間を延長すること無く照射方向や回転数を増やせるため、放射線の当たり方を細かく調整でき、腫瘍により集中し、周囲への影響を更に抑えることが期待されます。

高速CBCT撮影による位置確認

高精度放射線治療では、腫瘍と周囲臓器の位置関係を正確に把握することが重要です。そのため、毎回の治療前に画像を取得し、位置補正を行います。
「ETHOS therapy HyperSight」では、位置確認にCone Beam CT(CBCT)を用いています。CBCTは、治療装置に搭載されたCT機能で、身体の断面画像(体を輪切りにした画像)を取得できるものです。本装置では最短約6秒で撮影が可能であり、治療直前の体内状況を高精度に把握し、より正確な照射が可能となります。

患者負担の軽減

(図2)(図2)
(図2)

開口径100cmの広いボア設計(図2)と低騒音化により、従来装置と比較して圧迫感や不安の軽減に配慮しています。

即時適応放射線治療(Online Adaptive Radiotherapy: oART)への対応

本装置の最大の特長は、即時適応放射線治療(oART)の機能を有している点です。
oARTとは、患者様が治療台に横になった状態で、毎回の照射前に画像を取得し、その日の腫瘍および周囲臓器の位置・形状に応じて、治療計画をその場で再最適化して行う治療手法です。
従来の放射線治療では、照射開始の1~2週間前に作成した治療計画を用い、照射時に再度画像を撮影して、位置ずれを補正する対応が一般的でした。そのため、日々の体内構造の変化までは反映されていませんでした。
一方、oARTでは、毎回の治療時に取得した画像情報をもとに治療計画を再作成するため、解剖学的変動を反映した治療が可能となります。
特に、腫瘍の大きさの変化が大きい領域や、体輪郭変化の影響を受けやすい領域、また腫瘍周囲の正常臓器が日々移動・変形する領域において有用とされています。

当院では本装置の導入により、より高精度で安全性の高い放射線治療の提供に努めてまいります。

電子カルテ更新に伴う各種変更のお知らせ(2026/04/21)

横浜市立大学附属病院では、2026年5月7日(木)に電子カルテ(診療記録)システムの更新に伴い、診察券が新しくなります。
詳細は以下よりご確認下さい。