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当院の取組み

手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を用いた胃がんの治療について

横浜市立大学附属病院消化器・一般外科
利野 靖、湯川 寛夫、青山 徹、渥美 陽介

わが国では胃がんに対する腹腔鏡手術が1991年に始まり、内視鏡外科学会のアンケートでも年々、その手術件数は増加しています。2008年にロボット支援下による胃がん手術が開始されました。その後、泌尿器科での前立腺手術の保険診療が始まりました。ロボット支援下手術の始まりは胃がん手術でありましたが、保険収載されていませんでした。2014年ころからロボット支援下手術は通常の腹腔鏡手術に比べ、術後の合併症が少なく、入院期間が短くなることが報告されるようになりました。その結果、2018年4月、その手術術式が保険収載されました。しかし、どこでも行って良いわけではなく、施設基準が設けられています。その基準は当該施設にロボット支援での胃がん手術を10例以上(うち1例は胃全摘)行ったことがある医師がいることです。当院では、その基準を満たしていますし、日本内視鏡外科学会の提言※も遵守しています。

当院でも泌尿器科の前立腺がん手術に対してのDaVinci Si導入に伴い、倫理委員会で承認をもらい、2015年7月から胃がん手術に対するロボット支援下手術を導入しました。導入後、保険収載までに、20例の胃癌手術を行い、うち、5例は胃全摘を行っています。手術後の入院期間は胃全摘で7日、幽門側胃切除では6日で退院できるようになりました。これまで術後の合併症は0ではなく、感染性の合併症や、腸閉塞などの合併症を経験していますが、無事退院され、現在も元気に外来通院されています。2018年4月以降、当院では、胃がんの治療にあたっては開腹手術、腹腔鏡下手術、に加えて、手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」による手術を行っております。 手術支援ロボットの導入によりストレスの少ない、より複雑で細やかで、侵襲性の少ない手術ができるようになったため、患者さんの病態に応じたきめ細かな対応が可能となります。

手術費用はロボット支援下手術(ダ・ヴィンチ手術)のご案内に記載されています。

実際の執刀はロボット支援手術術者認定証を有し、当院で定めた術者認定を満たした者が行います。手術を希望する方は、安心して入院・手術ができるようスタッフ一同努めています。詳細は各担当医までお尋ねください。
消化器・一般外科 利野 靖 医師

ご案内

初診

午前8:30~午前10:30

再診

予約あり 午前8:00~午後4:00(再診受付機)  
予約なし 午前8:00~午前11:00(外来受付)

診療時間

午前9:00~午後4:00
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