YCU 横浜市立大学

平成28年度入学式学長式辞

平成28年度入学式学長式辞

平成28年度入学式学長写真
 平成28年4月5日

平成28年度入学式学長写真
新入生の皆さん、ご家族の皆さま、本日は入学おめでとうございます。心からお喜び申し上げます。林市長をはじめ、ご来賓の皆さまには、ご多忙にもかかわらず、ご列席をたまわり、厚く御礼申し上げます。

まず、新入生の皆さんが入学された「横浜市立大学」とはどういう大学なのか、ということからお話を始めたいと思います。

横浜市立大学は、横浜市を設立母体とし、「横浜と共に歩む」総合大学です。横浜に根ざし、横浜市民の方々の様々なご支援を得て、教育、研究、医療を進めています。そして、人材の育成とともに、市民の皆さまや横浜市をはじめ、広く社会に貢献することを使命としています。
横浜市は、我が国最大の政令指定都市であり、世界でも有数の国際都市であることは言うまでもありませんが、ぜひ、皆さんに意識していただきたいことは、「横浜市立大学での日々の学び、活動そのものが横浜を通じて社会とつながり、さらに、世界とつながっている」ことです。皆さんはこのような環境の中で学び、学生生活を送るのです。多様性のあるグローバル社会をごく身近に感じながら学び、国際的なセンスを身につけていくことになります。

次に、これからの大学での学び方についてお話します。まず、第一に、これまで皆さんが学習してこられた知識や考え方は一度ご破算にしてください。特に、辛かった、悔しかった、あるいはラッキーだった受験の事は、もう忘れてください。大学では、原点に立ち返って、受験のためではない、また、誰かに”勉強しろ”と言われたからではない、自らの意思で将来を見据え、何よりも「自律した“自己”を確立」するために学んでいただきたいと思います。そして、大学での学びや社会との様々な関わりを通じて、人生観や価値観を再構成してください。横浜市立大学は皆さんに、何よりも、「自律した自己を確立すること」を求めます。そして、大学での学びは、皆さんの積極性にかかっています。大学では、グローバル化、情報化などでめまぐるしく変化する社会に対応していける力を養うために、様々な教養科目や専門科目、プログラムを用意しています。英語によるコミュニケーション能力と発信力を育成するためのPractical Englishプログラムや、この横浜を重要な学びの場とし、地域課題を解決するためのプログラムなども用意されています。
大学では、進んで学ぼうとしなければ自己の能力は高まりません。学部生の皆さんに向けたPractical English教育では、自ら進んでチャレンジしなければ英語力は身につきません。横浜市立大学では、これからの国際化時代を生き抜くための必要なスキルの一つとして、実用的な英語力を学生の皆さんが身につけることは、当然であると捉えています。大学が設定した到達レベルは必要最低限のレベルです。より高いレベルを目指す姿勢が重要です。英語によるコミュニケーション力の育成を主眼とした、少人数によるAdvancedコースも豊富に用意しています。このAdvancedコースを積極的に受講し、英語力を向上させてください。皆さん1人1人が培った英語力は、グローバル社会の中で必ず役に立ちます。
横浜の街をフィールドにした学びでも同様です。国際都市「横浜」と共に歩む横浜市立大学の学生であるからこそ体験できる貴重な機会です。新入生の皆さんは、様々なチャンスを生かして、「自ら学ぶ」姿勢で積極的にチャレンジし、視野を広げてほしいと願っています。

また、医学部に入学されて、医師や看護師を目指す皆さんには、医療の将来を担う大きな期待が寄せられていることは言うまでもありません。大学では医療や介護など、少子高齢化社会をめぐる課題を学ぶ様々な機会や、医療の現場で実習する機会も多く設定されています。この横浜の地で、学生の間に積極的な姿勢で学び、広く教養と専門知識を増やすとともに、人々に自然に寄り添う事が出来る“心”を、培っていただくことを期待します。

大学院に入学された皆さんの “学び” においても同様です。大学院生の皆さんは、今後、教員の方々と研究をともに進めながら、学位論文をものにされることと思います。これは、大学院生の皆さんにはもっとも大事なステップです。その上で、あえて言わせていただくと、論文を書き、学位を取得することはゴールではなく、研究者としてのスタート地点に立つことです。たえまない新たな競争の始まりにすぎません。研究分野に身を置くことは、並大抵のことではありません。科学技術の進歩のスピードは急速です。新しい領域の学問が次々に発展していくことで、今ある学問はすぐに古いものになってしまいます。だからこそ、大学院生の間は、そのことを意識して学び、将来を見据えて、それぞれの研究分野の枠を超えた“領域横断的視点” を、日頃から積極的に養っておくことが重要です。このことを常に意識しながら、気を引き締めて、今後の大学院生活を送ってください。

最後にもう一度、新入生の皆さんに申し上げます。横浜市立大学の学生として過ごす時間は、しっかりした、“自己を確立”する、そして、大きく成長する機会としてください。積極的に学ぶ姿勢を持ち、この緑溢れる美しいキャンパスと、魅力溢れるすばらしい横浜の街で、日々学び、enjoyしてください。そして、それぞれが将来、堂々とした社会のリーダーとなれるよう、頑張って力をつけてほしいと念願します。
皆さんが卒業される時に、誇りを持って大学から、そして、この横浜から羽ばたかれることを楽しみにしていることをお伝えし、平成28年度入学式の学長式辞といたします。


横浜市立大学 学長 窪田吉信

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