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第1回教育研究審議会

第1回教育研究審議会

議事録

日時:令和4年5月10日(火)17:00~18:30  
開催形式:Zoom開催
中継拠点:金沢八景キャンパス大会議室
委員:相原学長、中條副学長、遠藤副学長(議長)、橘国際総合科学群長、寺内医学群長 兼 医学部長、鈴木国際教養学部長、大澤国際商学部長、横山理学部長、山崎データサイエンス学部長、叶谷医学部看護学科長、本多共通教養長、齊藤都市社会文化研究科長、白石国際マネジメント研究科長、佐藤生命ナノシステム科学研究科長、朴生命医科学研究科長、土屋データサイエンス研究科長、田村医学研究科長、榊原附属市民総合医療センター病院長、木下木原生物学研究所長、石川学術情報センター長 兼 学長補佐(研究・産学連携推進担当)、中島先端医科学研究センター長、吉泉事務局長、小林学務・教務部長、渡邉研究推進部長、梶原東京工業大学生命理工学院長・教授、清水山梨大学理事・副学長
欠席:後藤附属病院長

開会に先立ち、今年度から着任した委員および外部有識者委員の紹介があった。

1前回議事録について
令和3年度第10回教育研究審議会(3/1)の議事録について確認し、了承された。学術企画担当係長より、審議事項3「データサイエンス研究科ヘルスデータサイエンス専攻博士後期課程の設置届出と大学院学則の改正について」の改正内容の補足説明があった。

2審議事項
(1)横浜市立大学学生生活保健協議会規程の改訂について
学生担当係長より、横浜市立大学学生生活保健協議会規程の委員構成の改訂についての説明があり、審議の結果、承認された。医学部医学科教員の2名構成について、内訳では医学科と医学研究科から各1名ずつ選出されているとの補足説明があった。

(2)横浜市立大学大学院データサイエンス研究科と東京医科大学大学院医学研究科との特別研究学生交流協定について
教務担当係長より、本学から学生を派遣するため、横浜市立大学大学院データサイエンス研究科と東京医科大学大学院医学研究科との覚書締結について説明があり、審議の結果、承認された。学生の派遣先は、昨年度本学を退職した教員の研究室に派遣される旨、補足説明があった。当該学生のために派遣時期を把握し、単位数分の研究指導をして頂き、学位の質保証をすべきとの意見があった。

(3)海外大学との交流協定の更新について
医学国際化担当係長より、タイのタマサート大学との医学部間の交流協定の更新について説明があり、審議の結果、承認された。

3報告事項
(1)第3期大学機関別認証評価結果について
学術企画担当係長より、第3期大学機関別認証評価結果について、「大学評価基準を満たしている」ことが認定された旨、報告された。併せて、優れた点(3点)、改善を要する点(2点)、今後の進展が望まれる点(4点)について報告された。委員より、LMSのポートフォリオ機能のYCU指標※導入準備状況について、構築はほぼ終了し、最終確認後に学生に公開される旨、補足説明があった。学生に表示されるYCU指標の実画面を共有してほしいとの要望があり、今後提示する旨、回答された。
※YCU指標は、国際総合科学群の4学部に共通した指標で、成績と連動し評価がレーダーチャートで表示され学修成果の可視化が可能になる

(2)データサイエンス研究科ヘルスデータサイエンス専攻博士後期課程の設置届出について
学術企画担当係長より、4月27日に文部科学省へデータサイエンス研究科ヘルスデータサイエンス専攻博士後期課程の設置届出を行い、同日にプレスリリースを行った旨、報告された。受理の結果報告については、結果が個別に連絡されるのではなく、文部科学省のホームページで開示され結果確定となる旨、補足説明された。

(3)2022年度入試結果について
アドミッション課長より、2022年度の学部および大学院の入試結果について報告された。研究科の定員充足率について、専攻ごとに計測している旨、説明があった。今年度の本学の医学科辞退者が例年より少ない状況は、全国的な傾向ではなく、他大学では例年同様追加合格者が多数出ているとのコメントがあった。医学科において、一般選抜に加え学校推薦型や国際バカロレア等の特別選抜を導入し、優秀な学生の確保に繋がっていることが確認できたため、今後も各選抜の募集人員等を検討していくとのコメントがあった。

(4)2023年度入試変更について
アドミッション課長より、2023年度データサイエンス学部、理学部、医学部医学科、医学部看護学科の入試変更について報告された。入試変更による期待効果について、データサイエンス学部および理学部の2次試験の英語試験導入は、Practical English等の英語教育へのスムーズな接続を意図すること、理学部のA方式およびB方式の変更は、理系科目に特化した受験生獲得に繋がること、医学科の出願要件および募集人員の変更は、より優秀な学生の確保が可能となること、看護学科の募集人員等の変更は、志願度の高い受験生獲得に繋がること等の補足説明があった。理学部のA方式とB方式の変更に伴う女子学生の受験者数減への懸念について、従前より共通テストで理科2分野を必須科目としているため、性別の割合に大きな変動はないと想定しているとのコメントがあった。理学部では、3年前から英語の試験を導入することが決定しており、全体を見直す機会となった旨報告があった。また、変更後は受験生がA・B方式を選択する必要はなく、大学側で自動的に集計を行うため、受験生にとって受験しやすい方式となる旨、説明があった。

(5)第4期 学長裁量事業「学術的研究推進事業」における「YCU未来共創プロジェクト」の実施について
研究企画担当係長より、若手研究者を支援する第4期 学長裁量事業「学術的研究推進事業」における「YCU未来共創プロジェクト」の実施について報告された。委員より、海外と比して劣っている融合研究や、学際的研究の推進について、プロジェクトの採択後のフォローアップが重要であるとの見解が示された。
支援期間について、東京工業大学は支援期間が1年で、それでは短いとの声が上がっているため、2年のサポートは次に繋がるので良いとのコメントがあった。筑波大学のユニットグループ制度と同様の制度設計をするとよいとの見解が示された。ユニットグループ制度とは、数名程度のユニットで2,3年の活動実績を作り学内評価を経た後、研究グループに登録し科研費や外部資金を獲得し、最後は学内センターへと繋げていく制度であるとの補足説明があった。学内の資金支援のプロジェクト審査方法について、東京工業大学では、研究担当理事およびその補佐、URA等が分野の偏りがないよう審査し、申請者は専門外の者でも理解できるプレゼンテーションを実施することが前提であるとのコメントがあった。山梨大学では、学術研究担当理事、URA等の研究に関わる審査員が応募事業を客観的に点数化し、数値を役員会や教育研究評議会で発表して透明性を確保した審査を実施している旨、説明があった。

(6)ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業申請について
医学国際化担当係長より、北里大学と連携した「ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業」の申請書を5月9日に文部科学省へ提出したことが報告された。本事業においては、副共通教養長より、国際総合科学群に対し、異文化理解に繋がる科目等のコンテンツ提供を依頼しているとのコメントがあった。

(7)ウィズコロナ時代の新たな医療に対応できる医療人材養成事業申請結果について
医学国際化担当係長より、ウィズコロナ時代の新たな医療に対応できる医療人材養成事業の申請について、医学科および看護学科において各1件ずつ採択された旨、報告された。

4その他
◆外部委員より以下のコメントがあった。
・認証評価について、内部質保証構築が重要である。貴学の今後のさらなる進展のため、教学IRや、FD・SDの基本方針を定めて教学改革を推進するとよいのではないか。研究について、研究費を学内から獲得することも必要であるが、外部資金の獲得は研究者の基本である。山梨大学では、間接経費を30万円以上(科研費以外は15万円以上)獲得した研究者に、間接経費の5%から6%を給与に上乗せして支給する制度を整備し、科研費等の獲得推進に繋げている。
・大学全体で若手研究者、女性、医療人材の育成などの様々な改革を推進していることはすばらしく、入試改革については参考になった。今後の少子化に向けて博士後期課程を継続していくことは何れの大学でも課題あるため、相互でアイデアを出していきたい。

◆外部委員より以下の質問があった。
・YCU指標とディプロマポリシーの関係について質問があり、各学部のディプロマポリシーに基づいて、学部ごとにYCU指標を設定しており、改めて資料を紹介するとの回答があった。

◆学長より以下のコメントがあった。
ご多用のところ、外部委員にご着任いただいた梶原先生、清水先生には感謝申し上げる。非常に貴重なご意見を賜ることができた。梶原先生には、教育研究のみならず産学連携や医理連携等について、清水先生には、他大学や地域社会との連携についてご教示いただきたい。また、「YCU未来共創プロジェクト」では、育成すべき若手研究者・領域横断的研究を積極的に支援し、将来的には外部資金獲得可能なプロジェクトに進めていきたいので、ご協力をお願いする。

以上 次回開催予定:令和4年6月7日(火)16:30 Zoom開催(中継拠点:金沢八景キャンパス 第一会議室)

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