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第1期 学術的研究推進事業「産学連携等支援プロジェクト」(平成28~30年度)

産学連携等支援プロジェクト

ー新たな産学連携研究の創出ー

氏名
所属/研究分野
研究テーマ
 立川 仁典 国際総合科学群/物質システム科学 産学連携による高精度量子計算科学システムYCUpackの開発
申請者は、横浜市大に赴任して以降、JSTさきがけ研究等の支援により新しい量子計算手法を開発し、また京コンピュータ等の超並列計算機に実装することで世界最高精度の計算を実現してきた。当初は個人研究であったものの、最近では本学教員をはじめとする国内・海外の研究者と共に、横浜市大オリジナルの統合型高精度・大規模量子計算科学システム「YCUpack」を開発中である。本申請課題では、産業界での積極的な計算科学利用やその産業化を目的に、産業界の視点に立った産学連携によるYCUpackの開発・実装を行う。具体的には、①現在産学連携で共同で実施している溶媒効果を取り込む手法開発を推進する。また②計算科学部門を立ち上げ予定の化学・材料系の製造業に対し、計算科学の基礎から応用までの積極的な支援を実施する。一方、③HPCシステムズ等の計算機開発企業との産学連携により、YCUpackの高度化も実施し産業化につなげたい。
 東 昌市 国際総合科学群/生命環境システム科学 高特異性MMPインヒビターの創出とその応用による制がん剤開発
悪性がんで高発現しているタンパク質分解酵素、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMPs)は、がん細胞の浸潤性増殖および転移を支えることから、がん治療の有望な分子標的と考えられてきた。しかし、特異性の低い従来型MMPs阻害剤は標的以外のMMPs活性を阻害することで、重篤な副作用を引き起こし、制がん剤としての開発に成功していない。本研究では、申請者が独自に開発した高特異性MMP-2インヒビター創出法をベースに、他のがん関連MMPsのそれぞれに対して高い特異性を持つインヒビターの創出を試み、副作用のない制がん剤開発を目指す。また、生体内に20種以上存在するMMPsのいくつかは各種炎症性疾患や神経疾患等、がん以外の疾患にも関わることが示唆されており、それぞれのMMPに対する高特異性阻害剤はこれら疾患に対する有効な治療薬となる可能性がある。本研究ではこれらの可能性を検証することも目的とする。
 及川 雅人 国際総合科学群/物質システム科学 アンメットメディカルニーズを満たす創薬シーズ化合物の開発
現代においても完全治療が困難ながん、アトピー、アルツハイマーはアンメットメディカルニーズと認識されている。本研究ではこれらに対する創薬シーズ化合物の開発を有機合成化学により行う。具体的には、多様性指向型有機合成法により創出する化合物ライブラリーをオンコロジー系、炎症反応系および中枢神経系のアッセイにより評価し、構造最適化を行ってnMレベルの活性化合物を開発し、特許取得につなげる。

 

研究費