基本方針
「リエゾン」とはフランス語で「つなぐ」「連携」を意味します。身体的疾患は患者さんの体だけではなく心にも影響を与えます。精神科リエゾンチームは、身体科医療と精神科医療をつなぎ、患者さんが身体科医療に向き合えるために活動するチームです。
横浜市立大学附属病院の精神科リエゾンチームでは、精神科医師、精神看護専門看護師、公認心理師でチームを組み、薬剤師や精神保健福祉士などの協力も得ながら、外科や内科といった身体疾患治療のために入院中の患者さんへの介入を行っています。
部門の概要
(1)活動内容
- 毎週1回定期的カンファランス&チームラウンド(定期ラウンド週1回、および必要時随時)
- せん妄対策の整備、せん妄発生状況の把握と対応等
- 支援対象とする患者さん及び患者さんに医療ケアを提供する医療スタッフの支援
(2)支援対象
- 自殺企図や自殺念慮
- 認知症や精神疾患
- 身体疾患や身体疾患の治療薬剤によって起こる精神症状
- 身体疾患の心理的影響に伴う抑うつ、不眠
- せん妄
- その他、精神医学的評価や治療の必要性を入院担当科医師が判断した場合
実績
令和5年度1年間で326件の入院患者さんを中心に延べ回数1538件の診察してきた実績があります。その他、院内のせん妄対策を推進しつつ、依存症、認知症、自殺企図等の精神的課題に対して取り組みを行っています。


チーム介入基準
*精神科リエゾンチームは、入院担当科医師からの依頼により精神科が介入した患者さんに対して、精神科リエゾンカンファレンス等にて他職種介入の必要性を検討のうえで介入しております。