当科のご紹介
HIV感染症を中心に、診断や治療方針の判断が難しい感染症に対応します
横浜市立大学附属病院感染症内科では、HIV感染症、菌血症、敗血症、感染症が疑われる不明熱、日和見感染症、真菌感染症、薬剤耐性菌感染症などを診療しています。近隣医療機関からのご紹介に加え、院内各診療科からの感染症コンサルテーションにも対応しています。
原因微生物の推定、培養検査結果の解釈、抗菌薬・抗真菌薬・抗ウイルス薬の選択、治療期間の検討、再発予防などについて、患者さんの基礎疾患や免疫状態を踏まえて診療方針を検討します。
患者さんへ
当診療科の初診には紹介状が必要です。受診を希望される場合は、かかりつけ医または現在診療を受けている医療機関からご紹介ください。
感染症の診断・治療では、発熱の経過、検査結果、使用中の薬剤、基礎疾患や免疫状態を総合して判断します。必要に応じて各専門診療科、検査部門、感染制御部、抗菌薬適正使用支援チームと連携しながら診療を行います。
HIV感染症については、初期評価から抗レトロウイルス薬の導入、治療中の副作用や薬剤相互作用の確認、服薬継続に向けた支援、長期フォローアップまで継続的に対応します。
主な対応疾患
CD4陽性リンパ球数、HIV-RNA量、合併感染、日和見感染症の有無を評価し、抗レトロウイルス薬の導入や長期管理を行います。
血液培養などの検査結果を踏まえ、原因微生物、感染巣、重症度に応じて抗菌薬選択、治療期間、再発予防を検討します。
発熱や炎症反応高値が持続する症例について、感染症と非感染性疾患の鑑別を含めて診療方針を検討します。
培養検査、薬剤感受性、臓器障害、腎機能・肝機能、併用薬を踏まえ、抗菌薬の選択や治療期間を判断します。
真菌感染症が疑われる症例、または抗真菌薬治療が必要な症例について、検査結果と患者さんの免疫状態を踏まえて対応します。
基礎疾患や治療に伴う免疫抑制状態を考慮し、日和見感染症を含めた感染症の評価と治療を行います。
薬剤感受性検査結果をもとに治療薬を選択し、必要に応じて感染制御部と連携して院内感染対策の観点も含めて診療支援を行います。
臓器別診療科、外科系診療科、検査部門などと連携し、感染症診療方針の整理を支援します。
主な検査・設備機器
HIV感染症の病期評価、治療開始の判断、治療効果の確認に用います。
B型肝炎、C型肝炎、梅毒などの合併感染を確認し、治療方針に反映します。
血液培養、尿培養、喀痰培養、その他の培養検査を用いて原因微生物の推定・同定を行います。
原因微生物に対する抗菌薬の有効性を確認し、薬剤選択や治療期間の判断に活用します。
感染巣の検索、重症度評価、治療反応の確認のために、必要に応じて画像検査を組み合わせます。
診断が困難な感染症では、必要に応じて病理診断や追加検体検査を各部門と連携して検討します。
施設認定
- 日本感染症学会認定研修施設
- 神奈川県エイズ治療中核拠点病院
専門外来・セカンドオピニオン
HIV感染症に加え、細菌感染症、真菌感染症、ウイルス感染症全般について、専門外来での診療およびセカンドオピニオンに対応しています。
抗菌薬を使用しているが改善が乏しい場合、原因微生物が判明しているが治療方針に迷う場合、培養陰性でも感染症が疑われる場合、真菌感染症や日和見感染症が疑われる場合、HIV感染症の初期対応や治療導入について相談したい場合などはご相談ください。
セカンドオピニオンをご希望の場合は、これまでの診療経過、検査結果、画像データ、使用薬剤の情報をご準備ください。
診療実績
神奈川県エイズ治療中核拠点病院として、約320名のHIV感染症患者さんを定期的に外来診療しています。HIV感染症の初期診療から長期管理まで、継続的な診療体制を整えています。
一般感染症については、院内各診療科からの感染症診療相談に対応し、免疫不全患者、重症感染症患者、薬剤耐性菌感染症などに対して診療支援を行っています。
担当医
| 医師名 | 職位 | 卒年 | 専門分野 |
|---|---|---|---|
| 田代 将人 | 主任教授 | 平成16年 | 感染症内科 |
| 寒川 整 | 助教 | 平成18年 | 感染症内科 |
| 芦澤 博貴 | 助教 | 平成28年 | 感染症内科 |
附属病院・センター病院診療表
| 内容 | 附属病院(金沢区) | センター病院(南区) |
|---|---|---|
| HIV感染症 | 〇 | ▲ |
| 感染症が疑われる不明熱 | 〇 | — |
〇:主に診療している ▲:複雑でない場合は診療 —:取り扱っていない