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当科のご紹介

「市民が心から頼れる病院」

として高度でかつ安全な医療を市民に提供するという理念に基づき、通年に渡り一次、二次救急医療を提供します。
横浜市二次救急医療体制(精神疾患を合併する身体救急医療体制も含む)に参画し、地域の救急医療に貢献します。

患者さんへ

当院の救急科は、初療から入院、集中治療、一般病棟での管理を経て退院または転院までを一貫して対応できることを最大の特徴としています。救急患者数は年間8,000~8,500人、そのうち救急車による搬送台数は年間4,500~4,800台と増加傾向にあります。

専門的な治療が必要な場合は各専門診療科と協力して診療を行います。複数の診療科にまたがる症例や、初期診療後に人工呼吸管理やカテコラミンを用いた循環管理が必要な重症例は、救急科が入院・継続加療を担当しています。

2026年度集合写真2026年度集合写真
2026年度集合写真

主な対応疾患

附属病院(金沢区):〇
センター病院(南区):〇

附属病院(金沢区):〇
センター病院(南区):〇

附属病院(金沢区):〇
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対応疾患・診療内容の詳細

施設認定

診療実績

  2021年 2022年 2023年 2024年 2025年
救急診療患者総数 7,071 8,138 8,476 8,684 8,126
救急車受け入れ台数 3,319 3,889 4,376 4,770 4,390
独歩救急受診患者数 3,752 4,249 4,100 3,914 3,736

その他の救急疾患

カンファレンスによる、治療方針の確認及び決定カンファレンスによる、治療方針の確認及び決定
カンファレンスによる、治療方針の確認及び決定

対象となる疾患は、脳血管障害(脳卒中)、心疾患、呼吸不全、敗血症、多臓器不全、交通外傷(重症を除く)、アナフィラキシー、失神、気管支喘息発作、急性中毒、熱傷、環境異常(熱中症、低体温)など多岐にわたります。
また、集中治療体制についてはHCUが増床され、現在ICU(8床)とHCU(21床)を合わせて合計29床となり、より多くの重症患者の受け入れが可能になりました。特定機能病院として、複数診療科にまたがる症例にも迅速かつ緊密に連携して対応しています。

院内救急車の配備院内救急車の配備
院内救急車の配備

当院は災害拠点病院として2024年に院内救急車を配備しました。これにより、災害派遣医療チーム(DMAT)の活動時にも患者搬送が可能となり、災害現場での活動範囲の拡大および地域の災害医療体制の強化に大きく貢献できる環境が整備されました。院内での心肺蘇生講習や災害訓練の企画、DMATチームの育成、被災地への派遣活動も積極的に実施し、災害医療への貢献を継続的に推進しています。

横浜消防ヘリ訓練の様子横浜消防ヘリ訓練の様子
横浜消防ヘリ訓練の様子

さらに、2025年には横浜市消防局と横浜市立大学附属病院が協定を締結し、横浜消防ヘリ(防災ヘリ)との連携事業を開始しました。これまで防災ヘリへの医師同乗は行われていませんでしたが、本連携により、山岳救助や海難救助の現場において医師がヘリコプターに同乗し、搬送中に医療処置を行いながら病院へ搬送することが可能となりました。これにより、救急・災害医療体制のさらなる充実が図られています。

地域医療連携のさらなる強化のため、夜間・休日に対応した患者を平日日中に近隣病院へ紹介する体制も整備しています。

主な研究テーマ

当科では、救急外来、集中治療、病院前救急、災害医療を対象に、日々の診療から生まれる臨床課題を明らかにし、診療の質の向上につなげる研究に取り組んでいます。救急医療の現場では、限られた時間で診断や重症度評価、治療方針の決定を行う必要があり、初療時の情報をいかに評価し、より早く適切な判断につなげるかが重要な研究課題です。
救急外来初療時検体を用いたバイオマーカー研究では、感染症、ショック、心不全、臓器障害など救急外来で頻度の高い病態について、早期診断や重症度評価、予後予測に役立つ指標の探索を進めています。心筋障害をトロポニンで評価するように、腎臓や肺、腸管、脳、大動脈などの臓器障害を血液検査から早期に捉えることを目指し、初療時検体と診断、臨床経過、転帰などを組み合わせた解析を行っています。将来的には、救急現場で実際に活用できる診断・層別化ツールへ発展させることを目標としています。

研究テーマ説明図研究テーマ説明図

また、毛細血管再充満時間(CRT/QCRT)を用いた末梢循環評価の研究にも取り組み、敗血症やショックなどで重要となる循環状態を、非侵襲的かつ繰り返し測定可能な方法で把握することを目指しています。さらに、マラソン大会など多数の参加者が集うスポーツイベントにおける救護体制の研究や、電子カルテ・データウェアハウスを活用した重症度評価・転帰予測の研究にも取り組んでいます。
当科では、基礎研究、臨床研究、医療機器開発、データサイエンスを横断しながら、救急医療の現場で実際に役立つ知見を生み出すことを目指しています。定期的な研究カンファレンスを通じて、若手医師や大学院生が日常診療で抱いた疑問を研究テーマとして育て、倫理申請からデータ収集、解析、論文化まで継続的に支援しています。

教育

附属病院・センター病院の研修医1年目は救急科研修が必須になっており、当教室での研修期間中に救急外来診察・急変時の対応を含む集中治療管理について屋根瓦式指導で教育を行い、研修医・専攻医・スタッフがともに学べる診療体制を作っています。回診においても国際化社会に対応した英語でのCase Presentationを行い、指導を行っております。
救急科での研修中に日本救急医学会認定の「突然の心停止に対する最初の10分間の対応と適切なチーム蘇生」を学ぶICLSの資格をスタッフが講師として原則として全員取得するように指導しております。

RC-G2020に基づくICLSRC-G2020に基づくICLS
RC-G2020に基づくICLS

更に、院内急変時対応に関する心肺蘇生法や救急外来診療についての講義を行うと共に、救急外来・集中治療系看護師・スタッフとともにシミュレーションや臨床講義を実践しています。これにより、日々の診療に役立て、チーム医療を実践しています。
また、災害医療に関して、日本DMAT隊員である救急科医師が中心となり、院内における各種災害訓練(本部立ち上げ訓練、情報処理訓練、多数傷病者対応訓練など)を定期的に実践しています。さらに、院外でも地域の災害対応訓練などに参加し、指導を行っています。
厚生労働省が積極的に取得を推奨している看護師特定行為研修にも積極的に関与し、講師として指導を行っています。
大学病院という特性上、未来を担う医学生教育にも力を入れており、机上学習・臨床実習・シュミレーション実習などを行っています。学生が選ぶベストティーチャー賞を受賞したスタッフが複数在籍しているとともに、令和4年度から臨床系団体としても選出されています。

以上のように、救急診療・集中治療診療において、後進育成とチーム医療の推進に積極的に取り組んでいます。

関連施設

横浜市立大学附属市民総合医療センター、横浜市立市民病院、横浜医療センター、横須賀市立市民病院、横浜南共済病院、済生会横浜市南部病院、横須賀市立総合医療センターなどと密接な連携を持っており、さらに全国各地の主要施設と連携した専攻医プログラムを有しております。

関連情報