Tel.045-787-2800(代表) お問い合わせ

診療科・部門案内

歯科・口腔外科・矯正歯科

当科のご紹介

口腔がん、顎変形症、唾液腺疾患、口腔インプラント、顎骨や軟組織の良性腫瘍、顎顔面外傷、顎顔面領域の急性炎症、顎関節症、口腔粘膜疾患などの疾患の豊富な経験を有し、多岐にわたる口腔領域の疾患に対して、先進的な医療技術を駆使し、安全で高度な医療を提供することを目標として診療を行っています。

患者さんへ

口腔外科疾患に対し、手術を含めた治療を速やかに対応できる体制を完備しています。

対応疾患・診療内容の詳細

施設認定

診療実績

悪性腫瘍切除術 45
動注カテーテル留置術 37
顎変形症手術 34
唾液腺疾患 354
悪性腫瘍切除術 43
動注カテーテル留置術 20
顎変形症手術 38
唾液腺疾患 364
悪性腫瘍切除術 75
動注カテーテル留置術 22
顎変形症手術 57
唾液腺疾患 354
悪性腫瘍切除術 65
動注カテーテル留置術 8
顎変形症手術 61
唾液腺疾患 279
悪性腫瘍切除術 61
動注カテーテル留置術 23
顎変形症手術 76
唾液腺疾患 443

主な対応疾患と診療内容

口腔がん

手術

口腔がんは、癌の発生部位、大きさ、病理組織型、転移の有無などにより治療法が決定されます。切除可能な口腔癌標準治療は手術です。早期癌であれば手術単独での治療となりますが、進行癌になると原発巣の切除に加えて頸部郭清術、患者さんの身体の一部(前腕、腹部、大腿部、腓骨)から採取した組織を欠損部に移植する手術(再建術)を形成外科と合同で行います。

根治的臓器温存療法

手術を希望しない進行口腔癌の患者さんに対して根治的臓器温存治療としてこの治療を行っています。この方法は浅側頭動脈あるいは後頭動脈から口腔癌の栄養動脈である舌動脈、顔面動脈、顎動脈にカテーテルを留置して抗がん剤を注入する動注化学療法と放射線治療を併用することによって原発である口腔癌の治癒を目指す方法です。

センチネルリンパ節生検

頸部リンパ節転移を伴わない口腔癌では、舌などの原発巣の切除のみが行われ,その後経過観察されることが多いですが,20~30%程度の確率で頸部リンパ節への転移が生じるとされています。センチネルリンパ節とは悪性腫瘍から最初に流れるリンパ節であり,このリンパ節を同定し、生検することでリンパ節転移の有無が診断できます。

温熱療法(ハイパーサーミア)

頸部の多発リンパ節転移、節外浸潤を伴う場合には、放射線治療/化学放射線療法に温熱療法(ハイパーサーミア)を併用することがあります。

顎変形症

顎変形症手術(Le Fort I型骨切りや下顎枝矢状分割術など)

顎の変形(受け口、出っ歯、顎の曲がり)に対する外科的矯正治療を行っています。術前に撮影したCTから3Dでシミュレーションすることで最適な骨の移動や良好な顔貌の予測が可能となり、患者さんの満足度の高い手術を行っています。また、術後は顎間固定を行わずゴム牽引のみのため、早期から食事の摂取が可能で入院期間も1週間程度です。

唾液腺疾患

低侵襲手術(唾石摘出術や顎下腺摘出術など)

最先端の医療技術である内視鏡(支援)下手術の導入により、患者さんの多様なニーズ(外来手術、短期入院、皮膚を切らない、皮膚の切開を最小にするなど)に応える低侵襲の手術を行っています。日本全国、さらには海外からも低侵襲術を受けるために受診されています。

口腔インプラント

歯を失った場所を補うためには、入れ歯(義歯)、ブリッジ、インプラントという3種類の方法があります。入れ歯は着脱が必要です。ブリッジは両隣の歯を削る必要があります。インプラントは着脱が不要で、両隣の歯を削る必要もありません。ネジのような形をした人工歯根(インプラント)を骨に埋め込み、その上に人工歯を装着して歯を補う治療がインプラント治療です。

矯正歯科治療

機能的な問題が生じて咬めない、もしくは歯並びが悪い(出っ歯、受け口、開咬、歯のでこぼこなど)ことにより審美的な改善を希望される患者さんに対して自費診療での矯正治療を行っています。治療を行う上で、補助的に固定用インプラントを用いた治療や、軽度な症例では目立たないマウスピースを用いた矯正治療なども行っており、また抜歯の必要性の有無や治療期間などを可能な限り患者さんの希望に応え満足のいく治療を提供しています。

周術期口腔機能管理

当科では、全身麻酔を受ける患者さんに対して口腔内チェック(スクリーニング)を行い、入院中の口腔機能管理を行っています。また放射線治療や化学療法などのがん治療に際しても口腔機能管理を実施しています。外来化学療法室には歯科衛生士が在籍し、口腔清掃や治療に伴う口内炎などの症状のある患者さんの相談を受けています。