Tel.045-787-2800(代表) お問い合わせ

当科のご紹介

当科では乳癌を中心とした乳腺疾患全般の診療を行っています。

初診で受診頂いた方は、その日のうちにマンモグラフィや乳房超音波等の画像診断を行ったのち、必要に応じて乳房針生検・吸引組織診によって病理学的診断を行います。
乳癌の診断がついた後は、患者さんごとの病態にあわせて手術・薬物療法(内分泌療法・化学療法・分子標的治療)・放射線治療を組み合わせた集学的治療を行います。乳癌の治療は、手術の際には1週間前後の入院が必要ですが、検査や薬物療法・放射線治療は原則外来診療で行います。患者さんの生活を第一に考え、スケジュールを組むよう心掛けています。

患者さんへ

当科を受診する際にはおかかりの医療機関や検診施設からの紹介状をお持ちください。

乳がんは女性が罹患するがんの中で最も頻度が高く、40~60代の患者さんが多いことが特徴です。新規薬剤も増え、ますます個別化医療が進んでおり、個別の病態にあわせた治療法の選択が大切です。当科は日本乳癌学会乳腺専門医が中心となって、迅速で正確な診断と専門的な治療を心掛けています。形成外科、遺伝子診療科、口腔外科、緩和ケア科など関連各科医師、看護師、薬剤師、検査技師や理学療法士、ソーシャルワーカーなど院内当該部署との連携をとって、患者さんとご家族に寄り添った医療を提供できるよう努めています。

主な対応疾患

患者さんの病態に合わせた個別化医療を実践します。手術、薬物療法、放射線治療を組み合わせた集学的治療を行います。切除可能乳癌であれば、病変の部位や大きさによって乳房全切除または乳房部分切除、およびセンチネルリンパ節生検または腋窩郭清を行います。根治性と整容性を重視した手術を心掛けています。形成外科と連携し、乳房再建手術も行っています。手術には5~14日程度の入院を要します。手術の後の経過観察や内分泌療法は地域のクリニックとの連携も行っています。
遠隔(乳房・リンパ節以外の臓器)転移を有する患者さんは、薬物療法を中心とした治療を行います。

BRCA病的バリアント保有者で乳癌・卵巣癌を既に発症している方には保険診療で、未発症の方には自費診療でリスク低減乳房切除またはサーベイランスを行っています。手術の場合、形成外科や婦人科と連携して同時再建手術やリスク低減卵管卵巣切除との同時手術も行っています。

線維腺腫や葉状腫瘍など乳房良性腫瘍の摘出手術を行います。病変の大きさや部位によって局所麻酔か全身麻酔での的手術を行います。局所麻酔であれば外来で、全身麻酔であれば2泊3日の入院で行っています。乳腺炎に対して、切開排膿や抗生剤などの薬物治療などを行います。

対応疾患・診療内容の詳細

主な検査・設備機器

超音波で乳房内を確認しながら、局所麻酔下で病変部の組織を採取します。外来で15~30分程度かかる検査です。

放射線科と連携し、マンモグラフィでしか同定できない乳房内石灰化病変を、マンモグラフィで乳房を挟んだ状態で局所麻酔下に採取します。病変部位を同定するため、小さな金属製クリップを乳房内に留置することがあります。外来で30~60分程度かかる検査です。

ホルモン受容体陽性HER2陰性乳癌の患者さんに、術後化学療法が必要かどうかを調べる検査です(保険診療)。手術時に切除した乳癌組織の遺伝子発現を測定してスコア化し、低・中・高リスクに分類します。

遺伝性乳癌卵巣癌の原因遺伝子(BRCA1または2)の変化を有するかどうかを調べる検査です。保険適応となる方に対して情報提供および血液検査を行います。必要に応じて遺伝子診療科と連携して遺伝カウンセリング(保険診療または自費)を行っています。

がん細胞に起きている遺伝子の変化を調べ、がんの特徴を知るための検査です。遺伝子の変化によっては、効きやすい薬が分かる場合がありますが、治療につながる情報が得られないこともあります。局所進行もしくは転移があり、標準治療が終了した方が対象です(保険診療)。

施設認定

診療実績

年間乳癌手術数年間乳癌手術数
術式内訳術式内訳

関連情報