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診療科・部門案内

輸血・細胞治療部

基本方針

患者さんに安全かつ適切な輸血医療を提供する部門です。
臨床検査部、病理部と協力してISO15189の認証を取得し、安全と質の向上に取り組んでいます。

部門の概要

輸血に必要な血液型検査、不規則抗体のスクリーニング並びに同定検査を行います。また、造血細胞移植後の生着確認を遺伝子レベルで実施しています。MEセンターと協力し、造血幹細胞の採取、保存処理、細胞治療用の細胞採取や処理、保管を実施しています。

自己血は製剤管理に加え、自己血漿や自己フィブリン糊の作製をしています。

現在、専従医師1名(輸血・細胞治療学会認定医)、専任医師1名、専従臨床検査技師7名(うち認定輸血検査技師4名)が在籍しています。その他の取得資格は細胞治療認定管理師(4名)、日本組織適合性学会 認定HLA検査技術者(1名)です。
夜間や休日は臨床検査部と合同で当直を行い、製剤供給と輸血検査の24時間実施体制を構築しています。

輸血療法委員会を定期的に開催し、各診療科、看護部、薬剤部、手術部等の他部署や事務部門と連携して、院内全体で輸血医療の質の向上に日々努めています。
また、再生細胞治療センター(Cell Processing Center;CPC)を輸血・細胞治療部で管理しています。CPCは細胞治療や遺伝子治療の分野において使用する施設です。細胞治療とはヒトの細胞を体外に取り出し、選別、活性化、培養(増幅)などの処理を行った後に患者さんに投与することを通じて様々な疾病を治療する方法の総称で、「成分輸血」や「造血細胞移植」などが該当します。また、再生医療は、組織再生を目指す医療で、特に「成長してから欠損や欠陥が生じると再び元に戻ること(再生)がない組織、あるいは再生が困難な組織」を対象にし、最終的に組織の機能回復を目指すことを目的としており、元になる細胞は様々で、「骨髄」「臍帯血」「脂肪組織」「皮膚」「滑膜」などがあります。
当院では、造血器腫瘍に対する造血細胞移植やCAR-Tなどの細胞免疫療法、重症下肢虚血に対する造血幹細胞を用いた血管新生療法等で使用しています。

認定

実績

  令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度 令和5年度
血液型 9423 8397 8752 9314 9400
不規則抗体 5957 6068 6447 6399 6581
移植後キメリズム 109 109 178 131 113
交差適合試験(間接クームス法) 8367 7743 8448 2338 400
コンピュータクロス 0 0 0 5141 6930
移植用細胞保存処理 24 11 13 23 23
 

輸血・細胞治療部長

萩原 真紀
日本輸血・細胞治療学会 認定医
日本血液学会 専門医・指導医
日本造血・免疫細胞療法学会 認定医
日本内科学会 総合内科専門医・指導医
細胞治療認定管理師

輸血・細胞治療部医師

竹内 正宣
日本血液学会専門医
小児血液・がん学会専門医
日本造血細胞移植学会認定医
小児科専門医・指導医
日本臨床薬理学会専門医

臨床検査技師

担当係長:原田 佐保