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第6回経営審議会

第6回経営審議会

議事録

日 時:平成19年9月20日(木) 10時00分~12時18分
会 場:金沢八景キャンパス 大会議室
出席者:宝田理事長、ストロナク副理事長(学長)、松浦副理事長、今田(忠)理事、今田(敏)理事(附属病院長)、奥田理事(副学長)、清成理事、嶋田理事(医学部長)、田中理事(事務局長)、馬場理事(欠席)、福井理事、岡田理事(副学長)、南理事、足立監事、長峯監事

議事

1 平成19年度第5回経営審議会について
「平成19年度第5回経営審議会議事録」について説明があった。

2 臨時(持ち回り)及び第4回教育研究審議会について
臨時(持ち回り)及び第4回教育研究審議会について説明があった。

3 平成19年度第6回経営会議について
平成19年度第6回経営会議について説明があり、以下のような意見交換が行われた。

・国際総合科学研究科の理系分野の再編については、現在の学生のニーズや大学の競争力等を考え、準備を進めるべきだと思う。
・国際総合科学研究科の理系だけをとり出して再編を図るより、文系、生命科学分野、医学研究科を含めて、今後の方向性をある程度見極め、それを前提に再編を考えていくべきではないか。専門職大学院の申請準備に入ることもあり、看護系の専攻も設けたいという意向が看護学科の方から出ているので、それも含め、来年早々にも市や市会との調整に入れるよう、全体としての見直しを行った上で進めていきたいと考えている。

4 平成20年度予算編成方針案について
平成20年度予算編成方針案について説明があり、以下のような意見交換が行われた。

・財政が大変厳しい状況であることをよく把握すべきである。ビルドだけでなく、スクラップについても各セクションで思いきって行ってほしい。
・新しいことを行うのに予算がないからできないということが多くなると、市大は大学としてのレベルを保つことができるのか、スクラップだけでは魅力ある大学運営、活性化ができるのかという懸念がある。スクラップできるところは日頃から徹底的にスクラップしていき、新しいビルドができるようにしてほしい。
・経営審議会で大学のグランドデザインをある程度審議し、スクラップを行っていかなければならないのではないか。現場の教職員にグランドデザインを提案してもらい、ここで審議するというように段階を経て行わなければ、かなり厳しい状況になるのではないか。
・学長のもとでいろいろな議論をし、大学が今後進むべき道について次の6年をどうするか、運営交付金が削減される中で、大学をどう運営していくかということも踏まえながら考えていく必要がある。
・中期目標や中期計画に縛られ、運営交付金も削減される一方というのは公立大学の悩みで、これは国立大学でも同じである。中期目標については、大学側から市へ働きかけて積極的に提案していくべきである。
・今後は、設置形態を越えて新しい学部や大学院を作ることが可能になる。大学コンソーシアムに予算がついてきており、今後は大学だけで考えるのではなく、例えば商工会議所や銀行、地域社会などを巻き込んで資金調達をしていくべきである。グランドデザインも地域ぐるみで考える必要がある。それが地域貢献にもつながり、こうした考え方を教職員に浸透できる。

・収入をどう確保するかを検討するのは理事会の責任である。今後、理事会で収入確保の仕方、方針等についても検討していきたい。

5 医学科定員増について
医学科定員増について説明があり、以下のような意見交換が行われた。

・今後は県内に留まり、地域医療に携わる学生確保の方策について、具体的な措置をとる必要があると考えている。

6 臨床試験の専門職大学院について
臨床試験の専門職大学院について説明があり、以下のような意見交換が行われた。

・将来的に成功するかどうかは、病院の治験による。治験との連携は発展に必要である。
・設置形態としては、1法人2大学の方が良いのではないか。1法人2大学にすると独立性が強くなり、財務面でも管理しやすい。
・専門職大学院について、市大としては新しい研究科を設置する方向で考えている。流れの速い治験の現場にあって常に最新・最前線の現状を知り、それを教えられるような教員を採用すべく、教員の入れ替えも行っていく必要がある。また、5年目の見直しに合わせた形で任期を決め、専門職大学院の運営がうまくいかなかった場合の対応等も含めて考えていく必要がある。
・専門職大学院と既存の研究科とは、設置基準も設置形態も異なる。実務家教員をどうするかが一番の問題で、やはり分けて考えた方がよいのではないか。
・市大の厳しい財政状況の中で、赤字が出ても専門職大学院を運営する意義や必要性はどこにあるのかを考え、示すべきではないか。
・5年間の経過措置が解除されると教員を5名増やす措置が必要となるが、その5名が病院教授のような立場であれば、人件費は病院経費となり、費用も削減できる。そうしたことも検討していきたい。

7 名誉博士称号授与について
本学の卒業生であり、(株)セブン&アイ・ホールディングス名誉会長である伊藤雅俊氏への名誉博士称号授与について説明があり、承認された。

8 平成18年度公立大学法人横浜市立大学の業務の実績に関する評価結果について
平成18年度公立大学法人横浜市立大学の業務の実績に関する評価結果について報告があり、以下のような意見交換が行われた。
・概ね順調に年度計画を実施しているという評価を受けたが、指摘事項や積み残しがあり、今後の対応が必要である。

9 第2回監事監査結果報告について
第2回監事監査結果について報告があった。

10 看護職員募集活動実績について
看護職員募集活動実績ついて報告があり、以下のような意見交換が行われた。

・過重労働の緩和もあるが、市大のセールスポイントは内容や専門性を高めて、大学の附属病院らしさを出していくことにあると思う。
・この職場にいると勉強になる、仕事は厳しいが何年間かいればためになる、というところを示していく必要がある。看護師が学べる環境の整備が大切である。
・市大も大学院を設置するなどして、働きながら勉強が出来るような仕組みにすれば、少しは看護師の離職も抑えられるのではないか。
・1~2年目の看護師の離職率は、日本全国で9.1%~9.3%であったと思う。(離職率を下げるためには)看護師がいかにスムーズに仕事に入り、バーンアウトしないで過ごせるかが重要である。特に1年目の看護師に対しては、周囲の気配りが非常に大切である。
・看護師のユニフォームはファッション性の高いものにできるよう交渉している。看護師のファッションに対する意識は高く、看護師の意見を聞いて要望を叶えていくことが大切だと思う。

11 平成19年度第1四半期の執行状況について
平成19年度第1四半期の執行状況について報告があった。

12 その他
(学則改正について)
・学則改正に関する所定の届け出が出来ていないという問題があったが、平成17年度の看護学科の設置届が文部科学省のホームページに掲載されていることにより、書類が無事受理されたことが確認できた。医学部定員増による変更についても、届け出をしていきたい。

(プラクティカル・イングリッシュについて)
・現3年生のうち166人が仮進級しているが、新たに69名が合格し、735名中584名、79.5%と、8割近くが進級となった。今後その内容、結果をさらに分析していきたい。

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