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第2回教育研究審議会

第2回教育研究審議会

議事録

日時:令和3年6月1日(火)16:10~17:35
開催形式:Zoom開催 
中継拠点:金沢八景キャンパス 大会議室
委員:相原学長、中條副学長、遠藤副学長(座長)、橘国際総合科学群長、寺内医学群長 兼 医学部長、鈴木国際教養学部長、大澤国際商学部長、横山理学部長、汪データサイエンス学部長、叶谷医学部看護学科長、齊藤都市社会文化研究科長、白石国際マネジメント研究科長、佐藤生命ナノシステム科学研究科長、朴生命医科学研究科長、山中データサイエンス研究科長 兼 学長補佐(特命研究担当)、田村医学研究科長、榊原附属市民総合医療センター病院長、木下木原生物学研究所長、石川学術情報センター長 兼 学長補佐(研究・産学連携推進担当)、折舘先端医科学研究センター長、相原事務局長、小林学務・教務部長  兼  学長室長、渡邉研究推進部長、篠崎国立研究開発法人理化学研究所環境資源科学研究センター特別顧問、西村慶應義塾大学名誉教授、井村学長補佐(国際化推進担当)
欠席: 本多共通教養長、後藤附属病院長

1前回議事録について
令和3年度第1回教育研究審議会(5/11)議事録について確認し、了承された。

2審議事項
(1)令和2年度計画実績及び第3期中期計画中間実績について
企画財務担当係長より、令和2年度計画実績及び第3期中期計画中間実績について横浜市に提出するため、特筆すべき実績、また、他大学(大阪市立大学・名古屋市立大学)との比較の説明があり、審議の結果、案のとおり承認された。令和2年度計画実績について、委員より、全般的に客観的で公平に記載されている。Covid-19のワクチン評価でマスコミに取り上げられ、社会的にもインパクトのある研究をしている大学との印象付けができた、との見解が示された。また、コロナ禍における学生支援も重要であり、本学の対応は評価できるとの意見があった。また、この実績報告書は今後の方針を見定めていくための優良な基礎資料となるため、国際交流においては、留学生の派遣・受入の現在の状況、今後の状況を見据えて、実績報告書から指針を導き出すとよいとの意見があった。また、他の公立大学との比較においては、評価の目安も客観的な視点の一つになるため、今後に活かす判断材料となるとの見解が示された。企画財務担当係長より、本学の自己評価と比較しても乖離はないことについて説明があった。第3期中期計画中間実績について、委員より目立つ優れた成果は強調すべきであるとして、また、数値評価のみならず、課題や目標をコメントで提示することにより、外部にも分かりやすい資料となると同時に実態の把握が可能になり、それを元に現在状況を理解し今後の方針を決定していくべきとの見解が示された。

(2)令和3年度伊藤雅俊奨学生及び成績優秀者特待生制度普通特待生の推薦について
学生担当係長より、令和3年度伊藤雅俊奨学生及び成績優秀者特待生制度普通特待生の推薦について説明があり、審議の結果、承認された。委員より連続受賞している学生の有無の確認があり、伊藤雅俊奨学生について、国際商学部長より、単年ごとの成績で評価し、その結果連続受賞することに問題はない旨、学部内で審議済との回答があった。また、受賞学生の卒業後における進路先の確認があり、大手民間企業や横浜市の公務員としての就職が多いと回答があった。併せて、受賞学生と進路先分析の有無の確認があり、今後検証していくとの回答があった。成績優秀者の選出について、国際教養学部長、国際商学部長、理学部長、データサイエンス学部長、看護学科長より当該分野の選抜方法についての説明がなされ、単年ごとの成績評価のため連続受賞の問題はないと各学部で判断していること、人柄も評価した上で審議の上決定している旨、回答があった。医学部長より、医学部では2年次から5年次までは重複しないよう教授会で決定し選出している旨、回答があった。

(3)海外大学との交流協定の締結について
国際交流担当係長より、フライブルク大学、ルーヴァン・カトリック大学サンルイ・ブリュッセル校との交流締結についての説明があり、審議の結果、承認された。委員より、学生への支援や有用な取組みを行うことで学生の士気を高め、交流を長く続けていくべきとの意見があった。併せて、留学支援の財源の確認があり、補助金は大学から、助成金は後援会から援助があるとの回答があった。医学部のある大学については、現時点では交換留学は医学部以外で協定締結予定だが、今後リサーチクラークシップやクリニカルクラークシップ等医学生海外派遣の可能性の確認があり、今後も福浦キャンパスと連携していくとの回答があった。医学国際化等担当係長より、現在は医学部教員同士のつながりから学生交流に繋げているのが現状ではあるが、情報共有は八景キャンパスと連携して進めている旨、補足説明があった。受入留学生に対する寄宿舎満足度調査の実施是非の確認があり、交換留学生からは、概ね満足しているとの結果を得ているとの回答があった。海外大学の開拓においては、学生寮の提供は重要な交渉条件となっていることが補足された。

3報告事項
(1)海外大学との交流協定の更新について
国際交流担当係長より、リオグランデ・ド・スル連邦大学との交流協定の更新について報告された。看護学科長より、現在はコロナ禍で学生を派遣できない状況であるが、海外の雑誌に過去の共同研究が採択され好評を得たこと、Zoomで講義を行う等交流を継続しており、現在、国と県に提出している新カリキュラムの申請が通った後は、ブラジルをはじめ海外渡航しやすい仕組みができるため、海外交流を促進したい旨、補足説明があった。

(2)令和3年度 JICA長期研修員受入プログラム合否結果について
国際交流担当係長より、令和3年度JICA長期研修員受入プログラム合否結果について報告され、都市社会文化研究科長、国際マネジメント研究科長より、JICAの選考基準及び各研究科における選考過程の説明があった。委員より、本学への出願者が近年増加している理由の確認があり、JICAからは理由不明との回答があった旨、説明があった。グローバル推進室担当課長より、JICA側からは、学位取得期間の延長はできないため、研究生としての出願であっても、所定期間内での学位取得見込みを考慮し、合否判定してほしい旨連絡を受けていること、また、所定期間内に学位が取得できなかった場合、奨学金も打ち止めとなり、帰国後に失職する可能性もある等から厳しい入学条件が提示されているとの補足説明があった。委員より、出願者増加の現状を鑑みて、JICAに本学での選考基準について相談すべきであるとの意見があった。併せて、都市社会研究科長には、国際マネジメント研究科で既に行っている英語による学位取得可能なカリキュラム構築検討の打診があった。合格枠数は決められているかの確認があり、各研究科に委ねられているとの回答があった。委員より、修了したJICA学生とコネクションができれば本学のブランド力が高まり、SDGsに関わる国際的なビジネスチャンスを得られる機会もあるため、JICAとは留学条件の折衝も視野に入れるべきとの意見があった。

(3)令和3年度JST国際青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)について
国際交流担当係長より、令和3年度JST国際青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)について報告された。令和3年度募集では、対象の国と地域および分野が拡大されたことと、2つのプログラムが用意されているとの説明があった。令和2年度について、3件採択されたが、コロナ禍の影響で令和3年度への延期が認められたと説明があった。なお、うち1件(看護学科/GCI公衆衛生ユニットプログラム)については、オンライン交流を実施し、JSTよりグッドプラクティスとして選定されたことが共有された。グローバル推進室担当課長より、コロナ禍で施設訪問や現場実習等ができない中、教員と学生が工夫して作成した動画教材がJSTに評価されたポイントの一つであるとの説明があった。また、看護学科長より、オンラインの共同作業ツールを駆使して交流し相互に学びがあったことに加え、日本の優れた部分を分かりやすく紹介したことが評価につながった旨、説明があった。委員より、将来的にオンラインでの交流は加速するかとの確認があり、オンラインと渡航プログラム両方の良い部分を効果的に組み合わせたプログラムを整理してさらに充実したものにしていきたいとの回答があった。オンラインの併用で、事前に相手に情報を伝達することが可能であるため、渡航プログラムを実施する場合もより成功につながるとの見解が示された。

4その他
・学術企画担当係長より第3期大学機関別認証評価にかかる自己評価書(点検評価ポートフォリオ)の提出完了についての報告があった。また、新設学部設置にかかる設置計画履行状況報告書を文部科学省に提出したとの報告があった。
・学長より以下のメッセージがあった。
今年度、研究力強化のための基盤作りを実施する旨、第1回教育研究審議会で発表したが、ワーキングの設置準備が整い、6/3に学長裁量事業の戦略的研究推進事業に選出された教員の一部代表者にワーキング委員を依頼する。教員のみならず、研究担当、企画財務担当、人事担当等係長クラスも加わり、検討していく。全体の統括は、研究・産学連携推進センター長の石川先生に依頼した。若い先生方の知恵を拝借し、全学を挙げて推進して頂きたい。
以上
次回開催予定:令和3年7月6日(火)16:10~Zoom、対面併用開催 金沢八景キャンパス大会議室

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