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第1回教育研究審議会

第1回教育研究審議会

議事録

日時:令和3年5月11日(火)16:30~18:30
開催形式:Zoom開催 
中継拠点:金沢八景キャンパス 大会議室
委員:相原学長、中條副学長、遠藤副学長(座長)、橘国際総合科学群長、寺内医学群長 兼 医学部長、鈴木国際教養学部長、大澤国際商学部長、横山理学部長、汪データサイエンス学部長、叶谷医学部看護学科長、齊藤都市社会文化研究科長、白石国際マネジメント研究科長、佐藤生命ナノシステム科学研究科長、朴生命医科学研究科長、山中データサイエンス研究科長 兼 学長補佐(特命研究担当)、田村医学研究科長、後藤附属病院長、榊原附属市民総合医療センター病院長、木下木原生物学研究所長、石川学術情報センター長 兼 学長補佐(研究・産学連携推進担当)、折舘先端医科学研究センター長、相原事務局長、小林学務・教務部長  兼  学長室長、渡邉研究推進部長、篠崎国立研究開発法人理化学研究所環境資源科学研究センター特別顧問、西村慶應義塾大学名誉教授、井村学長補佐(国際化推進担当)
欠席: 本多共通教養長

開会に先立ち、理事長より挨拶があり、また、今年度から着任した委員及び外部有識者委員の紹介があった。

1前回議事録について
令和2年度第10回教育研究審議会(3/2)議事録について確認し、了承された。

2審議事項
(1)横浜市立大学大学院医学研究科通則の改正について
学務・教務担当係長より、横浜市立大学大学院医学研究科通則の改正について説明があり、審議の結果、案のとおり承認された。委員より、通則・規則・規定の3種類の用語が通則内で使用されていることへの理由及び確認があった。上位規程を元にして用語が表記されているが、今後分かりやすい記述を検討していく旨回答があった。また、附則は、最新の日付のみの記載で良いのではないかとの確認があり、本学では附則は改正記録として全て記載している旨回答があった。

(2)第3期大学機関別認証評価に提出する自己評価書について
学術企画担当係長より、第3期大学機関別認証評価に提出する自己評価書の修正点、今後軽微な修正が発生した場合は学長一任とする等について説明があり、審議の結果、承認された。委員より、自己点検シートの学外公開方法について確認があり、本学のホームページに掲載され、大学の情報公開項目として閲覧可能とすると回答があった。

(3)マドリード・コンプルテンセ大学を通じたERASMUS(エラスムスプラス)+交流協定の更新について
国際交流担当係長より、マドリード・コンプルテンセ大学を通じて、ERASMUS+交流協定の更新について説明があり、審議の結果、承認された。併せて、今回派遣する学生1名へ本協定による支援を適用する旨説明があり承認された。委員より、EU側からも学生を受け入れるのか確認があり、EU側からも学生の派遣が発生するとの回答があった。また、学生の派遣は毎年継続するか確認があり、学生交流協定は1年毎の更新であると回答があった。委員より、素晴らしい協定なので学生が計画を立てやすいよう、早期にアナウンスをすべきとの意見があった。

3報告事項
(1)2021年度入試結果について
アドミッション課長より、2021年度入試結果について報告された。委員より、今後の学部入試の在り方について確認があり、入学時と入学後の学生成績の詳細分析を始め、高校のカリキュラム変更により今後の入試問題作成を再検討する必要があると回答があった。併せて、今年度に初めて卒業生を輩出するデータサイエンス学部学生について、進路等追跡調査のデータ分析の提案があった。また、理学部志願者の傾向として、工学系を希望している志願者が多いが、本学理学部は工学系のコース自体はなく、出願時にコースも分かれていないため志望段階では判明できない。また、今年は理学部全体で志願者数が減少しており、工学系を持つ大学に志願者が流れた可能性もあると説明があった。博士前期課程で20人の辞退があったことについて、例年の辞退者数の確認があり、例年20人程度は発生しているとの回答があった。また、1年単位の入試結果ではなく、5年間分のデータを可視化し確認したいとの意見が示され、掲載方法を今後検討するとの回答があった。大学院の学内推薦者が定員より多いことについて、定員の上限設定の有無の確認があり、学外志願者の減少や学内進学者の希望増加を鑑みて、現状では多めに学内推薦者を受け入れているとの回答があった。

(2)文部科学省事業「超スマート社会の実現に向けたデータサイエンティスト育成事業」令和2年度中間評価結果について
学術企画担当係長より、文部科学省事業「超スマート社会の実現に向けたデータサイエンティスト育成事業」令和2年度中間評価結果(A評価)について報告された。データサイエンス研究科長より、今後ヘルス分野のデータサイエンスコース創設等の予定を含め、事業終了後のサスティナビリティを示すこと等により、S評価相当になるような改善をすすめていく旨補足説明があった。

(3)文部科学省事業「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン」採択について
学術企画担当係長より、令和2年度文部科学省事業「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン」の採択について報告された。データサイエンス推進センター長より、コロナ禍でのオンライン教育は重要な役割を担うため、今年度中にLMS導入のための準備を整えたいこと、学生が自分の目的に合わせてキャリアを実現させるための「テーラーメード型学修支援プラットフォーム」として、より良いシステムを構築したい、との見解が示された。委員より、LMSとは何かとの質問があり、授業資料掲載や課題提出機能の他、学生の学修履歴の表示・分析等、各業者が特色あるLMSを開発していることが説明された。

(4)令和2年度国際総合科学群 学部長賞について
教務担当係長より、令和2年度国際総合科学群学部長賞について報告された。委員より、学内教員への受賞内容の共有方法の確認があり、受賞教員がFDで講演を、全学で共有しているとの回答があった。表彰とFDを組み合わせることで非常に優良な取組であること、また、現在共通教養分野では表彰がないため、今年度検討することの提案がなされた。併せて、現在の受賞候補者は学部長による指名制なので、今後は第三者による投票制も視野に入れて検討すべきとの意見があった。

(5)2020年 YCU Student Awardの受賞候補修正について
学生支援課長より、2020年 YCU Student Awardの受賞候補者の修正について報告がされた。委員より、前回の会議で出された広く対象学生を検証するべきとの意見をふまえ、各学部にて現在検討中との説明があった。

(6)学長裁量事業「戦略的研究推進事業」2021年度研究開発プロジェクト研究代表者について
研究企画担当係長より、学長裁量事業「戦略的研究推進事業」2021年度研究開発プロジェクト研究代表者について報告された。

(7)本学教員の引用論文が掲載されている雑誌の購読(利用可否)調査結果について
学術情報担当係長より、本学教員が発表した論文執筆時に引用した雑誌購読(利用可否)状況調査結果について報告された。学術情報センター長より、今後も継続的に調査し、定期的に報告する旨補足された。委員より、調査数値は重要かつ有用であり、他大学と比較できればさらに望ましいとの意見があった。学術情報センター長より、本学では迅速に数値化できるシステムを確立しており、図書館連合を通じて他大学にも広めていくことを考えているとの補足説明があった。また、このデータを活用して、どの雑誌に集中投資するか、また、図書館予算編成に有効活用できるか確認があった。学術情報センター長より、ダウンロード数と論文の引用数には相関がみられず、今後のデータを注視し、検討していきたいとの回答があった。今後は論文の質と引用数の相関をさらに分析できると良いとの意見があり、学術情報担当係長より、オープンアクセスでも論文閲覧が可能であり、効率的な予算執行にも役立てたいとの補足説明があった。本学が契約している購読可能雑誌数の確認があり、約20,000冊との回答があった。経年変化で検討し、引用数の少ない雑誌の場合、多額の図書館予算を投資する必要性を再検討すべきとの意見があり、引用度と教育面では観点が異なるため、引き続き検討していくとの回答があった。学術情報センター長より、購読可能雑誌数は20,000タイトルではあるが、実際の引用対象数は少ないとの補足説明があった。

(8)新型コロナウイルス感染症クラスターの報道について(資料なし)。
学務・教務部長より、5月3日に、本学の学生9名に新型コロナウイルス感染症陽性の診断がなされ、クラスターが発生したことが報告された。5月6日から5月末日まで当該学部の全部活動停止、対面授業は当面オンラインに変更し、翌5月7日には学長メッセージと経緯の第一報を発出し、本学ホームページに掲載した。今後も保健所と密接に連携をとって、感染拡大防止に努めるとの見解が示された。委員より、保護者の問い合わせ有無の確認があり、数件の問い合わせがあった旨説明された。また、今回の対象学生の意識の乏しさについて、今後学部主体で反省会を開くなど、事後対応を考えていきたいとの見解が示された。

4.その他
・学術企画担当係長より今後の教育研究審議会の時間変更について説明があった。
会議終了時間の前倒しのため、教育研究審議会は、回によって従来の16:30開始から16:10に繰り上げる旨が説明された。学内の文書担当者にも別途通知する。
※第1回教育研究審議会本資料50ページ、年間日程表参照

・学長より以下のメッセージがあった。
この1年間、コロナ対応で先生方に協力いただいた。今後、本学がより上のランクにいくために、教育研究の基盤作りにしっかり取り組みたい。教育面では、文部科学省の数理・データサイエンス・AIプログラム認定制度の申請を踏まえ、データ思考の学生を全学的に育てていく。できるだけ早く、横浜市大のプライドに叶うような素晴らしいプログラムを策定するために、全学的に協力いただきたい。研究面では、研究支援の方法を全学をあげて検討したい。

以上
次回開催予定:令和3年6月1日(火)16:10~ Zoom、対面併用開催 金沢八景キャンパス 大会議室 

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