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HOME  > 研究者情報  > 研究成果コンテンツ  > 三木健輔特任助教が統合医療機能性食品国際学会にて若手奨励賞を受賞しました!

三木健輔特任助教が統合医療機能性食品国際学会にて若手奨励賞を受賞しました!

概要

2016年7月9日(土)〜10日(日)、北海道で開催された統合医療機能性食品国際学会 第24回年会(ICNIM2016)において若手研究者奨励賞を受賞しました。本奨励賞は、年齢が満40歳未満で、特に優れた研究報告をしたと認められる研究者に贈呈されます。受賞題目は、「高リスク型ヒトパピローマウイルス感染と分泌型IgAに対するAHCCの臨床効果」で、美馬レディースクリニック(東京都港区赤坂)との共同研究の成果です。本研究では、AHCC(Active Hexose Correlated Compound)摂取は高リスク型HPV感染を陰性化し、子宮頸がんへの移行を抑制する可能性を示唆しました。

受賞者と並ぶ三木特任助教(右端)

受賞者と並ぶ三木特任助教(右端)

研究の概要

ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症は一般的な性感染症として知られ、性交渉の経験がある女性の8割が生涯に一度は感染すると言われています。HPVの持続感染を受けている感染者は、自己の免疫により自然とウイルスを排除する場合もありますが、病原性の強いウイルスの感染と宿主側の複数の要素が重なり、まれであるが子宮頸がんへ発展するケースもあります。先行研究によりキノコ(担子菌類)の菌糸体を培養して抽出されたAHCC(Active Hexose Correlated Compound)はヒトの免疫機能を好転化することが明らかになっています。そこで本研究では、前向きオープンラベル試験により、高リスク型HPV感染および糞便中の分泌型IgAに対するAHCCの効果を検討しました。
高リスク型HPVに感染している被験者(10名)に、AHCC顆粒サンプルを1日3 g、16週間摂取して頂き、摂取前、および摂取8週間後、16週間後に評価をしました。その結果、AHCC摂取前と摂取16週間後で、高リスク型 HPVが陰性化した被験者は10名中5名でした。免疫機能で重要な役割を持っているNK活性および糞便中の分泌型IgAが顕著に増加しました。また、生活と体調に関するVAS (visual analog scale)の結果については、生理周期、おりものの質、おりものの量、食欲が有意に改善しました。以上の結果から、AHCC摂取は高リスク型HPV感染を陰性化し、子宮頸がんへの移行を抑制する可能性が示唆されました。

研究の概要(英文)

[Purpose]
HPV infections are the most common sexually transmitted infection. About 80% of sexually active women are infected with HPV once in their lifetimes. The body's immune system can clear HPV in 90% of the patients who are infected the viruses within two years. When the immune system cannot clear the infection of virulent strains due to host factors, this leads to cervical cancer albeit rarely. Previous studies showed that AHCC supplementation clearly improves the immune system, a first line of defense against HPV infection. In this study, we evaluated the effect of AHCC on high-risk HPV infection and fecal secretory IgA in a prospective open-label clinical study.
[Methods]
Ten subjects who are infected with high-risk HPV ingested 3 g of AHCC daily for 16 weeks. Then we examined HPV infection, cervical cytology, blood test, immunological test, questionnaire (VAS: visual analog scale), and secretory IgA in stool before and after 8 and 16 weeks.
[Results]
AHCC supplementation resulted in the following significant changes compared with control.
1. HPV infection became negative in 5 patients after 16 weeks.
2. NK activity (10:1 ET ratio) significantly increased after 8 weeks.
3. Secretory IgA in stool markedly increased after 16 weeks.
4. In the questionnaire study, menstrual cycle, texture and volume of vaginal discharge, and appetite all significantly improved after 8 and 16 weeks.
[Conclusion]
The results suggest that continuous ingestion of AHCC can lead to clearance of HPV infection, and suppress transition to cervical cancer.

今後の期待

HPVは女性の約80%は知らない間に感染しているといわれ、20〜40代の若い年齢での感染者数が増加しているとも言われています。子宮頸がんは毎年約3,000人以上が亡くなっているといわれる深刻な病気です。HPVは子宮頸がん患者の99%が感染していることから原因ウイルスであると考えられていますが、これを除去する医薬品は未だ開発されていません。今後の研究成果によって、全世界で女性のがんによる死因の第4位に位置する子宮頸がんが、機能性食品によって予防できるようになるかもしれません。