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教育課程編成方針(カリキュラムポリシー)-大学院

教育課程編成方針(カリキュラムポリシー)-大学院

都市社会文化研究科

博士前期課程

  • 現代の都市・地域・国際社会にかかわる諸問題について、実践的な関心を高める目的で、総合研究科目を設ける。そこでは、学外諸組織との連携のもと、テーマごとの学外講師の招聘、あるいはフィールドワークを実施する。
  • 人間および文化に関する人文学分野の基礎的認識を身につけるために特講基礎科目を配置し、さらに都市・地域・国際社会にかかわる応用的分野の専門的知識・理解を獲得するために、特講展開科目を配置し、全体として多分野融合型のカリキュラム編成とする。
  • 自らの設定した研究テーマについて、指導教員のもとで研究指導を受け、修士論文を作成していくために演習を必修として配置する。それとは別に修士論文を必修とし、全体で30単位の修得を修了の要件とする。なお、社会人学生が特に申請した場合には、演習を特別研究に、また修士論文を研究報告書に振り替えることができる。  
  • 修士論文作成のペースを速め、質をあげていくために、主副指導教員による複数指導体制をとり、年度当初に研究計画書提出を求め、修了年度半ばに中間発表会を行う。
  • 社会人学生を積極的に受け入れる趣旨から、必修科目を含む約半数の科目を平日夜間および土曜に開講する。

博士後期課程

  • 自らの設定した研究テーマについて、高度に専門的な理解を深めていくために、人文社会科学から都市工学に及ぶ広範囲の攻究科目を配置し、多分野融合型のカリキュラム編成とする。
  • 自らの研究テーマを相対化し、他の研究分野への関心を高め、総合的・学際的視点と独創性を獲得していくために、課程の院生全員が参加する多分野交流演習を必修として配置する。
  • 研究テーマについて、指導教員のもとで研究指導を受け、博士論文を作成していくために、研究演習を3年間必修として配置する。
  • 博士論文作成のペースを速め、質をあげていくために、主副指導教員による複数指導体制をとり、毎年度当初の研究計画書提出、2年次後期の中間発表会、それらをふまえた予備論文提出等の制度を設ける。
  • 社会人学生を積極的に受け入れる趣旨から、必修科目を含む約半数の科目を平日夜間および土曜に開講する。

国際マネジメント研究科

博士前期課程

  • I 基礎科目(問題発見や資料・データ収集の前提となる知識・分析能力獲得型)II 専門中心科目(国際的な課題を発見するためのグローバルな科目)III 専門応用科目(研究の深化を促進)IV 体験的グループ学習型科目(リーダーシップ養成のため)で構成する。2つの研究系ではグローバルビジネス系の科目とマネジメント・ソリューション系の科目を配置する。
  • 「グローバル・ビジネス研究系」では、企業が海外展開を行っていく上でハードルとなる現地市場の調査、会計制度や税制の調査および現地での資金調達等に関する科目を配置し、修了後にこうした企業またはそれを支援する組織で海外展開の先端を担うことを希望する学生に対してその礎となる知識を提供する。
  • 「マネジメント・ソリューション研究系」では、すでに海外展開している企業が抱えている業績不振、情報や技術の流出、現地における資金管理等に関する科目を配置し、修了後にこうした企業またはそれを支援する組織で海外展開における課題解決の実務を担うことを希望する学生に対してその礎となる知識を提供する。
  • 課題解決能力およびプレゼンテーション能力の向上を図るため、2年間の研究指導を必修科目として配置する。また、国際的なマネジメント感覚に優れ、先駆的な戦略を組み立てられるビジネス・リーダーとなりうる人材を養成するため、研究生活の集大成として修士論文の作成を必須としたカリキュラム構成とする。

博士後期課程

  • 複数領域にまたがる研究課題に果敢に挑戦できる研究者を養成するため、 I多様な分析手法に関する科目群 IIグローバルな視点から効率的な企業経営を達成するために必要となる知識を扱う科目群 III実践なテーマや喫緊の経営課題を扱う科目群 IV学内外の研究者が集って最先端の議論を交わす総合演習を専門応用科目として配置する。
  • 隣接諸科学の分析手法を積極的に身につけ、多角的な分析能力を備えた上で、海外展開企業や組織の現場で生じているこれまで未着手の課題について、斬新な接近法で取り組むことのできる人材を養成するため、3年間の特殊研究指導を必修科目として配置する。
  • 計画的な研究活動を通じて学位の質を保証するため、博士後期2年次終了時点で学位論文の中間報告を3年次進級の要件とし、3年前期終了時点での予備審査への合格を学位論文の提出資格とする。

生命ナノシステム科学研究科

生命システムの機能を物質に働く法則と原理に基づく合理的な理解を基に解明することを目的とした、新しい統合生命科学を教育を行うカリキュラム編成とする。そのために、ゲノム科学、タンパク質科学、構造生物学、計算機科学、物質科学を基盤とした教育を行い、複雑な自然システムの探索を単なる現象論に止めるのではなく、論理的に解明できる能力を養う教育を行うカリキュラム編成とする。

博士前期課程

○物質システム科学専攻  
学部での専門知識と実習経験に基づいて、ナノシステムが科学と物理の法則にしたがっていることを深く理解させるため、下記の科目を設ける。
  • 実験科学と計算科学のバランスのとれた人材を輩出するため、実験科学講義「ナノ物質科学特論、光物質科学特論、量子表面化学特論、物質計測科学特論、有機物質科学特論」および計算科学講義「計算物質科学特論、集積情報科学特論、知覚情報科学特論」を配置し、専門性を強化する。
  • 国際社会で活躍できる人材を養成するため、英語による発表能力を身につけさせる科目を配置する。
  • 科学技術と社会との関わりや知財関連の知識を修得させるため、横浜・京浜地域を中心とした企業へのインターンシップや産学連携を盛り込んだ科目を配置する。
○生命環境システム科学専攻
  • 専攻を越えたオムニバス授業を行う科目を配置する。
  • 英語でのプレゼンテーション能力を身に付けるための科目を配置する。
  • 最先端科学研究に関する知識を充実させ、展開をはかるために外部研究所と連携した科目を配置する。
  • 他専攻同様に複数指導教員制とし、アドバイスを受けることで研究において多角的視野を養う構成とする。さらに博士課程では、国際的にも質の高い研究論文・著書を数多く読みこなし、世界の研究の進展を把握し、研究者としてグローバルに活躍できる資質を養うことができるカリキュラム構成とする。

博士後期課程

○物質システム科学専攻
  • 生命現象に代表される自然科学をナノスケールシステムとして捉え、これらを実験科学および計算科学に基づき電子・原子・分子レベルから理解させるため、「量子表面科学」「ナノ物質科学」「光物質科学」「物質計測科学」「有機物質科学」「計算物質科学」「集積情報科学」「知覚情報科学」の8つの部門を置き、教育・研究を行う。
  • 高い社会性と国際性を持つ研究者を育成するため、実験科学や計算科学の産業界への展開・応用も視野に入れ、積極的に産学連携を見据えた教育・研究を行う。

○生命環境システム科学専攻
  • 生物のもつ多様な生命維持システムを階層的に学び、システムとして統合することを指向する科目を配置する。
  • 最先端科学研究に接し、みずからも企画・適用することで、多角的視野を養うための科目を配置する。
  • 国際的にも質の高い研究論文・著書を数多く読みこなし、世界の研究の進展を把握し、研究者としてグローバルに活躍できる資質を養うことができるカリキュラム構成とする。
  • 企業・外国からの研究者等の広範な分野からの講師により、研究成果を知財・起業・産学連携、共同研究に展開できる実践的教育を行うとともに、外部最先端研究を行う研究所と連携し、最新技術を身につけるカリキュラムを編成する。

生命医科学研究科

生命の機能及び病態の解明を物質に働く法則と原理に基づく合理的な理解を基に解明することを目的とした、新しい生命医科学の教育を行うカリキュラム編成とする。そのために、ゲノム科学、構造生物学、計算機科学、細胞生物学、人体の生理学・病態学等を基盤とした教育を行い、生命現象の探索と病態の解明を単なる現象論に止めるのではなく、論理的に解明できる能力を養う教育を行うカリキュラム編成とする。

博士前期課程

  • 現代医療における問題点・課題・未解明の謎、等を理解し、生命科学の基礎の上にそれらの解明・解決に取り組んで行ける素養を育む講義を配置する。
  • 生体の恒常性の破綻から起こる病態の論理的な解明をめざし、その異常を原子・分子レベルにまで還元し、理解するためのカリキュラムも構成する。
  • 生命現象を原子レベルや分子レベルからの理解を図るため、生物学のみならず、物理・化学・情報科学などの広く学際的な分野を含んだカリキュラムを構成する。
  • 原子レベルや分子レベルからの生命情報に基づいた合理的創薬や生体医科学など、応用展開に向けた教育を行う科目を配置する。
  • 企業等の幅広い分野からの招聘教員による知財・起業・産学連携などの実践的な教育を行う科目を配置する。
  • 幅広い分野に応用可能な研究能力・問題解決能力を身につけるために、生命医科学についての研究を行い、その結果を修士論文としてまとめる研究指導を行う。
  • 理化学研究所等との連携によって、国家プロジェクトなどの最先端科学の研究現場に触れる機会のある科目を配置する。

博士後期課程

  • 生体分子、生体超分子複合体、細胞内オルガネラ、細胞、器官・臓器、個体からなる生命の階層性を研究する広範な分野についての基礎から応用にわたる高度な教育を行う科目を配置する。
  • 生命医科学分野の様々な研究手法とそれらの知識を活用するための実践的技能を身につけることができるよう研究指導を行う。
  • 多様なキャリアパスを支援するため、企業等の幅広い分野からの招聘教員による知財・起業、産学連携などの実践的教育を行う科目を配置する。
  • 生命医科学についての高度で広範な研究を行い、それを博士論文としてまとめるための研究指導を行う。
  • 理化学研究所等との連携によって最先端科学の現場での研究活動を行う。

データサイエンス研究科

本研究科では、社会潮流の把握に基づく課題背景の理解を基盤とし、膨大なデータの分析から創出する新たな価値を社会実装することができる人材、すなわちデータサイエンス人材を育成するために必要な教育課程を編成する。 

博士前期課程

○データサイエンス専攻
 
 データサイエンス専攻が提供するカリキュラムは、データサイエンス力を構成する3つの力について、「データアナリティクス力」、「データエンジニアリング力」を涵養し、「社会展開力」に収れんさせる能力を涵養すべく構成する。一連の科目を履修し、かつ、修士論文を取りまとめることで、上述のディプロマポリシーを達成できる学生を育成することを目指し、以下のように教育課程を編成する。
 
  1. 問題発見・解決型学習(PBL)の考えに基づいた「実践的データサイエンス演習」(PDS; Practical Data Science)という実践的な教育・研究科目を設置する。
  2. 統計学や機械学習等の「データアナリティクス力」にかかる特論科目だけでなく、データマンジング等の「データエンジニアリング力」にかかる特論科目、デザイン思考特論やデータ倫理等の「社会展開力」にかかる特論科目を配置し、データサイエンティストが具備すべき高度な専門的能力を涵養する教育課程を編成する。
○ヘルスデータサイエンス専攻
 
 ICTの進展によって蓄積されるヘルス情報を集約し利活用するための方法論として、ヘルス分野のデータを用いてリサーチクエスチョンを解決するための知識、技能、思考法を備えられる体系的な教育課程を編成する。
 
  1. 「基礎教育」では、ヘルスデータサイエンスの専門家に必要な3つのコア領域(生物統計学、研究デザイン学、ヘルス情報テクノロジー学)の教育を行う。
  2. 「実践教育」では、ヘルス分野の課題解決型学習(Project Based Learning; PBL)を全員に課し、課された研究の企画・実施・発表を通して経験することで、ヘルスデータサイエンスの社会実装について理解を深め、かつヘルスデータサイエンス人材に必要な企画力、説明力、倫理性等を涵養する。
  3. 基礎教育・実践教育に加え、多様な選択科目を用意し、応用性、学際性の高い教育を提供することにより、幅広いヘルス課題に対応できる素養を備えた専門人材養成を目指した教育を行う。

博士後期課程

 ○データサイエンス専攻

 データサイエンス専攻が提供するカリキュラムは、最先端のデータサイエンス力を涵養すべく構成する。一連の科目を履修し、かつ、博士論文を取りまとめることで、上述のディプロマポリシーを達成できる学生を育成することを目指し、以下のように教育課程を編成する。

  1. 最先端のデータサイエンス技術を俯瞰するため「デーサイエンス特別講義」及び「データサイエンス特別講究」を配置する。
  2. 独創的かつ革新的なデータサイエンス技術を自ら開発するなど、データサイエンスを深く探求し、高度な研究を通じて諸分野の発展に貢献するための「データサイエンス特別研究指導」を配置する。
  ○ヘルスデータサイエンス専攻
 
ヘルスデータサイエンス専攻博士後期課程では、博士前期課程「基礎教育」で扱った3つの専門領域(生物統計学、研究デザイン学、ヘルス情報テクノロジー学)をさらに深め、以下のような最先端の学問を学ぶ。
 
  1.  ヘルスデータサイエンスの高度な手法を駆使したヘルスデータの利活用を通じ、健康、医療の社会的・学術的意義の大きい課題を発見する。科目として、「ヘルスデータサイエンス特別講義 I・II」、「ヘルスデータサイエンス特別講究 A・B」を配置する。
  2. 高度なヘルスデータサイエンス技術を適切に適用し、解決策を提示できるようなヘルスデータサイエンス研究を実施する。科目として、「ヘルスデータサイエンス特別演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」、「ヘルスデータサイエンス特別研究指導Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ」を配置する。 

医学研究科

 本研究科は、医学及び諸科学の知識と技術を基礎とし、より高度な学識と実践能力を培い、地域社会及び国際社会において活躍・貢献することのできる人材を育成するとともに、研究成果を還元することにより、社会の発展に寄与する人材を育成するため、修士課程医科学専攻においては、医学以外の学部出身者が医学的基礎知識を身につけられるように、修士課程看護学専攻においては、高度看護実践者として大都市生活者のニーズに対応できるように、博士課程医科学専攻においては、より高度な学識と実践能力が身につけられるように、それぞれの教育課程を編成する。

修士課程医科学専攻

  • 医学及び医科学の一般知識を修得させるための科目を必修として配置する。
  • また、指導教授のもとでの特別研究を通して、各学生が選択した研究テーマに沿った研究を遂行し完成させるために、研究テーマに直接的、間接的に関連する専門的知識を修得することができるように、より専門性の高い講義内容である選択科目を配置する。
  • 高度な専門的職業人あるいは質の高い研究者へと進んでゆくことができるように、カリキュラムを体系的に編成する。

看護学専攻博士前期課程

  • 看護学専攻では、大都市生活者、保健・医療・福祉および看護サービスを受ける利用者の多様なニーズを重視し、多様性・複雑性の高い健康問題に対応できる高度看護実践者及び看護教育研究者の育成を目指して、生命と人権の尊重に立脚した看護を追求する人材を育成する教育課程を配置する。
  • また、専門看護師の教育課程を含んだカリキュラム構成とし、高度な看護実践能力を培い、実践現場を改革できる人材に必要な知識を得られる教育内容とする。
  • 指導教員の指導のもとでの特別研究・課題研究を通して、学生の研究テーマを追求できる専門性の高い講義内容・選択科目を配置する。

博士課程医科学専攻

  • 生体におけるホメオスタシスとその維持、さらには環境へ適応するための動的な制御機構を理解し、探求するとともに、これらを担う機能分子とその異常、細胞機能および個体レベルの障害の発症メカニズムを理解するための科目を配置する。
  • 情報通信技術(ICT)を用いた生体機能情報の収集と管理分析方法、分子科学的な手法を駆使し、環境要因の解明と疾病予防、社会啓発、教育実践、医事法制、医療制度などの社会システム上の課題発見と解決方法を探究するための科目を配置する。
  • 生体と細胞、機能と構造との関連を理解するため、動物と人体を対象として、純形態学的な光学顕微鏡、電子顕微鏡あるいは形態的機能解析法としての免疫組織化学や酵素組織化学などにおける標本作製方法、観察方法ならびに研究への応用を習得させるとともに、遺伝子、分子レベルについては各種生化学的手技を用いた分子生物学的研究の展開方法を習得するための科目を配置する。
  • 患者個々人に適した製剤開発と薬物動態パラメーターに基づく処方設計や、実験動物の取り扱い方、実験の方法、手技、細胞培養法の手技を習得させ、細胞の増殖と分化あるいはガン化が顕著で劇的な機能的・形態的変化を示す発生期あるいは再生期の組織と細胞について幹細胞動態を含めた制御機構をゲノムおよび形質発現の分子レベルにまで踏み込んで学習するための科目を配置する。
  • 生体防御システムの仕組みを遺伝子、分子、細胞レベルで理解させ、さらにそれらの破綻によって生ずる種々疾患を理解させるため、基礎的知識およびその解析技術を修得させ、本領域の研究の進め方を学ばせるための科目を配置する。
  • 神経系の統制システムを遺伝子、分子、細胞レベルのみならず高次統合レベルで理解し、さらに神経系システムの破綻によって生ずる疾患の理解のために、神経系の統制システムの仕組みの基礎的知識およぶその解析技術を修得させ、研究の進め方を学ばせるための科目を配置する。

看護学専攻博士後期課程

  • 研究的追求を補完する看護学および看護関連学の科目群を配置する。
  • 専攻する看護学分野の研究課題を見出し、研究的追求をもって解決を図る方法論をデザインすることを可能とする科目群を配置する。
  • 研究全体の体系化・可視化を促し、研究遂行の指導と論文作成の指導を提供する科目群を配置する。
  • ジェネラルな教育能力とヒューマニティ志向能力を醸成する科目群を配置する。
  • 多様な方法論を駆使しての企画力や斬新な応用力等を醸成する科目群を配置する。
  • 一定の専門性を追求できる科目群とともに、専攻以外の特論も広く学修できる仕組みとする。

教育研究上の目的と組織