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放射線部

基本方針

(1)診療ニーズに応える画像の提供および治療技術の向上に努める。
(2)柔軟な対応により、患者サービスの向上に努める。
(3)適切な放射線の管理をおこなう。

施設構成

放射線部は病院の2階と地下1階にあります。

2階放射線部

胸腹部撮影室

胸腹部撮影室(21番・22番)
胸部・腹部のX線撮影をします。当院のX線検査は、FPD(フラットパネル)を使用する事により、低被ばくで良質なX線画像を提供しています。

<写真 胸腹部撮影室>


骨撮影室(13番・14番・15番)
頭部・脊椎・骨盤・上肢・下肢等の全身の骨X線撮影と小児の胸部・腹部のX線撮影をします。X線撮影装置とFPD(フラットパネル)が連動して動く機能により全脊椎や両下肢全長撮影と断層撮影が可能な撮影室です。

乳房撮影室 MLO撮影

乳房撮影室(23番)
マンモグラフィとも呼ばれ、乳癌や乳腺症の診断のためのX線撮影をします。小さな疾患を見つけるため、乳房を圧迫し薄く平らにして撮影します。そのため患者さんからは痛いなどのマイナスのイメージを持たれる検査ですが、病気の発見のために検査を受ける方のご協力やご理解が大切となります。

<写真 乳房撮影室 MLO撮影>


FPD搭載型透視装置

X線透視検査室(11番・12番・24番)
X線透視検査室は、X線を照射しながらリアルタイムにX線で検査部位を透視観察しながらX線撮影する検査室です。代表的な検査は胃や大腸などの消化管バリウム検査ですが、近年は内視鏡や超音波装置を併用した治療が多くなっています。

<写真 FPD搭載型透視装置>


64列X線CT装置

X線CT検査室(26番・27番・28番)
X線CT検査室は、X線を使用して身体のX線撮影をおこないコンピュータ処理により2D・3Dの断層画像を作成しています。胸部~骨盤は十秒ほどで撮影します。また、造影剤を使用することで詳しく検査をおこなう場合もあります。

<写真 64列X線CT装置>


血管撮影装置

血管撮影室(31番・32番・33番)
血管撮影室は、血管内にカテーテルという細い管を入れその管に造影剤を注入しX線撮影を行なうことで血管性病変の診断を行っています。また近年はIVR(ステントやバルーンを用いた血管内治療)もさかんに行われ診断と治療を同時におこなう事が多くなっています。当院では血管撮影装置にCTを組み合わせた装置を有し、検査中に2D・3Dの断層画像を作成しマッピングすることで、より正確な診断と安全な治療に役立てています。

<写真 血管撮影装置>


骨密度測定装置

骨密度検査(29番)
骨密度検査室は、2種類のエネルギーの違うX線を使用してDEXA法で骨密度を測定します。若い人の平均値を100%とした時に、自分の骨の量が何%かで表示します。透過力が異なる2種類のX線を測定部に当てることにより骨成分を他の組織と区別して測定する方法で、誤差が少なく、測定時間が短く、放射線の被ばく量も少ないという利点があります。

<写真 骨密度測定装置>


地下1階放射線部

3TMRI装置

MR検査室
MR検査室は静磁場とラジオ波を利用して、身体の内部を多方向から撮影することができるMR検査をおこないます。骨に囲まれた脳や脊髄だけでなく様々な部位の撮像を行うことが可能で、造影剤を使用しなくても血管を描出することができます。また、静磁場を利用して撮像を行うので放射線による被ばくの心配がありません。ただし、強力な磁力を利用しているため金属(磁石に吸着する金属)を装着している患者さんは検査ができません。
MR装置は、1.5T(テスラ)が2台と3T(テスラ)が1台あります。

<写真 3TMRI装置>


脳神経の走行(皮質脊髄路)を描出する拡散テンソル画像(DTI)

脳神経の走行(皮質脊髄路)を描出する
拡散テンソル画像(DTI)

肝臓の硬化度を測定するエラストグラフィの画像

肝臓の硬化度を
測定する
エラストグラフィ
の画像

SPECT-CT装置

核医学検査室(SPECT-CT・PET-CT)
SPECT—CT検査室
シンチグラフィは、放射性医薬品の体内分布や量、組織・臓器の機能や代謝の状態を画像化する検査です。体の周囲を装置が回転し体の断層像を得ることが出来ます(SPECT)。当院では脳血流、心筋の血流、骨の異常、悪性腫瘍等の診断をおこなっています。

<写真 SPECT-CT装置>


PET-CT装置

PET—CT検査室
PET-CT検査は主に悪性腫瘍の病期、転移、再発の診断に有用な検査です。CTを同時に撮影し、PET画像と重ね合わせることで正確な病気の場所を同定することができます。
また、核医学検査を用いた臨床研究や治験へも参加し、先進的な核医学診療の支援をおこなっています。

<写真 PET-CT装置>


放射線治療装置

放射線治療室
外部照射
リニアックと呼ばれるエネルギーの高い放射線を発生させる装置を用いて、体表面や体内にある病巣に放射線を照射します。当院では目的臓器に集中的に放射線を照射する高精度放射線治療(強度変調放射線治療:IMRT)も実施しています。

<写真 放射線治療装置>


放射線治療が必要な部位に集中的に放射線照射が可能な強度変調放射線治療(IMRT)

IMRTとは
強度変調放射線治療(Intensity Modulated Radiation Therapy : IMRT)は、正常組織への照射線量を抑えつつ、病巣に放射線を集中して照射する照射技術の1つです。前立腺癌など周辺にリスク臓器(直腸)が隣接する場合に有効な照射法です。

<写真 放射線治療が必要な部位に集中的に放射線照射が可能な強度変調放射線治療(IMRT)>


腔内照射
一時的に、体の内側の管腔部位にアプリケータと呼ばれる細い管を挿入し、その管の中に放射性物質を配置して病巣に放射線を照射します。遠隔操作で実施できることからRemote After Loading System(RALS:ラルス)と呼ばれています。当院では、主に子宮頚癌の治療に、外照射と併用して行われます。

前立腺癌に対する組織内放射線治療

組織内照射
体内の病巣部位に放射性物質を直接挿入し放射線を照射します。当院では、前立腺癌に対し、ヨード125シード線源による前立腺永久挿入密封小線源治療を実施しています。

<写真 前立腺癌に対する組織内放射線治療>


放射線内用療法
放射線医薬品を静脈投与又は内服することにより、甲状腺がんや骨転移病巣の放射線治療をおこないます。通院による治療も可能ですが、投与・内服後数日から数ヶ月は日常生活に一定の制限があります。

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