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診療科・部門案内

MEセンター

基本方針

横浜市立大学附属病院MEセンターには、現在17名の臨床工学技士が在籍しており、当院の理念である『「市民が心から頼れる病院」として、高度でかつ安全な医療を市民に提供する』ことを遂行できるように多分野において院内スタッフと連携を図りながら業務に専念しております。

部門の概要

当院MEセンターでは中央機器管理業務と臨床業務の2つの大きな柱を中心に多種多様な業務を行っております。

中央機器管理業務

院内において運用される膨大な数の機器を管理することにより、患者さんや院内スタッフに『安心・安全』な治療機器を使用して頂ける仕組みを構築しております。
主には、使用前後の機器点検および定期点検作業、機器の不備の解消、修理を必要とする機器への対応などを一括して請け負うことで一定の安全性を担保しております。
また、安全に医療機器を使用して頂くために院内スタッフへの講習会の開催やメーカーによる説明会のセッティング等もおこなっています。

臨床業務

当院MEセンタースタッフは臨床工学技士法に則り、生命維持管理装置の操作を行うことにより、血液浄化分野、体外循環分野、呼吸療法分野などで関係スタッフと連携を図りチーム医療の一端を担うべく臨床業務を遂行しています。
その他にもペースメーカ関連、カテーテルアブレーション業務、RST(呼吸サポートチーム)への参画など『質の高い医療の提供』を実現させるべく、様々な業務を行っております。

実績

横浜市立大学附属病院MEセンター 業務実績(件数)

部門 / 年度 H29年度 H30年度 R1年度 R2年度 R3年度
臨床業務 血液浄化 967 833 702 803 930
体外循環 295 241 192 160 205
呼吸療法 848 748 839 1,187 1,513
ペースメーカー関連 1,551 1,553 1,494 3,570 4,991
その他 976 1,073 1,084 1,104 899
機器貸出件数 19,234 19,696 20,176 20,615 37,420
機器点検業務 20,022 20,759 21,087 20,958 37,529
機器修理業務 312 222 210 297 200
学生実習受入実績 2校
(4名)
2校
(4名)
3校
(6名)
2校
(7名)
3校
(8名)

臨床工学技士の実習について

MEセンターで受け入れる臨床実習は、大学や専門学校で臨床工学技士を目指す学生が実際の医療現場で実習体験をすることにより、学校で学んだ知識・技術の活用方法、実際の患者さんや他の職種との関りを学び、専門職としての自覚と責任をもち、社会人となった際のスキルを高める事を目的としています。
当院の実習は、所定のカリキュラムで定められた血液浄化室、集中治療室、手術室及び心臓カテーテル検査室等における臨床業務、医療機器の点検、修理、新規導入や廃棄などの医療機器管理業務を見学・体験します。各領域の実習中には多職種カンファランスへの参加、手術プランの作成、チームラウンドへの帯同、医療機器勉強会への参加や病院設備見学など、学校では体験することが難しい内容を経験できるように構成されています。
当院の特徴は、所定のカリキュラムで定められた内容のだけではなく、当院で実施している遠隔ICU、ロボット支援手術や特殊血液浄化法など最新の医療技術を見学することで、専門職としての知識・技術の習得・向上及びチーム医療が重要であることを認識をしてもらう内容となっています。また、希望者は夜勤・当直業務を体験できるカリキュラムを準備し、就職活動の参考として頂いています。
日々変化する医療を見学・体験することで、これからの学習や専門職としての、モチベーション向上のきっかけとなる臨床実習を目指しております。