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内視鏡センター

内視鏡センター 内視鏡センター長 窪田 賢輔

内視鏡センター長 窪田 賢輔
Kensuke Kubota M.D.
Professor of Medicine,
Director of Endoscopic Unit,
Yokohama City University Hospital
専門:膵胆道疾患(膵がん)の内視鏡診断・治療(Therapeutic ERCP/Interventional EUS)
日本内視鏡学会評議員、指導医/学会誌査読委員
米国内視鏡学会(ASGE)International Active Member

1.診療の理念/目標

我々内視鏡センター一同は、横浜、三浦そして神奈川県内の消化器、呼吸器の難治性疾患の患者さんのお役に立ちたいと考えております。内科-外科ともに密に連携しながら高度な診療を展開しています。地域基幹病院と病診連携も大切にしております。震災や長期の経済不況の影響で、今日の医療情勢も変化しています。患者様に負担の少ない、短期間、低侵襲でかつ経済効率が医療に要求されております。何とか最短、低侵襲、低予算で難治性疾患の診療ができないか、考え行動しています。十分行き届かない点も多々あると思いますが、内視鏡を有効利用し、皆さまとともに病気に立ち向かっていこうと考えております。
当センターでは肝胆膵消化器内科教室と消化器内科教室の2グループが、互いに協力しながら内視鏡診療を行っており、呼吸器分野では超音波内視鏡(EBUS)の導入を行い、最先端の診療を行っています。
さらに安全管理に重点を置いており、院内安全管理室、病院長の指導のもと、高難度認定医制度(毎年更新)を導入し、安全かつ合併症を最小に抑えた医療を目指しております。

2.内視鏡センタースタッフ

専門医を中心とした内視鏡診療を行っております。
毎週、内視鏡カンファランスを行っております。
毎月、病理医を招聘し、内視鏡-病理カンファランスも行っております。
毎月、内視鏡医(内科、外科)、看護師、放射線技師、薬剤師、機器洗浄専門スタッフ、医療事務スタッフ、全員で集まり、問題点を協議し、安全管理、医療改善に努めております。

内視鏡センター専任スタッフ
窪田 賢輔  教 授 日本消化器内視鏡学会評議員、指導医、専門医 米国内視鏡学会会員
細野 邦広  講 師 日本消化器内視鏡学会 指導医、専門医
大久保 秀則 助 教 日本消化器内視鏡学会 専門医
日暮 琢磨  助 教 日本消化器内視鏡学会 専門医
岩崎 暁人  診療指導医
高木 由理  診療指導医

3.診療内容の紹介

各分野の責任者を指定し、その指導のもと、安全管理を行い、高度な先進医療を行っております。

3-1 胆膵分野      責任者 窪田 賢輔
3-2 上/下部内視鏡分野 責任者 日暮 琢磨/金子 裕明
3-3 カプセル内視鏡   
3-4 呼吸器分野     責任者 佐藤 隆
3-4 胃瘻(PEG)    責任者 細野 邦弘

3-1 胆膵分野

内視鏡的診療において国内でも最高レベルの診療、研究を行っております。主に内視鏡(ERCP、EUS)を用いた診断、治療を得意としています。消化器外科と密に連携しながら高度な診療を行っています。膵癌に対する最適な医療を最大の目標に掲げております。地域基幹病院と病診連携も行っています。専門医による高度医療を目指しており、神奈川県下における胆膵疾患の診断、治療の中心的役割を担うべく、日夜努力をしております。
2012年からは膵胆道の処置内視鏡件数は県内トップとなり、全国でも有数です。また他院で施行困難なERCP、及び胆道内視鏡処置を積極的に行い、高い成功率をおさめています。またEUS-FNAを積極的に行い、一般的に診断困難である膵疾患において高い診断能を誇ります。以下の内視鏡診断、治療も行っております(成功率90-100%)。

*超音波内視鏡下穿刺吸引術による膵胆道腫瘍・胃粘膜下腫瘍の診断(EUS-FNA)
*ERCPによる胆膵疾患の診断・治療(IDUS)
*術後腸管症例のsingle balloon内視鏡検査、治療(年間150-200例)
*内視鏡的胆嚢ドレナージ術
*経口膵胆道鏡(POCS)
*ラージバルーンによる総胆管結石切石術

当科で実施している特殊な内視鏡治療(成功率80-90%)
*内視鏡的十二指腸乳頭部腫瘍切除術(早期癌も含む);これまで85例施行。
*超音波内視鏡下膵嚢胞、膿瘍ドレナージ術;これまで90例施行。
*超音波内視鏡下膵、胆道ドレナージ術(EUS-BD,EUS-PD);これまで80例施行。
*超音波内視鏡的腹腔神経ブロック術;これまで10例施行。
*IPMN(膵管内乳頭腫瘍)に対するEUSによる精密検査、造影EUSを毎週5−10例施行。

また当施設は2016年より“10mm未満膵嚢胞性病変の多施設前向き研究”に参加しており、横浜市内、神奈川県内より膵嚢胞性病変の患者さんを多数受け入れております。

**胆膵専門医の教育にも力をいれており、当センターで3年間のトレーニングコースがあり上記全ての手技と、学位の習得が可能です。

新患外来担当(火曜日午前中:窪田 賢輔);以下の疾患に関し、国内でもトップクラスの症例、治療経験を有しています。膵癌の診断(ERCP、超音波内視鏡)、膵管内乳頭腫瘍(IPMN)、慢性膵炎、自己免疫性膵炎、十二指腸乳頭部腫瘍(術前診断、内視鏡的切除術)。

Fig 1. EUS-guided rendezvous ERCP困難例での超音波内視鏡的膵管ドレナージ術

Fig 2. 肝門部胆管がんに対する術前Multi inside stent

Fig 3. EP 内視鏡的十二指腸乳頭部腫瘍切除術
これまで80例に施行。

3-2 上/下部内視鏡分野

食道・胃・大腸の消化管腫瘍に対して、基本である通常内視鏡観察に加えて超音波内視鏡観察やNBIや拡大内視鏡等を用いた画像強調内視鏡観察を併用し、質的診断、範囲・深達度診断に際して正確な内視鏡診断が実現出来るように日々の内視鏡診療を行っております。
また、内視鏡切除により根治が期待できる早期消化管悪性腫瘍に対しては、広範囲病変や瘢痕症例などの内視鏡治療困難病変に対してもESDを積極的に行っております。


3-3 カプセル内視鏡

小腸疾患は消化管の中では比較的まれな疾患ですが、カプセル内視鏡やバルーン内視鏡の開発により多くの疾患が見つかっております。当院ではこれまで診断に苦慮してきた小腸疾患をすみやかに診断し、治療できるような体制を整えております。大腸カプセルも積極的に施行しております。

Fig 1. カプセル内視鏡でみる小腸がん

Fig 2. 大腸カプセル内視鏡で観察した早期大腸がん

3-4 呼吸器分野

気管支鏡検査は、肺や気管支など呼吸器の病気にかかった患者さんにとって重要な検査で、気管支内を観察すると共に、組織や細胞を採取して正確な診断をつけたりする検査です。
当院では、内視鏡センターでは気管支内の観察と、縦隔(左右の肺の間の食道、リンパ管などが通る部分)のリンパ節の生検を行っています。さらに特殊な肺炎(間質性肺炎や、特殊な病原体による肺炎など)の診断のための痰などの分泌物を採取したりしています。
肺がんでは縦隔リンパ節への転移の有無で治療方針が違ってくるため病期診断(癌の広がりを決める)ではリンパ節生検が重要ですが、生検はこれまでは外科的な手術を行ったりして診断していました。当院では超音波内視鏡を使って、リンパ節を安全に針で刺し生検を行ってより詳しい病期診断を行っています。
また気管支鏡は残念ながら、あまり患者さんが楽に受けられる検査ではありませんでしたが、麻酔の方法を工夫し、より患者さんに苦痛の少ない方法で行っています。

Fig 超音波気管支鏡EBUSでみた縦隔リンパ節


3-5 胃瘻(PEG)

毎日午後に胃瘻専門外来を開いております。
新規のPEG造設は、毎週金曜日午前中に2件施行しております。

4.診療実績

横浜市立大学附属病院内視鏡センター 診療実績

  2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
ERCP 587 712 794 803 851 896
EUS-FNA 81 93 100 152 155 183
EUS-guided Drainage 8 12 22 26 22 26
内視鏡的十二指腸乳頭部腫瘍切除 4 10 9 11 7 5
上部ESD 78 106 123 113 173 170
下部ESD 34 12 21 58 122 112
カプセル内視鏡 82 77 79 49 83 58
小腸バルーン内視鏡 31 34 41 74 83 14
気管支鏡 27 29 32/ 21/ 27 106
胃瘻増設術 106 82 89 53 105 100
ERCP:内視鏡的逆行性膵胆管造影
EUS-FNA:超音波内視鏡的穿刺術
ESD:内視鏡的粘膜切除術
EBUS:超音波気管支鏡

5.地域の皆様へ

当内視鏡センターは内視鏡的治療において、国内最先端レベルの診療を行っております。横浜、三浦半島全域の患者さんのお役に立てれば幸いです。一般市中病院、他の大学病院等で診断が難しく、内視鏡を使った治療ができなかった。何とかならないでしょうか-といった患者さん。当センターにおいで下さい。通常の内視鏡と併せ、負担の軽い経鼻内視鏡から、胃や大腸腫瘍の内視鏡的切除術を行っております。
また、診断が難しく、検査、治療の合併症が比較的多い、膵臓、胆管、胆嚢疾患の内視鏡検査、治療も得意としております。さらに最近患者数が著しく増加しております呼吸器疾患の内視鏡診断も積極的に行っております。

6.中核病院の先生方へ

横浜、三浦の基幹、中核病院の先生におかれましては、大変お世話になっております。当センターでは大学病院の特性を生かし、難治性または合併症の多い患者様の診療も積極的に行っております。診療困難な、術後腸管のバルーン内視鏡や、予期しない偶発症、合併症で先生方のお手を煩わせ、診療困難の患者さんにつきましても積極的に対応させて頂いております。どうぞご紹介頂けますようにお願い申し上げます。

7.開業、実地医家の先生方へ

地域の先生におかれましては、大変お世話になっております。当センターは学閥に無関係な、専門医による高度医療を目指しており、神奈川県下における内視鏡診断、治療の中心的役割を担うべく日夜努力をしております。どうぞ遠慮なさらずに当センターへご紹介頂ければ幸いです。上下部の出血、閉塞性黄疸などで緊急内視鏡を要する患者さんにつきましても、可能な限り対応させて頂く所存です。

8.学生、研修医の皆さんへ

施設見学など随時可能です。医学部の学生さん、初期研修医の先生の見学を積極的に受け入れております。

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