YCUの研究活動状況を、科学技術・学術政策研究所が作成している最新のサイエンスマップで見ると、基礎生命科学や医学、植物学などの領域において論文の被引用数が上位に入っており、高い研究力を有することが示されています。こうしたYCUの「強み」の分野については、学長裁量事業「戦略的研究推進事業」のプロジェクトとして世界トップレベルの研究を進め、「研究の横浜市立大学」として質の高い研究成果を発信し、社会実装につなげてきました。

2019年4月に設置した研究・産学連携推進センターでは、学内の研究者支援をワンストップで行い、学外の機関との共同研究や産学連携活動、大学発ベンチャーの創出や活動の支援に取り組むための基盤を整備しました。2021年度には、JSTのCOI-NEXTの採択に伴い、センターに拠点事業推進部門を設置して、組織的に事業を推進する体制を構築しました。また、2023年4月に文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学の連携による産学官連携・共同研究の施設整備事業」に採択され、現在オープンイノベーションラボの建設が進行中です。2024年度には、企業・学内外の研究者支援の窓口となる共創イノベーションセンターを設置し、産学連携による新たな価値創造と産業の創出を推進します。引き続き、関係各位のご支援とご協力をお願い申し上げます。

横浜市立大学学長　　石川　義弘