ニュース&トピックス
YCUの研究最前線
注目の研究者
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「ことばの交換」の実用化を目指して、本学初となる人文学・社会科学分野の大学発認定ベンチャーの(株)STUDIUSを設立
国際マネジメント研究科 准教授 伊藤 智明 株式会社STUDIUS 代表取締役
大学院で経営学のあり方を模索する中で、ひとりの起業家と出会ったことをきっかけにして、2011年4月21日に「ことばの交換」の開発に着手しました。「ことばの交換」では、ふたりの参加者がよく分からないことに対峙する経験を積み重ねていくこと、積み重ねた経験から分かったことを自分のことばとして話してみること、自分のことばで話そうとしている相手の声を聞こうとすることを大切にしてきました。ふたりで13年続けることができた「ことばの交換」の実用化を目指して、2024年4月23日に株式会社STUDIUSをふたりで設立しました。当社のミッションは「わたしたちが安心して夢中になれる」時空間を提供することです。 -
経営学やマーケティングを医療・健康・介護に応用する「医療経営」研究
国際マネジメント研究科 国際マネジメント専攻 准教授 原 広司
「医療経営」は、患者さんのニーズや医療資源、職員満足度など医療を取り巻く諸要素をマーケティングや経営学を用いて調査し、より良い医療につなげていくために研究する学問です。こどもから高齢者まですべての人の健康をターゲットにしており、たとえば高齢者を対象とした研究では、介護施設と医療機関の連携状況を調査し、密な連携がより良いサービスにつながっていることを明らかにしました。
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脳卒中や脳梗塞による脳神経の損傷を対象に、リハビリにより脳内の神経回路の可塑性が促進されるメカニズムを研究
医学研究科 生理学 准教授 阿部 弘基
この研究はリハビリ促進薬の開発のみならず、神経の変化する性質が医学的に有用な概念であることを証明していく試みでもあります。
リハビリテーション医療は個々の患者さんに対応する重要な個別医療の代表格です。生物学的な原理に基づく回復プロセルの理解を含め、診断・治療概念を刷新する事が目標です。大学・病院・研究所・製薬企業の方々と協働しながら医学の可能性に挑戦し続けています。 -
表情や声の変化から、心不全の状態を予測する新規バイオマーカーの開発研究「GOKAN研究」を進めています
附属市民総合医療センター 心臓血管センター准教授 岡田 興造
最新の診断・治療デバイスを用いた冠動脈疾患、動脈硬化、生活習慣病、ならびに心不全などの研究を、精力的に行っています。その他にも、メディカルデバイスの開発や人工知能(AI)と医療を融合した創造医療の研究、遠隔・在宅診療や他領域など分野を超えた共同研究、臨床から生まれる疑問を解決するためのトランスレーショナルリサーチなど、幅広い研究活動を行っています。
「心不全予測を行う表情・音声の新規バイオマーカーに関する開発研究」はAMED 令和6年度「医療機器等研究成果展開事業(チャレンジタイプ)」に採択されました。