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がん診療 形成外科

1. 診療科の特色

 横浜市立大学医学部形成外科は、大学附属病院として一般病院では対応困難な症例の治療を担当し、または専門性の高い治療、最先端の治療法の確立に尽力しています。特にマイクロサージャリーによる自家組織乳房再建術に関しては、全国から多くの患者さんを受け入れています。
 乳房再建:自家組織による乳房再建手術件数は関連病院とも連携して年間で200件以上行い、患者さん毎の希望、状況に応じたオーダーメイドの再建法を提供しています。二次再建はもちろん一次再建に関しても乳腺外科と緊密な連携をとり、乳癌の治療から再建までトータルで完成度の高い治療を行っています。
 当科の特色としては、Brava(体外式乳房拡張器)を併用した遊離脂肪移植を行っており、低侵襲な再建法を目指しています。さらなる生着率向上のため、今後脂肪由来再生幹細胞をもちいた遊離脂肪移植を導入中です。
 そのほか関連学会での学術活動、出版、講演会、報道機関からの取材にも積極的に対応し、日本における乳房再建医療の現状や当院独自の治療法をご紹介させて頂いています。

2. がん種

1) 乳癌
2) その他にも皮膚癌や頭頸部癌などの術後に再建を担当します。

3. 治療概要(治療実績)

(1) 乳癌術後の乳房再建

 現在、日本人女性の約20人に1人が乳癌に罹患する状況となっています。乳癌手術の約60%近くに対して乳房温存手術がなされていますが,切除範囲や切除量によっては術後の整容性が損なわれ,きれいな乳房を残すことは困難なこともあります。また乳癌が多発腫瘤を形成している症例、広汎な症例や乳房温存手術後の局所再発例などでは、乳房切除術が必要な場合が多くなります。その際、術後の整容性を保つために乳房再建術は非常に重要な役割を担っていると考えています。当科では以下のように乳房再建治療を行っています。

① 乳房温存手術後の同時再建術
 外側領域(C/D)の区域・部分切除術・・・胸背動脈穿通枝皮弁(TAP flap)
                    外側肋間動脈穿通枝皮弁(LI-CAP flap)
 内上方領域(A)の区域・部分切除術・・・浅腸骨回旋動脈穿通枝皮弁(SCIP flap)
                    下臀動脈穿通枝皮弁(I-GAP flap)
                    腰動脈穿通枝皮弁(LAP flap)
 下方領域(B/D)の区域・部分切除術・・・前肋間動脈穿通枝皮弁(AI-CAP flap)
② 乳房温存手術後の二次再建
 組織量の不足,温存皮膚の拘縮状況などを総合判断して,まず組織拡張術を行った後に,二期的に①のような穿通枝皮弁を用いて再建を行う。          
③ 乳房切除術後の同時再建術
 患者の希望,出産歴,年齢,職業,趣味,スポーツなどを考慮して術式を選択。
 自家組織による乳房再建・・・深下腹壁動脈穿通枝皮弁(DIEP flap)
               浅下腹壁動脈皮弁(SIEA flap)
               下臀動脈穿通枝皮弁(I-GAP flap)
               大腿深動脈穿通枝皮弁(D-FAP flap)
 人工物による乳房再建 ・・・ティシューエキスパンダー挿入術→二期的にインプラント挿入術
 脂肪注入による乳房再建・・・一期的に脂肪注入(複数回)
               ティシューエキスパンダー挿入術→二期的に脂肪注入(複数回)
④ 乳房切除術後の二次的乳房再建術
 健常乳房の状態,放射線照射の有無,手術瘢痕の位置などに加え,③の要因を考慮して術式を選択する。
 自家組織による乳房再建・・・深下腹壁動脈穿通枝皮弁(DIEP flap)
               浅下腹壁動脈皮弁(SIEA flap)
               下臀動脈穿通枝皮弁(I-GAP flap)
               大腿深動脈穿通枝皮弁(D-FAP flap)
 ※エキスパンダー挿入後に二期的に,皮弁移植術を行うことがある。
 人工物による乳房再建 ・・・ティシューエキスパンダー挿入術→二次的にインプラント挿入術
 脂肪注入による乳房再建・・・一期的に脂肪注入(複数回)
               ティシューエキスパンダー挿入術→二期的に脂肪注入(複数回)
⑤ 乳頭乳輪再建術
 同時・二次再建の場合・・・皮弁移植術後一定期間を経てから再建する。
 術式に関しては,局所皮弁,大腿部基部からの植皮術,耳介軟骨移植を併用して再建する。
⑥ インフォームドコンセント
 乳房再建術の概要,術前準備,術式,麻酔法,手術のリスク,合併症,入院期間,治療期間,アフターケア,修正術などについて,外来にて時間をかけて十分に説明し,同意を得た後に治療に移る。また乳房再建の解説書(オリエンテーション冊子)を熟読してもらい,十分に理解を得ておく。
⑦ 既往歴,手術に際しリスクのある患者については,関係各科に術前にコンサルテーションする。
⑧ 遊離皮弁による再建術を行う患者については,術前に自己血400mlを目標に貯血を行う。
⑨ 術前検査・・・術前の躯幹のランドマークの計測,超音波血流計による血管の評価,造影3D-CTなど
⑩ 入院診療科  温存手術後の同時再建・・・乳腺外科病棟での入院加療
     乳房切除術後の同時・二次再建・・・形成外科病棟での入院加療
⑪ 術後のアフターケア・・・トラニラストの内服および術後瘢痕へのテーピングを3ヶ月間継続する。
              通院は原則として術後2週目,1ヶ月後,3ヶ月後,6ヶ月後の順とする。

(2) 2014年の治療実績

自家組織による乳房再建62例、人工物による乳房再建21例、脂肪注入による乳房再建9例
(うち同時再建39例、二次一期再建11例、二次二期再建42例)

4.セカンドオピニオン

乳癌術後の二次再建については、木曜に専門外来を行っています。同時再建については、当院乳腺外科からの紹介で診察を行います。

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