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地域貢献ニュース9月号(地域看護学領域)

地域貢献ニュース9月号(地域看護学領域)

担当:田高悦子、有本梓、大河内彩子、臺有桂、白谷佳恵、伊藤絵梨子

地域の課題を見える化する ~横浜市との協働によるGISの教育への活用~

地域で働く看護職(自治体に勤務する保健師や地域包括支援センター等に勤務する看護師)は、個人・家族・集団を対象とする看護だけではなく、地域の健康課題を解決するための看護(地域看護)を行っています。
地域看護の基本となる技術が「地域看護診断」です。地域看護診断とは、統計情報や地図情報の分析、地域の様子の観察、地域住民や専門職へのインタビューを行い、地域の健康課題を見出だす地域看護技術のひとつです。
横浜市立大学では、平成23年度より看護学科3年生の授業の一環として、地域看護診断の演習プログラムを構築し、横浜市金沢区役所・区内9か所の地域ケアプラザと協働して実在する地域をフィールドとして取り組んできました。
平成26年度から、地域の情報をよりわかりやすく見える化し、地域の課題を効率的に導き出すために、GIS(地理情報システム)の活用を始めます。GISとは、地図上に様々なエリア単位の統計情報をビジュアルに表示したり、任意のエリアの集計を簡単に行える地理情報システムです。横浜市では、よこはまっぷ、統計GISなど地域情報をわかりやすく表示・分析する先駆的な仕組みが整っています。横浜市政策支援センターのご協力をいただき、教員が研修に参加して学んだうえで、よりよい教育プログラムの改善に取り組んでいます。
演習で取り組んだ成果は、横浜市金沢区役所・区内地域ケアプラザ、横浜市政策支援センターへご報告する予定です。教員と学生の学びと取り組みの成果が地域福祉保健計画の策定など地域福祉保健活動に活かしていただけるように努めてまいります。

写真1:よこはまっぷの例

写真2:横浜市統計GIS

写真3:教員研修の様子

写真4:統計資料分析の演習風景

地域貢献