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地域貢献ニュース12月号(地域看護学領域)

地域貢献ニュース12月号(地域看護学領域)

地域をアセスメントする ~横浜市金沢区との連携~

担当:田高悦子、臺有桂、有本梓、大河内彩子、今松友紀、白谷佳恵、石島慎子

地域の看護職は、地域をアセスメントする手段として地域看護診断を行います。地域看護診断とは、統計情報の分析、地域の様子の観察、地域住民や専門職へのインタビューを行い、地域の健康課題を導き出す地域看護技術の1つです。
横浜市立大学では、看護学科の3年次生の授業の一環として、コミュニティ・アズ・パートナーモデル(コミュニティを構成する人々と8つのサブシステム:図1)に基づいた地域看護診断の演習プログラムを構築し、横浜市金沢区役所・区内9か所の地域ケアプラザと協働して、実在する地域をフィールドとして演習に取り組んでいます。
学生たちは、地域の健康課題を導くため、統計情報や街の様子を観察した上で、地域ケアプラザの専門職の方に、日頃の業務を通じて捉えている地域の生活の実態やケアニーズについてインタビューをさせて頂きました。インタビューを受けていただいた専門職の方からは「系統だった地域看護診断の方法論に触れる機会になった」「自分たちの日頃の業務の振り返りの機会になった」などの感想をいただき、大学と自治体双方の学びの場となっています。
私たちはこれからも地域の関係機関と協働して、実践力の高い看護職の育成に取り組むとともに、大学と関係機関が学びあい互いの課題を解決できるよう努めてまいります。

統計資料分析の演習風景

地域の様子の観察風景

図1 コミュニティを構成する人々と8つのサブシステム

地域貢献