YCU 横浜市立大学

金沢シーサイドタウンで地域の生活移動問題に取り組む「タクシーシェアリング」社会実証実験を開始

2016.02.08
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金沢シーサイドタウンで地域の生活移動問題に取り組む「タクシーシェアリング」社会実証実験を開始

子育てママモニターと地域住民が新しいタクシー運行方式を利用・検証

教員地域貢献活動支援事業「郊外住宅地の再生に関する研究」

横浜市立大学が地域貢献の一環として実施している教員地域貢献活動支援事業の今年度取組の一つ「郊外住宅地の再生に関する研究~金沢区金沢シーサイドタウン拠点形成を機にしたケーススタディからの発展」(代表教員:国際都市学系まちづくりコース准教授三輪律江)では、株式会社エディラインソリューションズの協力を得て、平成28年2月15日から26日の2週間(土日を除く平日09:00~18:00)、横浜個人タクシー協同組合(理事長 小島道春氏)の協力で個人タクシー1台を派遣し、子育てママモニターと地域住民による公共交通バス以外の生活の足として、いつもの顔のドライバーによる地域特性に応じた狭域限定運行方式(以下、タクシーシェアリング)の社会受容性について実証実験を開始します。株式会社エディラインソリューションズは、このビジネスモデル特許(特許第5740693号)を開発・考案しており、金沢シーサイドタウン地区(横浜市金沢区)における社会実装の可能性を探ります。

この事業は、平成26年度、学生が協力して実施した金沢シーサイドタウンに居住中の、子育て中の母親と自立生活を営む高齢者30名の生活移動実態調査をもとに社会実験を行うものです。平成26年度のインタビュー調査では、自宅玄関ドアから外出する際の目的、手段方法、行先、バス・タクシーの利用頻度などの地域社会データを発掘し、バス・タクシー利用に関する意識調査結果も踏まえ、団地・マンションなど、集合住宅の居住区における新しいモビリティモデルの在り方について検証ができたため、平成27年度はタクシーシェアリング運行方式で、居住区内にタクシーを待機させ、地域住民が安心安全に利用できる親和性と価値などの社会受容性について検証することとなりました。単にタクシー乗り場を設置する旅客事業でなく、少子高齢化現象が進む地域社会において、生活の足を確保したい住民とタクシーを利用する価値を創るサービスをソーシャルキャピタルの軸で結びつけ、共創協働で地域特性に応じた新しいモビリティモデルを創出することを目的としています。
昨今、要支援要介護のお世話にならないように、自立生活を頑張る高齢者や、子どもの検診・通院、地域子育て支援拠点、保育園等への通園などで頑張る「子育てママ」の生活移動は、国の政策による地域公共交通確保維持改善事業や地域包括ケアサービスによる路線バス、コミュニティバスや福祉有償事業などの車両では十分な移動支援ができません。また、デマンドタクシー運行はバス運行で、届出た停留所で待ち、車両定員が満席の場合、次の時間まで待機する一般旅客乗合自動車事業になります。タクシーシェアリング運行は、上記機能をサポートする機能として、これら既存機能を補佐する利用者の要請に応じて建屋・玄関前まで送迎できる一般旅客乗用自動車事業です。(国土交通省自動車局、関東運輸局に届出、適法性確認は実施済)
なお、今回の実証実験に向けては、地元の地縁組織やまちづくり組織、関係行政部署とも情報共有をし、地域内での広報や協力などをいただいています。
(2016.2.8 研究推進課地域貢献担当)
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