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地域貢献ニュース8月号(成人看護学2領域)

地域貢献ニュース8月号(成人看護学2領域)

担当:落合亮太

子どもが「楽しみながら」大人になっていくことを支える看護

成人看護学2(がん・先端成人看護学分野)

今年度から新設された成人看護学2領域では、各教員が様々な先端的な医療・看護に関わる実践と研究を行っています。私の専門領域は、小児期から成人期への橋渡しとなる「移行期医療」です。

移行期医療

疾患を有する子どもたちにとって、成人期を迎えることは喜ばしいことであると同時に、疾患管理の責任をご家族から引き受けたり、小児科医から成人診療科医師へ担当が変更になったり、場合によっては通院施設の変更も伴いうる一大イベントです。これまで、どうすれば移行期医療をスムーズに進めることができるかについて、神奈川、東京、千葉、栃木、茨城などで、患者会の方を中心に講演会を行ってきました。しかし、講演会で話を聞くだけでは、肝心の子ども本人は面白くありません。

子どものための講演会?

体験型の学習機会

そこで、今年度は7月に全国心臓病の子どもを守る会横浜支部宿泊交流会において、成人循環器内科医と連携し模擬外来を開催しました。模擬外来とは、子どもが一人で医師の診察を受けてみる取り組みです。一人で診察を受けることで、子どもが他者に自分の病気や症状を伝える練習になり、自分の体を理解しようと思うきっかけになればと思っています。参加した子どもたちからは「緊張したけど自信がついた」「もっと自分の体を知ろうと思った」といった感想をいただきました。このように、子どもが楽しみながら参加できる体験型の学習機会が今後は重要だと思っています。

疾患の有無によらず

疾患を持たない子どもを対象にした野外教育にも、看護師として参加しています。今年度は8月4日から10日にかけ、長野県の野尻湖に小学生70名と一緒にキャンプに行ってきました。

子どもの成長をみまもる仕事

時には手を貸します

楽しみながら大人に

疾患があってもなくても、子どもが楽しみながら大人になっていくことを支える看護を、今後も提供したいと思っています。

地域貢献