地域貢献ニュース4月号(精神看護学領域)

担当:松下年子、田辺有理子

－具体的な倫理事例を通じて、臨床看護における人権尊重の本質を考える－

平成26年2月13日(木)13:00～16:30、附属病院看護部と看護学科の連携により、院内研修「看護倫理III」が開催された(参加者数28名)。最初に、看護学科精神看護学領域長より、臨床倫理、特にジョンセンの4分割表について復習のための講義が30分あった。引き続き参加者は、7グループに分かれて各自持ち寄った事例を提示、ジョンセンの4分割表を用いて倫理的課題を検討した。アドバイサーとして、看護部教育担当者、教員等が各グループに加わった。結果、臨床の場では様々な倫理的問題が生じており、それに対処するにあたって、ジョンセンの4分割表が有益である可能性がうかがわれた。少なくとも分割表を用いることで、倫理的課題の本質をメンバー間で共有し、各々がそれなりに納得できる様子がうかがわれた。また、各病棟がそれぞれ特有の倫理的問題を抱えていることも明らかとなった。1事例に十分な時間をかけて話し合い(グループ検討)、最後には、各グループでの検討事項を全体で発表した(全体検討)。教員にとっても意義深い研修会であった。