地域貢献ニュース2月号(基礎看護学領域)

　基礎看護学領域は、今年度後半、附属病院の看護管理者、臨床実習指導者、看護スタッフらと様々な講義、演習を通じ交流を持ち、看護教育実践に対する新たな知見や方法を共有するとともに、来年度から改定される診療報酬に関する新たな知識を共有しました。

(1)人的資源管理における教育担当者の教育におけるカリキュラムの構築、教材の活用　
　今年度、看護管理者や臨床実習指導者を対象とした人的資源管理に関する講義と教育カリキュラムの構築に関する講義、演習を3回行いました。病院や看護部の理念に基づき「人という資源」を、いかに育み、活用するか、講義演習を通し考え、最終回では、臨床実習指導者がグループで議論し、来年度、就職する新人看護師の教育カリキュラムの検討・構築をし、発表を行いました。年間の教育カリキュラムの中で、新人看護師一人ひとりが動機づけられるエッセンスが含まれた、とても興味深い計画になっていました。
(2)合同臨床実習指導者研修会—学生を指導する－
　今年度も、附属2病院の看護管理者、臨床実習指導者、看護学科教員らと合同で、日頃の看護教育における学生への教育の在り方について議論を行いました。基礎看護学は、学生の特徴と教育にあり方についての講義を担当し、その後、参加者と議論を深めました。学生教育に関する臨床側と教育側の思いを共有する場となりました。

(1)看護管理者を対象とした診療報酬改定の講義
　来年度4月の診療報酬改定にむけて、その改定の方向性や内容について講義し、病院や看護部門の来年度の戦略のための検討を行う予定です。国の政策的な動向など新たな情報を共有できるような体制づくりを、今後も構築していきたいと考えています。
(2)臨床倫理に関する講義や事例検討
　昨年度に引き続き臨床倫理に関する講義や事例検討を、看護師、専門・認定看護師らに行いました。専門・認定看護師らの講義は、日頃の看護実践の中にある身近な事例や、看護師らのコンサルテーションの際に寄せられる事例をあげていただき、これらを検討する枠組みの一つを用い分析を行いました。今後、実践の中での事例を検討していくためのきっかけづくりとなりました。

　今後も、臨床と大学と知を共有しながら、教育、研究を行っていきたいと思っています。

臨床実習指導者に対する研修

合同臨床実習指導研修会　－学生を指導する—