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【報告】東京湾大感謝祭で横浜市立大学が取り組む海洋研究のブースを出展

2016.11.01
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横浜赤レンガ倉庫で10月22日(土)、23日(金)に実施された「東京湾大感謝祭2016」に横浜市立大学がブースを出展しました。

横浜市立大学では、すべての教員が所属する学術院で、研究者が領域横断的に協力してテーマに取り組むユニットを組織しており、2016年度、「海洋総合研究ユニット」を設置しました。このユニットに所属する大関泰裕(国際総合科学群自然科学系列)、瀬田真(国際総合科学群人文科学系列)の研究成果を展示しました。
東京湾大感謝祭は東京湾の再生を考えるイベントとして2013年から開催されており、国や自治体、企業やNPO等、関係するさまざまな団体が出展するもので、今年は9万8千名の来場者がありました。
横浜市立大学が教員地域貢献活動支援事業(協働型)として取り組む「ブルーカーボン横浜プラットフォーム-山下公園海域等における海域環境改善の調査研究」は、大関泰裕(国際総合科学群自然科学系列)を代表教員として、八千代エンジニヤリング株式会社と進めている事業です。
海草・海藻などがCO2を吸収したり、ナマコなどが汚泥を食べてろ過したりと海に生息する生物は、温暖化を防止し、海を浄化する能力を持っています。この事業では、これら生物の持つ高い浄化能力を活かせるスマートな海づくりを総合的に研究する取組みを「海中デザイン」と名付け、水質と海域の生物相の調査、海底の地形調査、人口的に漁礁を設置し生物が集まり住む様子の継続的な調査などを行っています。
当日の会場では、山下公園前海域の海底3D画像が投影され、来場者はジョイスティックで操作しながら海底のようすを見たり、研究者たちから説明を受けたりしていました。
「大学がこのような調査をしているのはめずらしい」「行政でもいろいろな用途があるのではないか」等、いろいろな意見をいただきました。

なお、この研究は世界トライアスロン横浜大会スイム会場の水質改善に活かされており、市民団体ヨコハマ海洋市民大学の活動とも連携しています。

Written by 2016.11.1 学術企画担当、地域貢献担当
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