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【開催概要】市民講座「再生医療の最前線~iPS細胞は患者さんを救えるか~」

2016.11.29
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  • 講座・セミナー

「再生医療の最前線~iPS細胞は患者さんを救えるか~」

平成28年11月29日(火)開催概要

講師 :谷口英樹(横浜市立大学 臓器再生医学 教授/先端医科学研究センター セローム解析センター長)、中島淳(横浜市立大学 肝胆膵消化器病学教授)、伊藤敏孝(横浜市経済局成長産業振興課 特区推進担当課長)

今回は、「再生医療の最前線~iPS細胞は患者さんを救えるか~」と題して、臓器再生医学の谷口 英樹教授、肝胆膵消化器病学の中島 淳教授、横浜市経済局の伊藤 敏孝課長が講演を行いました。

まず、横浜市のライフイノベーション施策について伊藤課長から講演を行いました。
その後、「iPS細胞を用いた肝臓疾患に対する新規治療法の開発」と題し、谷口教授が講演を行いました。講演ではヒトiPS細胞から自律的に作り出した立体的な肝臓原基(肝芽)の特性や、主に肝疾患治療への応用の可能性について解説しました。今後は横浜市立大学をヒト臓器製造拠点として体制を強化し、他拠点や企業等へヒトiPS細胞の供給を実現していきたいと話しました。続いて、「肝臓疾患の国内外の現状と将来の展望~アンメットニーズに関して~」と題し、中島教授が講演を行いました。肝臓の病気としてB型肝炎、C型肝炎、非アルコール性肝炎(NASH)等について解説を行った後、肝移植の現状について説明しました。現在、移植はドナー不足が深刻であることから、谷口教授とも連携し、将来的にはiPS細胞を用いた肝再生治療を行うことで、より総合的な医療の提供を可能にしていきたいと話しました。

質疑応答では多くの質問が寄せられました。受講者の方からは「通常では中々知りえない先端医学の研究について学ぶことが出来て大変有意義だった」「横浜市立大学の研究・技術の高度さがよく分かった」というご感想をいただきました。
今後も当センターの研究成果情報を講座やWEBサイト、広報物等を通じて皆さまに公表していきますので、何卒よろしくお願いいたします。
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