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【開催概要】市民講座「遺伝性難病の遺伝子解析最前線」

2016.06.21
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「遺伝性難病の遺伝子解析最前線」

平成28年6月21日(火)開催概要

講師 :松本直通(横浜市立大学遺伝学教授/先端医科学研究センターゲノム解析センター長)

今回は、「遺伝性難病の遺伝子解析最前線」と題して、遺伝学の松本 直通 教授が講演を行いました。

講演はまず人の遺伝子に病気を起こす細胞の変異や、今までに原因を解明した遺伝性疾患についてスライドで示しながら、ゲノム解析とは何かを解説しました。解析方法の進歩により、遺伝子全体の1%程度の細胞変異であっても可視化ができるようになりました。この遺伝子の解明率は年々向上しており、同じ病気に共通している遺伝子の異常を見つけて、より詳細な原因を探ることができるようになりました。
その後、限局性皮質異形成やステロイド抵抗性ネフローゼ症候群など、実際の難病の原因解明のためにどのように遺伝子解析を行うか解説しました。最後に、今後も引き続き遺伝子の異常を発見することで病気のメカニズムを解明し、治療につなげたいと締めくくりました。

質疑応答では、非常に多くの質問が寄せられました。受講者の方からは「難しい内容ですが、説明がわかりやすく大変良かった」「研究への努力が伝わってきた」というご感想をいただきました。
今後も当センターの研究成果情報を講座やWEBサイト、広報物等を通じて皆さまに公表していきますので、何卒よろしくお願いいたします。
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