【開催概要】市民講座「頭頸部がんの新しい治療を患者さんにお届けするには~標準治療と臨床試験~」

今回は、「頭頸部がんの新しい治療を患者さんにお届けするには~標準治療と臨床試験~」と題して、耳鼻咽喉科・頭頸部外科学の折舘伸彦教授が講演を行いました。

講演は頭頸部がんの発生部位、予測患者数や年齢による患者数の変化といった概要の説明から始まり、その治療法についていくつか例を挙げ、それぞれの特徴の解説をしました。その後、科学的根拠に基づいた最良の治療である「標準治療」と、新しい治療法の有効性と安全性を科学的に調べる「臨床試験」について説明を行いました。臨床試験を数多く実施するだけではなく、標準治療を行う実力を備え、かつ確実に提供できる病院であることが患者さんには重要であり、本学附属病院で行っている高度な医療技術を用いた治療法である先進医療についても解説を行いました。最後に、これからも頭頸部がんをはじめとした病気の治療・研究に力を尽くしていきたいと締めくくりました。

受講者の方からは、「がんの『標準治療』の成り立ちについてよくわかりました」、「標準治療と臨床試験の概念的な相違が分かった」、「新しい治療法開発への取り組み方を改めて理解できた」等のご感想をいただきました。

今後も当センターの研究成果情報を講座やWEBサイト、広報物等を通じて皆さまに公表していきますので、何卒よろしくお願いいたします。