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世界最大の胃がんゲノム解析により日本人胃がんの治療標的を同定

2023.03.15
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世界最大の胃がんゲノム解析により日本人胃がんの治療標的を同定

飲酒との関連もゲノム解析から初めて発見し新たな予防法の開発が期待

国立研究開発法人国立がん研究センター (理事長:中釜 斉、東京都中央区) 研究所(所長:間野博行) がんゲノミクス研究分野分野長  柴田龍弘(国立大学法人東京大学医科学研究所附属ヒトゲノム解析センターゲノム医科学分野教授兼任)を中心とする研究チームは、国際がんゲノムコンソーシアム (ICGC-ARGO)における国際共同研究として、日本人胃がん症例697症例を含む総計1,457例の世界最大となる胃がんゲノム解析を行い、新たな治療標的として有望なものも含めこれまでで最大の75個のドライバー遺伝子を発見しました。またこれまで原因不明であったびまん型胃がんについて、飲酒に関連したゲノム異常がその発症に関連することを初めて明らかにした。また胃がんに対する免疫治療における新たなゲノムバイオマーカーも16個同定しました。
びまん型胃がんを含め、日本人胃がんにおける治療標的となるドライバー遺伝子や免疫療法の予測因子となりうるゲノムバイオマーカーの全体像を解明し、これらのデータは、今後本邦における胃がん治療法開発や予後改善に貢献することが期待されます。

本研究成果は、米国科学雑誌「Nature Genetics」に、米国時間2023年3月13日(日本時間3月14日午前1時)付で掲載されました。

本研究は、国立がん研究センター、東京大学医科学研究所・先端科学技術研究センター、東京大学、公立大学法人横浜市立大学 医学研究科  肝胆膵消化器病学教授  中島  淳、Duke-NUS Medical School Singaporeとの共同研究によって行われました。

お問合わせ先

横浜市立大学  広報課
E-mail:koho@yokohama-cu.ac.jp





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