横浜市立大学社会連携センター

教員地域貢献活動支援事業 令和8年度(2026年度)実施課題

令和8年度(2026年度)「教員地域貢献活動支援事業(スタートアップ型)」の採択事業が決定しました

近年、少子高齢化やグローバル化をはじめとする社会構造の急激な変化に伴い、地域社会では従来の政策手法だけでは解決が難しい、複雑かつ多様な課題に直面しています。
本学では、こうした地域課題の解決に貢献し、新たな手法開発の一翼を担うため、教員の専門的な知見や研究成果を活かした「教員地域貢献活動支援事業(スタートアップ型)」を実施しております。
本事業は、民間企業・行政機関・各種団体等の皆さまからご提案いただいた地域課題に対し、将来的な受託研究や共同研究への展開を視野に入れながら、課題提案者と本学教員が緊密に連携・協働して解決への足がかりを築く取り組みです。

この度、応募いただいた提案課題の中から厳正な審査を経て、4件の事業(プロジェクト)を採択いたしました。
以下に、今年度より本学と地域のパートナーの皆さまが手を取り合い、ともに挑む採択事業の概要をご紹介いたします。

課題テーマ ①

大学生による金沢区の魅力再発見と卒業後も定住したいと考える提案


【課題提案者】
 金沢区役所地域振興課

【代表教員】
 角田  隆一 国際教養学部 准教准

【概要】
本事業は、横浜市金沢区における人口減少と大学卒業後の若者流出という課題に対し、映像社会学的手法を用いたアクションリサーチに基づいて、改善の道を探る。横浜市立大学・関東学院大学の大学生や卒業生が区の歴史や文化を自らリサーチし、発見した魅力をまち歩き写真カード(「画はがき」)として制作しこれを活用したワークショップなどを実施する。これらプロセスの分析を通じて、若年層と地域の継続的な関わりを促し、交流人口・関係人口の拡大や将来的な定住促進につながるような持続可能な社会的仕組みのあり方について探究する。





課題テーマ ②

「まち保育」の視点からの瀬谷区版子育て・子育ち思春期ネットワークの推進


【課題提案者】
 瀬谷福祉保健センターこども家庭支援課

【代表教員】
 三輪 律江 大学院都市社会文化研究科/国際教養学部都市学系 教授

【チーム構成(学内)】
 江上 園子 大学院都市社会文化研究科/国際教養学部教養学系 教授

【概要】
ケアの互助関係強化と若年保護者の主体性の育みが特筆的に求められる瀬谷区を対象に、三輪が提唱する“まちで育てることはまちが育つこと(「まち保育」)”の考え方に基づき、関係機関との協働でまち保育の視点を適用した地域課題解決に向けた取組(こどもの豊かな育ち、父親育児、若年妊産婦支援等)に資する基礎的調査、および胎児期からのまち保育のモデル事業(お産歩講座の提案)など保護者向けの講座やワークショップ等を試行することで、瀬谷の子育て・子育ち支援に携わる者が皆同じビジョンを持ち、同じ目標に向かって地域課題に取り組んでいける自走的まちづくりを目指し、有意義なネットワークの推進を行う。




課題テーマ ③

公営団地における多文化共生とコミュニティを支える地域連携型国際教育プロジェクト


【課題提案者】
 神奈川県営いちょう団地連合自治会

【代表教員】
 坪谷 美欧子  国際教養学部 教授

【チーム構成(学内)】
 角田 隆一 国際教養学部 准教授
 

【概要】
当該団地は神奈川県内最大の団地であるが、近年外国人住民の増加や日本人住民の高齢化が進み、住民同士の交流機会の創出や相互理解の促進が課題となっている。本事業では、自治会、社会福祉協議会、大学生が協働し、団地における交流活動や地域活動への参加を通じて、多文化共生の実践を推進する。学生が地域をフィールドとして学ぶ機会を提供するとともに、地域住民との継続的な交流を通じて、多様な住民が共に暮らすコミュニティ形成に寄与することを目指す。




課題テーマ ④

金沢区における多様な住民が「自分で逃げられる」地域をつくるための避難支援アプリの活用と仕組づくり

【課題提案者】
 金沢区自助連絡協議会(自助カナ)

【代表教員】 
 金 亜伊 データサイエンス学部 准教授

【概要】
金沢区の住民が、自らの属性に応じて「どこへ・どう逃げるか」を平時から判断できる地域を目指し、属性別避難支援Web アプリ「ココイコ」を地域に実装・実証する。坂道・階段・歩道幅等を考慮した属性別の避難経路提示と、避難所チェックインによる避難者動態把握の機能を「ココイコ」に実装し、避難体験会等の地域実証を通じて、最適避難所への到達率や避難所間の収容偏在の緩和を定量的に評価する。金沢区自助連絡協議会と協働し、要配慮住民を含む「誰一人取り残さない避難」の地域実装と、行政の避難所運営の効率化への貢献を目指す。