生成AIの利活用と倫理的・法的問題/社会的課題をテーマにJ-PEAKSセミナーを開催しました

文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」におけるワーキンググループ4(以下、WG4)「データドリブンによる地域課題の科学的エビデンス構築」の取組の一環として、2026年7月31日に「教育・研究の現場から考える、いま知っておくべき生成AIの倫理的・法的問題/社会的課題」をテーマとしたセミナーを開催しました。

WG4では、データの利活用やAI技術の活用を通じて地域課題の解決に資する研究基盤の強化を進めており、本セミナーもその取組の一つとして実施したものです。
近年、生成AIは研究活動や教育、業務のさまざまな場面で活用が広がっています。
一方で、著作権や個人情報保護、研究倫理などに関する理解もこれまで以上に求められるようになっています。
そこで本セミナーでは、研究者や大学職員が生成AIを適切に活用するために必要な倫理的・法的観点について学ぶ機会として実施しました。
講師には、森・濱田松本法律事務所の弁護士であり、本学医学部公衆衛生学教室の客員講師でもある南谷健太氏をお迎えし、生成AIを取り巻く最新の動向や法制度についてご講演いただきました。 
横浜市立大学J-PEAKS WG4 生成AI倫理セミナー参加者集合写真 横浜市立大学J-PEAKS WG4 生成AI倫理セミナー参加者集合写真
講演では、生成AIの急速な普及を背景とした国内外の制度整備の状況に加え、著作権や個人情報保護法との関係、研究活動において留意すべき実務上の課題などが幅広く紹介されました。
著作権に関するセッションでは、AI生成物が著作物として認められる場合の考え方や、生成物と既存著作物との関係をどのように評価するかについて解説がありました。
また、個人情報保護法に関するセッションでは、研究データや患者情報を生成AIへ入力する際に注意すべきポイントとして、利用目的の考え方や要配慮個人情報の取扱い、第三者提供や越境移転に関する論点が紹介されました。
さらに、秘密情報の管理やAIエージェント利用時の責任、研究成果におけるAI利用の開示の考え方などについても解説が行われました。

生成AIの活用が研究活動の可能性を広げる一方で、その利用には適切なルールの理解とリスク管理が不可欠であることが共有され、参加者にとって実践的な学びの機会となりました。

当日の概要 

日時:2026年7月31日(金) 16:10〜17:40
場所:みなとみらいサテライトキャンパス/オンライン
テーマ:教育・研究の現場から考える、いま知っておくべき生成AIの倫理的・法的問題/社会的課題
講師:南谷健太先生(横浜市立大学 公衆衛生学客員講師/森・濱田松本法律事務所)
主催:公立大学法人 横浜市立大学 J-PEAKS WG4 TF4
参加者数:114名